お年頃 | 足から健康 櫻井寿美

足から健康 櫻井寿美

足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
日本人の足の環境をさらに良くして、
「元気で100歳」を一緒にめざしましょう。

最近やけに30~40年前の友人から、突然の電話をもらうことが多いのですが、そんな「お年頃」に差し掛かっているのかもしれません。

 

自分自身も、今年は節目の歳であると意識し、これまで生きた中で、知らない間に溜まっていた、意味の無いもの、要らないものなどの整理をしています。時間が無くて、遅々として進まない作業ではありますが、人生を振り返り、新たな一歩を踏み出すためには、大切な作業であると思っています。

 

人が生物である以上、成長した個体は、ゆるやかな右肩下がりの曲線を描きながら、身体機能が落ちていくのは当たり前。昨日お見えのお客様も、「最近白内障の手術をしたけれど、まだうまく見えなくて辛い」と仰っていました。

 

体のそれぞれのパーツには、それぞれに「お年頃」があります。長く使っていれば、レンズも濁るし、神経の伝達速度も遅くなるし、軟骨も摩耗するし、関節も変形するし…。

 

でも、それが自然。それが私達人間の姿なのです。自然に抗わず、今の自分をそのまま受け入れる。そんな生き方が理想です。

 

昨日のブログで紹介したような、ボツリヌス菌によるシワの治療のように、歳をとることを嘆くのではなく、それぞれの年代の「お年頃」を楽しむ、そんな心のゆとりを持っていたいものです。

 

足の関節が変形する外反母趾も、これまでの靴が履けないと嘆くのではなく、苦労かけた足を優しく包んであげられる、これからしか履けない靴があります。そんな靴一足を、探してあげましょう。

 

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