次はナニをしようか?と。
ナニをしようか?つーかドコに入ろうか?つーか誰とバンドやろうか?
なぜなら、俺はこの頃はまだ作詞・作曲出来なかったからだ。
安易な考えで、『サトーの後釜として、マーガレッツでドラムでもやっか?』などとも考えてみたが、マーガレッツのドラムには、本八幡あたりで活動していた『アグッレシブ・ティーンネイジ・ファンクラブ』というバンドのコバって奴が入る事に決まったので無理。と言うか,そもそも俺はドラムなんか叩けないじゃないか・・・。
雑誌のメン募みてもイイのが居ない・・・。
さてどうしましょう?
やりたいのは、やっぱりスワンキーズみたいな九州パンクっぽいバンドだ。
地方色というか、ちょっとダサカッコイイ感じのバンドがやりたかった。
考えた末出た答えが、『メンバーが揃ってるバンドでも、ベースを追い出して俺が入ればイイんじゃねぇか?』という姑息な手段だった。
じゃ、千葉のビジブル・ファッカーに入りてぇな。
ビジブル・ファッカーは、千葉ハードコアシーン全盛の頃から『ブットバーズ』や『よじむ』という名で活動しており、R&Rをベースにしたパンクで、なんともカッペ臭い感じがカッコ良かった。
九州パンクに影響うけてる点もイイ。
博多のスワンキーズというより、佐賀のスパンキーボーイズっぽい感じ。
初めて観た時は『うわぁ・・・千葉のヤンキーパンクだ!田舎くせー』などと思った。
しかし、ベースを追い出すなんて簡単に言ってみたけれども、実はかなりビビっていた。
ナゼならその時のビジブルのベーシストは元・狂人病の紅一点・キムことキムラさんだったのだ。
キムラさんの事は、一方的に知っていたけども、話をした事は一度もナイ。
いくら女だといっても、千葉の凶悪パンクバンド・狂人病のメンバーだった人だ。
俺、狂人に『すんません、ベース俺やるんであんた辞めて下さい』って言うのかよぉー!?
つーか狂人病の人って事は、頭おかしくなる病気に感染してる人って事でしょ?
そんな人に話し通じんのかよ・・・?
まず、ボーカルのカサイに電話を掛け、『俺、ビジブルでベースやりてぇんだけど』と相談してみた。
カサイは『お!イイねぇ~!』などと好感触。
しかし、キムラさんの件については『あぁ、じゃそれは本人同士で相談して、キムラさんは千葉のパルコで働いてっからさ。行ってみれば?』となんとも放任主義な返答。
上等じゃねぇの!
やってやろうじゃねぇーの!
マジで2~3発殴られる覚悟で千葉に向かった。
キムラさんが働いてる店に行ってみると
しかし本当の姿は『狂人キム』だ。 油断ならねぇ。
俺は一つ深呼吸し、気合を入れてキムラさんに近づいた。
なんだか『その方が助かるわ!』みたいなニュアンスだった・・・。
これならわざわざ亀戸から45分も電車乗って千葉まで来る事なかったじゃん!
電話一本で済んだんじゃねぇの!?
ちょっと複雑な気分だったが、またバンドやれる事が嬉しかった。














