最初にこちらの滝、かなり危険度が高く行程も長いため体力に
自信のない方は見送った方が賢明です。
今年のGWは紀伊半島で滝めぐりをしようと決めていました。
でも決めた時点では訪問する滝は選んでいなかったんです。
で、せっかく同行してくれる頼りになる滝仲間がいますので
ちょっとハードなところへ行こうかと思っていました。
GWと言う限られた時間で滝めぐりをしますので、いろんな方の
HP等で滝の画像を見て選んでいきました。
そして今年のGW滝めぐりのメインともなるこちらの八町滝へ
チャレンジをすることにしました。
しかし、こちらの滝は一般的?!には花抜峠を経由しての
山中1泊でめぐる滝です。
さすがに山中1泊になると荷物が・・・
でも、ある方のHPでは日帰りも可能かと思わせる記事が
ありましたので、それを参考にしてチャレンジしてみました。
だけど、何があるかわからないのでビバークの備えだけは
用意しておきます。
花抜峠登山口付近に車を止めて、小木森の滝へのルートを
歩いて行き途中の分岐を曲がらずにそのまま奥へと大滝を
目指します。
約60分ほどで大滝に到着をします。
大滝付近はやや不明瞭でしたがここまでの道はありました。
でも・・・ここから先はGPSとにらめっこで進むことになります。
まず、大滝右岸の崖・・・ここの登れそうなところから一気に
登って行います。
勾配はかなりきつく手を使わないと登れないほどでした。
さらに足場も悪く、気を抜くと滑落してしまいそうでした。(汗)
約200mほど登って、そこから尾根を進んで行きますが・・・
手を使うことは少なくなったけど、割と勾配があります。
大滝を出発して、3時間ほどで俗にテント場と言われている
フラットなところに到着をしました。
時間にして9時ごろでしたので、このまま行けば日帰りが期待
出来そうだったこともあり、さらにテンションがあがります!
しかし、ここからがこの滝めぐりの最大の難関のはじまりです。
このテント場から滝までは高低差が約400mほどあります。
さらに滝周辺は崖になっています。
ここから先、ルート選択がかなり重要になってきます。
わかってはいましたが・・・約2時間ほどかけて、沢に到着を
しましたが・・・滝はずっと上流に小さく見える位置に・・・
ルート選択を誤り、かなり下流に降りてしまいました。(涙)
しかも降りたところから滝までは巨石群があり・・・さすがに
この巨石群を登って行くのは困難でした。
正直、心が折れそうでしてが・・・右岸を見てみると巻けそう
だったので巻いてみることにしました。
でも、巻いても降りられないのでは?と言う疑問もありましたが
何とか滝前に降り立つことが出来ました!
この時点で、時間は12時半ごろでした。
早く戻らないと日帰りは出来ないことはわかっていましたが
余計な巻きで体力をかなり消耗していましたから・・・
休憩も含めて滝前には普通に1時間ほどいました。
それにしても、大きな滝ですねぇ~
13時半ごろ、お名残り惜しいけど戻ります。
・・・しかし、いまから約400mも登ることを考えるとさすがに
気が滅入ります。
16時までにテント場まで戻れれば、そのまま下山しようと
同行者と話していましたが・・・思いの外、体力の消耗が激しく
おいらは思うように登ることが出来ませんでした。
気を抜くと滑落しそうなほど足場は悪く、手を使わないとダメな
ほどの急勾配・・・永遠とも思えるその登りは精神的にかなり
つらかったです。(涙)
テント場には17時ごろに到着をします。
仕方なくこのテント場でビバークをします。
テント場は標高1100mほどですので、下とは7℃近くの
気温差があります。
いや~夜の山中は寒かったです。
今回、日帰りにこだわっていたのは翌日に雨の予報が出て
いたためでした。
日が変わって3時ごろ、同行者に声をかけられ起きます。
ちょっと暗いけど雨が降り出す前に大滝まで行きましょうとの
提案に賛成し、4時ごろ出発をしますが・・・
いや~ヘッドライトの装備があるけど、さすがに暗いですねぇ~
少々迷いましたが、6時半ごろ無事に大滝に到着をします。
それにしても尾根から大滝までの降りはマジで怖かった・・・
大滝前で大休止をして、8時ごろに花抜峠登山口戻れました。
テント場で目覚めたときは、まだ緊張していたのでしょうね。
筋肉痛とかは認識出来なかったんですが、車に戻ったら・・・
思い出したかのように筋肉痛がアピールしてきました。(笑)
撮影は、2018年05月01日です。
アクセスは、道の駅「海山」より国道42号を道なりに北上し
住古橋北交差点を左折し住古川に沿って上流へ道なりに
林道を進んで行きます。
途中からは未舗装路となり、かなりの悪路となりますので
最低地上高が高い4WDが望ましいです。
花抜峠登山口付近で他車の通行の邪魔にならない場所に
車を止めて、歩くこと約7時間半ほどでたどり着けます。
(ルート選択を間違わなければ6時間も可能だったかも?)