2-1-年1-月--日
※データが破損しています※
常に物事は唐突に。
そんな言葉を初めて聞いたのはいつであろうか?確かに、世の中で昼となく夜となく現れるそれは大小の差こそあれ、驚きはするものの、原因さえ解ってしまえばある程度の対処が出来る。
だが、この言葉が最も効力を発揮するのは自分の身に起きた時だという事を思い知らされた。
私の体は病に冒されている。
数百年前、ロシアで流行った不治の病と言われた物だが、現代医術の前では確実に治る病-。のはずだった。
思い出すだけでも頬が笑う形につり上がってしまう。
北に住むオリジナルに治療法を聞くと、「その病に関する全てのデータは戦争で消失した」そうだ。
今頃、オリジナル共は手を下さずとも厄介者が消えてくれることに大喜びだろう。
データが消失など勿論奴らの戯れ言だ。
何故そんな戯れ言を言うか?
その理由は明々白々。
あれから私はテリトリーにナンバーズの居住スペース・医療機関・食堂を作る、全テリトリーにナンバーズを配置するシステムを撤廃など、最早人を玩具としてしか見ていない悪辣なオリジナルには考えられない様な提案をいくつもして来た。
奴らは反対をする理由が無いので条件を受け入れるしかない。
いや、恐らくこんな事を提案してくる者がいるはずかないと思っていたのだろう。
当然、オリジナル共は正当な事を言う私を邪魔な頸木としか思わない。
しかし、理由なく殺してしまえばオリジナルの権威失墜は日をみるより明らかである。
そこに転がって来た、変人が病に冒されているという情報。
オリジナルは無論、全力でこの病に関するデータを隠蔽するだろう。
これほど分かり易過ぎる程に分かり易い事も中々無い。
さて、次はどうするか・・・。
全く理解が出来なかったオリジナル共の心が初めて人間らしい一面を見せたからであろうか?こんな状況に追い込まれているにも関わらず、今私は楽しくて仕方がない。
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暁-業社-
暁 -破