外反母趾とパンプス | 足から健康 櫻井寿美

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足のトラブルと聞いて、すぐに頭に浮かぶのが、「胼胝、ウオノメ、外反母趾」。

 

他にも色々なトラブルはありますが、これらが一般的に良く知られたトラブルですね。

 

そして、このトラブルに共通する原因というのが、女性が履くパンプスやハイヒールです。

 

一昔、二昔前と比べると、女性が仕事で履く靴については、ずいぶん考えが緩やかになりましたね。

 

以前は、何が何でも先細のパンプスや踵が高いハイヒールの黒が定番でしたが、現在では、大手航空会社の客室乗務員でも、非常時に備えてスニーカーというところもあるぐらいで、足にとってはとても有難い時代になりました。

 

それでも、時々電車の中で辛そうなパンプス姿を見かけることもあり、どちらかというと、人々の靴に対する認識の方がまだ遅れているのかもしれません。

 

足のトラブルとハイヒールについての調査によると、

 

ハイヒールの着用時間と足のトラブルの発生率というデータでは、一日0~1時間程度しかヒールを履かない人の障害発生率が70%程度なのに比べ、10時間ほどヒールを履いているという人では、ほぼ全員に足にトラブルが生じていたそうです。

 

この辺りは、納得ですね。

 

ヒールを履く時間が長ければ長いほど、特に前足部にかかる負担は大きく、また、ほんの1時間程度の着用であっても、何らのトラブルが出るのですね。

 

ところが、また別のデータで、外反母趾発現率とハイヒールの着用歴の有無というデータを見ると、60~70歳では、ヒールを履いていた人も履いていなかった人も、外反母趾になった割合は6割前後と、見かけ上では大きな差が見られませんでした。(グラフを見ただけの印象なので、もしかしたら有意差はあるのかもしれませんが)

 

この結果は非常に興味深く、外反母趾の原因が靴だけではないということを示しています。

 

以前私が高齢者対象の調査をした時のデータでも、80代になると、女性での外反母趾出現率が増えていました。

 

筋力の低下により、足アーチが低下することにより、外反母趾の出現率が増えるということが考えられますね。

 

パンプスだけが外反母趾の原因とは限らないようです。

 

でも、やはり足だけでなく姿勢全体に影響もあるパンプスは、なるべく履かない、履いても着用時間を少なくしましょう。

 

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