~サ ン ド バ ッ グ 人 間~
愚者は幼少のころから、酒に酔った父に暴力を受け続けてきた。
寝ているところを叩き起こされて暴行されるのは数知れず、便器をなめさせられたり、自分で選んで買ってきた服に鋏を入れさせられたり、家のお金が消えた(2000円)と言っては包丁を持って追いかけまわされたり・・・
顔がはれて外に出歩けないことも何度かあったが、反撃はしなかった。
そんな生活は、愚者が一人暮らしを始める26歳まで続き、現在も威喝する上、一族が信仰する宗教(○価○会)まで強要するので、35年以上の盤石なるトラウマになってしまった。
この状態は「アダルトチルドレン」とされる。
【アダルトチルドレン】
「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ」という考え方、現象、または人のことを指す。

そのアダルトチルドレンは大まかに5つのタイプに分類され、愚者は「スケープゴート」に該当するようだ。
スケープゴート(いけにえ)
「スケープゴート」は、親から問題児のレッテルを貼られてきたアダルトチルドレンです。いい親なら、子供に何か問題があれば、一緒になって解決しようとします。しかし、子供をスケープゴートにするような親は、むしろ問題児のレッテルと貼っておきたがります。「問題があるのはこの子であって、私たち(親)じゃない」と、親自身(家庭)の問題の隠れ蓑として子供を利用し、また子供も、悪さをすることが、親からの注目を得る唯一の方法だと学習せざると得なくなっていきます。
「スケープゴート」タイプのアダルトチルドレンは、一見、反社会的ですが、内面では深く傷つき、怒りや悲しみを無意識化にしまい込んでいます。それらの苦しい感情と向き合うすべがわからずに、人に対して反抗的になったり、意地悪、皮肉屋、ひねくれた性格になったり、アルコールやギャンブル、薬物などに依存する人も少なくありません。
別居から離婚に至り、しばらく経ち、ふと思う・・・
愚者も人生半分生きてきたし、父も棺桶が近い。
忘れることは無理だけど、もう一度正常な父子関係を上書きしたい。
そんな思いから、トラウマを克服するために精神科を受診することにした。

相談員との会話、医師の診断の結果、薬物療法無しの心理カウンセリングで治療をすることになった。
ただ、あの宗教を迎合する気はないな・・・