黒い絢爛。退廃と耽美。下品と紙一重のエロス。一歩間違うと悪趣味な異形の美。毒を含んだ純真無垢。高尚で猥雑な見せ物小屋の芸術。
相反する2つの形容詞を並べても、少しも違和感の無い寺山修司の世界。
『毛皮のマリー』は、美輪明宏のために書かれた戯曲だという。
成る程納得。
半年や1年なら、たとえ冤罪で拘束されたとしても、無実が証明されて晴れて釈放されたなら『災難でしたね。でも良かったですね!』と言えるけど、17年は重すぎる年月だ。菅家さんは62歳。45の男盛りの時に拘束されて、人生の一番いい時を棒に振ったことになる。実際、巷の62歳よりも余程老けて見えるのが、彼の苦労の凄さを物語っている。
…軽々しく『良かったですね』なんて言えない。本当に本当に申し訳ありませんでした、あなたは大変な苦労をされましたね。償いはいたしますから…と、誤認逮捕した警察の代わりに謝ってしまいたくなる。菅家さんのこれからの人生、どうか良いことばかり起こりますように。
それにしても、冤罪って怖い。一人の人間の人生を丸ごと変えてしまうのだ。私だって、いつ冤罪に巻き込まれないとも限らない。菅家さんのケースは、他人事ではないのだ。
警察は、菅家さんにちゃんと謝罪したのだろうか?『無罪になったから!じゃ~ね~バイバーイ』で済ませたんじゃないだろうな。(-"-;)警察はきちんと記者会見して謝罪すべきだ。そして菅家さんにも慰謝料を払うべきだろう。17年分。
菅家さんは無期懲役だったが、もし死刑判決が下されていたら、無実の罪で処刑されていた可能性がある。こういうことがあると、死刑制度について考えてしまうなぁ…存続すべきか、廃止すべきか。
ところで真犯人は一体誰なのか。このままじゃ遺族も浮かばれないだろうなぁ…。
義妹は、落ち着いていた。だから何だか大丈夫な気がした。
母も、去年とはうって変わって穏やかで、笑みさえ浮かべていた。だからきっと大丈夫だろう。時々涙ぐんでいたように見えたが、多分気のせいだろう。
弟は今日も元気で仕事に行っている。言わなきゃ病気だと判らないほど、顔色が良いそうだ。今回の手術のことは達観していて、先生を信頼して運を天に任せると言っている。それどころか、長時間の手術に付き添う妻を気遣っているという。『俺だったら9時間もただ待ってるのは耐えられないから』と。手術する本人が一番大変だと言うのに…。我が弟ながら全く大した男である。
手術当日は、母と私も一緒に付き添って、義妹を助けるつもり。だから弟よ、頑張れ。
必ず元気になるように!
化繊のぺらっとした大柄チュニックワンピを黒のタンクトップに重ね、足元は七分丈のレギンスで、素足に細いヒールのパンプス。プラスチックの大ぶりなネックレスを首もとにジャラジャラさせて、ショッキングピンクのメタル調バッグ。
ファッションはどう見ても若い女性…でも顔は?
アラ還………?
注 アラ還=アラウンド還暦(60前後のこと)
『ネトゲ廃人』という、インパクトありすぎな題名に惹かれて、本屋で手に取った本。巷には、ネトゲ廃人なる人々がいて、そのことをレポートした本だった。
要するに、ネトゲのやりすぎで引きこもりになった人たちなのだそうだが。そもそもネトゲって何だ?と思ったら、オンラインゲームのことらしい。パソコンのネット上で、見知らぬ人と一緒にプレイできるのだそうだ、今時は。ちっとも知らんかった。
で、そのネトゲにはまりすぎ、リアル友達も彼氏彼女もいなくなり、仕事もやめて外出すらしなくなり、ひたすら家にこもってネトゲ三昧の生活を送る人たちがいるらしい。…なんだそれ。そんなことが成り立つのか?
