今日も秋晴れ。
体がムズムズして思わず、バイクで仕事へ出かける。
10月25日の日経新聞の1面「春秋」に、下記のような記事があった。
『東大教授で作家、詩人でもある松浦寿輝さんが愛用のオートバイを盗まれたのは46歳のときだ。四輪車に乗り換えて書いた。「たしかに快適だし、ずっと安全性も高いけれど、しかしそのぶん、生きるうえでの態度としてはどこか守りの姿勢に入ることになる」 』
~中略~ 『シートベルトを締めて箱の中に座る姿と比べれば、危険なことが分かる。乗るには少々の覚悟と「攻め」の姿勢がいる』 <2009年10月25日の日本経済新聞より引用>
わかる~、この気持ち!
自動車は暑さ、寒さをエアコンで調節でき、雨、風もしのげる。
けれども、オートバイはそうはいかない。
真夏は赤信号で停まると、エンジンから熱風が吹きあがる。![]()
真冬は1時間も走れば、指はガチガチで息は凍る。![]()
雨の日は、カッパを持っていなければ、下着までズブ濡れ。![]()
カッパを持っていても、蒸れると気持ち悪いことこの上なし。![]()
突然の横風には、無抵抗な状態のまま車体ごと流され、恐怖を感じる…。![]()
牧場地帯を走れば、糞尿の臭いを嗅ぎ、農地のそばを通れば、土や肥料、作物の匂いを感じる。![]()
森林地帯に入れば、ひんやりとした空気を肌で感じ、木々の新鮮で爽やかな息吹を吸う。![]()
体がむき出しだから、転べばケガをするし、風を切るので、車よりも疲労度は大きい…。
でも、それがいいんだなあ~
。
人間として、自然の中の一部として生きていることを実感できる。
安全策ばかりでは生きていてもつまらないし、ちょっとしたスリルがあるほうが緊張感があって、面白い。
守るだけではなく、攻めることも必要だよね。
野球でも、ほかのスポーツでも、攻守交替があるからこそ面白い訳だし。
この新聞記事にあるように、車という四角い箱の中は快適だけど、守りがある分、攻めの姿勢が薄れ、五感も鈍る気がする。
オートバイという剥き出しの乗物は、五感をフル活動させることで、第六感を研ぎ澄まさせてくれる。
人間の機能は、脳にしても、体にしても、感性にしても使わなければ鈍ってしまう。
私自身、介護生活をしていた時は、車ばかりに乗っていたし、外出することも、友人と話すことも、
極端に減ってしまっていた。
家の中だけにいると、いつの間にか、外へ出ることが億劫になり、刺激も減り、
考え方も行動も守りに入る。
人間って、楽を覚えてしまうと、怠けてしまうものだなあと自戒する。
今日、バイクで走っている時に、ふと自分の人間としての機能や感性が鈍っていることを痛感した。
これからは、いろいろな意味でもっと外へ出て、刺激を受けよう。
守るだけでなく、攻めてみよう![]()
それが、人間としての機能や感性をアップすることになると思う。
本日の教訓:攻守交替の思考、行動を意識する。