ハルキさんのようにカッコよく | 足から健康 櫻井寿美

足から健康 櫻井寿美

足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
日本人の足の環境をさらに良くして、
「元気で100歳」を一緒にめざしましょう。

いつ何時、大雨に見舞われるかもと、今朝は、雨が降ったらすぐに戻れるように、軽めのラン。と思っていたら、さほど雨も降らず、つい15キロほど走り込んでしまいました。

 

が、すぐに帰るつもりだったので、給水もなにも持たないまま走っているうちに、体が辛くなってしまいました。この時期は、たとえ短時間であっても、給水、給食は必須です。

 

さて、今月も今日で終わり、明日からは一年の折り返し。本当に早いものです。

 

今年は、これから10年先を見据えて、店の方向性なども、じっくり考えてみようと思っています。また、個人的には今年は「還暦」という人生の節目を迎えたこともあり、新しい事にチャレンジする一年と位置付けています。

 

既に色々と新しい事も初めておりますが、今までの延長である「ランニング」でも、今年はフルマラソンより長い距離にチャレンジしようと思っています。そこで、まずは普段の練習距離を、これまでよりも長い300キロへと引き上げました。先月も300キロを走りましたが、体への負担も感じ、練習距離と体のトラブルは表裏一体であることを実感しています。

 

また、実践以外にも、長い距離を走っている方々のブログを参考にしたり、本を買って読んだりもしています。そんな中に、かの村上春樹氏による、「走ることについて語るときに僕の語ること」という、村上氏らしいタイトルのエッセイがあり、彼がサロマ湖の100キロマラソンを走ったときの様子が紹介されていました。

 

60キロ地点に差し掛かり、体のあちこちが痛くなってきたときの様子を、一部紹介すると

 

「ひととおりの身体の部分が入れ替わり立ち替わり、立ち上がってそれぞれの痛みを声高に訴えた、悲鳴を上げ、苦情を申し立て、窮状を訴え、警告を発した。彼らにとっても、100キロを走るなんていうのは未知の体験だし、みんなそれぞれに言い分はあるのだ。それはよくわかる。しかし何はともあれ、今は耐えて黙々と走り抜くしかない。強い不満を抱え、反旗を翻そうとするラディカルな革命議会をダントンだかロベスピエールだかが弁舌を駆使して説得するみたいに…」

 

体が辛い様子も、彼にかかると、こんな感じで表現されるのです。100キロの辛い様子をこんな風にカッコよく、文学的に表現できるとは、さすが小説家。

 

春樹氏の足元にも及びはしませんが、私も体の声を聴きながら、ウルトラを目指したいと思います。

 

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