それが、成り立つのだ。親がある程度裕福で、衣食住に困らなければ、いい年をした息子や娘が自室に籠もってゲーム三昧でも、親は黙認するらしいのだ。…んなアホな。
人間、環境が許せばどんどん自堕落になれるものらしい。引きこもりのゲーマーはおしゃれにもスポーツにも健康管理にも興味がなくなり、日がな一日パソコンの前でネトゲをして過ごす。『ファイナルファンタジー』シリーズがネトゲ化して結構な人気を博しているらしい。たいていのゲーマーはこれにはまり、異世界の住人と化している。ゲーム世界で見知らぬ他人と『チーム』を作り、次々と現れる敵を倒して行く。最近はキャラクターをカスタマイズできるとかで、思い思いのキャラを作り、自分を投影できる。現実世界では冴えない自分が、ゲーム世界では美男美女のヒーロー、ヒロインになれるのだ。
こうして少しずつ、現実とゲームの境目をなくして行くのだと思う。ゲーム世界で仲間と固い絆で結ばれたら、現実の交友関係は物足りなくなるだろう。カッコイいコスチュームに身を包んで敵を倒す自分に満足すれば、普段の服装には無頓着になるだろう。
現実世界との接点を何もかも無くしたら、その人の人生はネトゲのみになってしまう。親が心配のあまりパソコンを取り上げると、半狂乱になって暴れると言う。3歳児か。
ネトゲに没頭する娘に業を煮やし、無理やり見合いさせて結婚させてしまう親もいると言う。相手の男は結婚しそこねた50過ぎの小金持ち。嫁入りの条件は、三食昼寝つきゲーム三昧だという。幸せになれそうな要素がどこにもない結婚だ。そうやって結婚したら、やはり彼女は自室に籠もってネトゲ三昧なのだろうか。間違いなくそうだろう。何のことはない、保護者が親から夫に変わっただけだ。この場合、 夫は被害者でもあるのだが。
ゲームなんてものは、どこまで行っても所詮「遊び」である。遊びで人生を棄てることなんてありえないだろう、普通。おそらく、はまる前は遊びのつもりでやっていたのだろう。それがいつしか真剣になり、人生そのものになり、ついには実人生まで棒に振ってしまうことになるのは、どうしてだろう?他に興味の対象とか、生きがいはないのだろうか?
ネトゲにはまる人というのは、元々内向的で世間とうまく折り合いを付けられない、不器用な人が多いのかも知れない。ネトゲの世界に現実逃避している内に、本当に現実に対処できなくなって廃人になるのだ。ネトゲのゲーマーでオフ会をやると、世捨て人のような人たちばかり集まるという。見てくれに構わず、大きな声が出せず、人と目を合わせることをしない。ゲーム世界のかっこよさとのあまりのギャップに、初めて参加した人は驚くらしい。
吐き気がして、途中で本を閉じた。ネトゲは本当に恐ろしい。ある意味麻薬のようなものだ。取り締まれない分だけ、麻薬より怖いかも知れない。
ブログネタ:結婚するなら年下? 年上?
参加中
ブログネタ:体力的にタフになりたい? 精神的にタフになりたい?
参加中久し振りにスーツに袖を通し、ちゃんと化粧をし、パンプスを履いた。なんだか妙に窮屈で落ち着かない。身も心もぶったるんでいたということだろう。
面接官は、髪をアップにまとめて撫でつけた、絵に描いたようなバリバリキャリアウーマン。(荻野目慶子似)すいませんとひれ伏したくなった。ごめんなさい、こちとら似非キャリアなもんで…。
面接では精一杯自分を偽り、いかに経験があって有能な人物か、キャリアについて真剣に考えていて、自分なりのビジョンを持っているかを必死でアピールした。罪悪感で悶死しそうになったが、背に腹は代えられない。顔で笑って心には嫌な汗をかき、終始ポジティブな態度で面接を乗り切った。終わってから、どっと疲れが出た。慣れないことはするもんじゃない。
面接の結果はメールで知らせてくれるそうだ。今日は見る勇気が無いので、明日以降にチェックすることにする。
今日の態度が吉と出るか凶と出るかは分からない。採用されるかどうかは、神のみぞ知るだ。就職なんてある意味博打のようなものだ。