爪のはなし―たかが爪、されど爪 | 足から健康 櫻井寿美

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足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
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爪のはなしの続きです。

 

足の爪は普段の生活では、ほとんど存在感がありませんが、それでも無いと日常生活がスムーズに送れないという話を、昨日いたしました。

 

爪はアミノ酸と微量元素で組成されていますが、この微量元素がなかなか興味深いのです。

 

髪の毛と同様、爪に含まれている微量元素は、その人が置かれている環境の影響が大きく、また疾病や生活状況によっても特徴的な微量元素が検出されます。また爪からも血液型判定ができ、化学物質や薬物の検出もされるのです。

 

例えば、鉄分欠乏性の貧血では、爪の微量元素を調べてみると、明らかにFe(鉄)が不足

    また、タンパク質の不足による栄養失調であるクワシオルコルでは、爪内のCa(カルシウム)が不足

    爪内のZn(亜鉛)やK(カリウム)などが増加し脳内で蓄積するとアルツハイマー型認知症

 

というように、爪内には私たちの健康情報が詰まっているのです。そう考えると、普段は無造作につんでいる爪にも愛着がわいてきますよね。

 

足の爪と手の爪を比べると、利き手の爪で成長が早く、また夏場も成長が早まります。

反対に、爪の成長が遅いのは、足。手に比べて半分以下の成長速度です。なので、足の爪の健康を一度損なってしまうと、それを元の状態に回復するには、大変な時間がかかってしまうのです。

 

高齢者施設などで、お歳の大きな方の足を拝見すると、爪の変形や肥厚が非常に多いことに気づきます。その多くが、何十年という長い年月における誤った靴選びであると考えられ、そのような状態を見るにつけ、履物の選択の重要性を思い知らされるのです。

 

 

また足指の骨の状態も、爪の成長に大きく影響するため、履物によって足指に変形等がみられると、それが爪の成長=爪肥厚の原因にもなるのです。

 

そのような足の爪なので、まずは健康を損なうことがないように普段の履物には十分注意をしなければなりません。

爪の変形と歩行能力には関連があるという研究報告もあり、最後まで自分の足でしっかり歩くためには、「たかが爪」と、爪を軽く考えていてはいけないのです。

 

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