前回の続きです。
支払っている寄付金4000円\月の価値とは相手にとってどれほどのものか。
それを五感で感じたくてカンボジアに行きました。
JTBのアウトレットツアーパックで5日間のプラン。自由行動の日の内の1日を子供と会う日に。
寄付先の団体グッドネーバーズを通して、行ってきました。
ロビーでスタッフと待ち合わせ。
前から依頼していた通訳さんにも同行してもらい、子供が住んでる地域のグッドネーバーズ支部へ。
まずはカンボジアをよく知ろう。
ってことで車内で、通訳さんがカンボジアについて丁寧に教えてくれました。
カンボジア王国。
首都プノンペンはもっと栄えているかも。私はシェムリアップ空港でした。
国土は日本の約2分の1の面積。
現在の人口は日本の10分の1程度で1600万人ほど。東京と神奈川の人口を足した数の方が多いという、、、
天候については、毎日が夏。12月でも32度。
現地の人は、32度で肌寒いらしい。。。
台風や地震はないが、雨季はスコールがあり、冠水や洪水が起こることがあるため、住居の多くが高床式になっていました。
高床式を活かして、床下にはハンモックを付けたり、駐車場に使ったりと有効活用。
また、カンボジアの夜は肌寒く感じることもよくあるそうで、床の下で火を焚いて、寒さを凌ぐこともあるそうです。(12月の夜の気温は24度程度)
当然、たまに火事が起きるという。そりゃそうだ。
カンボジアあるある。
虫は多いです。泊まった四つ星ホテルでも、ロビーやプールバーにもハエが多かったですね。
ローカルなマーケットなんか行くとハエの量がすごいです。現地の人たちは慣れてるので、日本人のようなリアクションは全くないです。
お米の生産量は日本よりも多いけど、10キロ600円でも売れず、輸出量が少なくなかなか困ってるそう。
職業のほとんどが農家。医者でも月収が10万、ホテルマンは3万ほど。(地元ガイド曰く)
一番儲かるのは観光客相手の商売でしょうかね。カンボジアの収入は観光業にかなり依存してるそうです。
ただ、彼らはそのためには英語などの外国語が話せないといけない。
特に貧困な地域では、学校に行けない子供がたくさん。
子供が学校に行かず、親の仕事を手伝うこともよくあります。
アンコールワットにも、幼い女の子が学校に行かず観光客相手にポストカードを一生懸命売っていたり。
まるでマッチ売りの少女。
地方では、16歳で結婚をするのも珍しくないそう。
日本で働くための学校があるそうだが、ものすごく難しいらしく、卒業できる人はエリート。
都市から離れた地域だと月収1万もしくはそれ以下。
支援が必要な村なんかは、トイレ風呂なし当たり前。
家は、細い木の骨組みに、トタン屋根やかやぶきで壁で作られてします。
トタンはまだ良い方で、そこら中に生えているヤシの木とヤシの葉を使って建てている家もあります。
アフリカやメキシコでもヤシを使って家を建てるという伝統的なものだそうだが、ヤシの葉の屋根は一年に一回は交換しないといけないそうですね。大変。
一年中夏のカンボジアで、トタン屋根って暑くて大変らしいです。
トイレは、水タンクからバケツで水を汲んで、便器に入れると重みで流れるという仕組み。
中級ホテルにもなると、きちんと水栓にはなっているが、水栓の勢いは弱かったです。
都市から離れた村では、トイレがなかったりするので、そこら辺の川などで済まします。
交通方法については、皆、トゥクトゥク、バイクタクシー、車、自転車。
最近電車ができたが、貨物運搬用。
そもそも信号機は都市周辺くらいしかありません。
バイクに免許は必要なし。乗り方がわかれば子供でも乗れるそうです。
法定速度はあるらしいけどほぼ誰も守ってません。
右側走行ってことと、交通量の多い交差点の信号機は割と守られています。
飲酒運転も追い抜きもオッケー。
メットもしたりしなかったりで、3人乗りは当たり前。最大6人まではいけるらしいです。
運転する夫の後ろには妻と携帯いじるおばあちゃんとか、
後ろには3歳くらいの子供を抱き抱えた母親とか、高校生2人乗りとか、組み合わせは様々。
後ろに乗ってる人ほど何故かメットをしてない。普通の帽子かぶってる。
メットかぶらないと警察に捕まって10ドルちょっとの罰金刑だそうだが、1ドル程度のチップで見逃してもらえる。警察も給料が少ないようだ。
70代くらいの日本人が訪れると、戦後の日本みたいと、懐かしむそうです。
国道はアスファルトで舗装されているが、国道から入る脇道などは舗装されていないガタガタ道。風が吹くと赤土が舞う。
脇に溝が作られてないような道は、雨量の多い季節は道が冠水してしまうこともあるそう。
田んぼには多くの水牛がいます。
日差しが強いから白い牛が多く、ヤギに見えちゃう観光客もいるそうです。
だいたい物運びに働かされるからみんな痩せてる。
水牛が道路に飛び出して急ブレーキかけることもありました。
中国資本で支えられているというカンボジア。観光客も中国人がダントツ。
カンボジアのテレビ番組でも中国のドラマ(クメール語)がやっていたりと、国同士の交流は何百年もあり友好的に見えるが、国民同士では現在かなりの軋轢が生じている様子。
他国でもよくあるそうだが、カンボジアにリゾートチャイナタウンを作ってるようで。
恩恵を受けている人もいる一方で、いい加減な工事で現地民が何十人と死んだり、そこらへんにゴミを捨てられるので悪臭が酷かったりと、モラルが低い点で現地民と衝突が頻発しています。
カンボジアの大統領は中国寄りの人で、今、カンボジアが中国で大きく揺れている様子。
観光ガイドをしてくれた人は、中国に対してかなり怒っていました。
女の子に会ったときの話はまた後日。