培養肉は食べない | 足から健康 櫻井寿美

足から健康 櫻井寿美

足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
日本人の足の環境をさらに良くして、
「元気で100歳」を一緒にめざしましょう。

昨日の夕暮れ時、京都駅から南の鴨川沿いを走りました。風でちらほらと舞う桜の花びらを愛でながら、お花見ランを楽しんできました。

 

 

大阪大学大学院工学研究科と島津製作所、シグマクシスという企業が、培養肉を3Dプリンターで作る装置を、いよいよ本格的に開発し始めたというニュースを発見。

 

ああ、日本でも動き始めてしまったのかと、朝から暗い気持ちになりました。

 

培養肉の分野では、オランダが政府挙げての資金支援を行っていて、モサミートなどの培養肉企業が、実用化に向けて準備を進めています。2013年、培養肉によるハンバーガーが作られましたが、この時のコストを計算すると、ハンバーガー1個を作るのに3000万円以上もかかり、実用化はまだまだ先だろうと思われていました。

 

それから10年。

 

コストダウン、食感、法整備などの諸問題も徐々に解決されつつあり、おそらくこれから10年以内に「培養肉バーガー」が登場するのは確実です。シンガポールでは、アジア最大級の培養肉工場が建設中とのことで、今後次々とこのような施設が作られていくのでしょう。

 

そして、一般的に販売される際には、おそらく培養肉のような気持ち悪い名前ではなく、耳障りのよい「〇〇ミート」といった名称を使って、大手のハンバーガーチェーン、外食チェーンを中心に、私達の生活に入り込んでくるはずです。

 

少し前、ips細胞のがん化が問題になっていました。人工的な培養では、本来行われるはずの様々な調節ができておらず、がん化以外にも、把握できていないリスクが存在しています。

 

まだ分かっていないことも多い「細胞の人工培養」。なのに、一方で声高に食糧危機を叫び、実用化を急ぐ大手企業や政府。

 

昆虫食しかり、培養肉しかり、マスコミを利用しての、無理に作られたトレンドには、くれぐれも注意しましょう。

 

歩きたくなる靴はフットクリエイト。ご相談はTEL075-365-3748、またはこちらよりご予約ください。