面倒な店 | 足から健康 櫻井寿美

足から健康 櫻井寿美

足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
日本人の足の環境をさらに良くして、
「元気で100歳」を一緒にめざしましょう。

面倒な店、それは他でもない、フットクリエイト、その店のことです。

 

ふつーの靴屋さんみたいに、ふらっと入店し、好みの靴を手に取り、適当に履いてみて、フィーリングが合えば購入。

 

こんなことが出来ないからです。我ながら、面倒な店やなあと常々思っています。

 

私もこの仕事をするまでは、フツーの靴屋さんでフツーに靴を買っていた一般的な消費者でしたが、そういえば、靴屋さんで靴下を脱いで素足になりなさいと言われたことなど一度もありませんでしたね。靴選びというのはそんなものであると、以前の私はもちろん、一般的な消費者は思っています。

 

なので、いちいち電話などで予約をして欲しいとか、足のチェックには1時間程度みておいて欲しいなど、まずは来店に至る過程だけでも面倒。よほど強い意思や想いが無い限り、来店には至りません。

 

そして、無事に予約、来店してからがまた面倒。

 

お客さん側としては、すぐにでも靴を履いてみたいのに、見せてもらえず、まず足を見ましょうと言われる。

 

ストッキングなどを履いて来られた方などは、素足になるように言われるし、足裏に絆創膏などを貼っていても、剥がすように言われる。

 

面倒のオンパレードです。

 

こうして足裏の情報を頂き、おまけに立ち姿勢などの情報まで頂いた後に控えているのは、長ーい説明。

 

基本的な足のサイズに始まって、足アーチの状況、荷重のかかり方、姿勢に至るまで、詳しく詳しく説明をした上で、正しい靴の選び方や履き方に至るまでをお話します。

 

一通りの説明を終えたところで、相談に来られた方は、ここでようやく、どのような履物が必要なのか、あるいは必要で無いのか。インソールが必要なのか、仕事上で履く靴が必要なのかといった、ご自身の事情について説明する機会が訪れるのです。

 

また、これだけ我慢したのだからといって、自由に靴が選べるかというと、その方にとってはなっから合わないと思われる靴は、いくらその人が履きたいと言われても、基本お奨めしません。

 

ということで、フツーの靴屋さんだと思って来られる方は、こんな店であることをくれぐれもご理解の上、お越しくださいね。続く。

 

歩きたくなる靴はフットクリエイト。本日、明日は定休日です。