八 百 二 夜 | 愚  者(逆位置)  ノ  足  跡 ・ ・ ・

愚  者(逆位置)  ノ  足  跡 ・ ・ ・

タ  ロ  ッ  ト  仕  掛  け  の   セ  ン  ス  オ  ブ  ワ  ン  ダ  ー

4 2 ・  9 5 k m  6 
~審 判 の 日 2~ 


13キロ地点を過ぎた辺りで、足と脇腹が痛み出した。
チャリティ番組の挑戦なら、スタッフが何らかの手を打ってくれるだろう・・・
今走りながら出来ることは自己暗示のみ・・・

「足? 気のせいだって」
「脇腹も大丈夫さ・・・」
「「いいペースだよ!」

そう言い聞かせながら走り続けた。
脇腹の痛みは腹部全体に広がったが、そこの交感神経は遮断しておこう。


17キロを過ぎた辺りで、折り返しのランナーとすれ違う。
白バイ2台に先導されて、2人のランナーが並んで走っている。
「マラソン」みたいでカッコいい(謎)

折り返して、26キロ地点を通過するまで折り返しのランナーを見た。
歩いてる・・・ケガしたんだろうか?
あの人は、愚者の無謀な挑戦を案じて言ってくれたんだ。


50キロ歩いたことはあるが、30キロ以上走った事はない。
「35キロの壁」は本当にあるのか?
そんな壁など無いって事を、愚者が証明してやるよ。



33キロ地点を過ぎると、ついに足が止まってしまった。
34キロの看板が出るまで「攻めの休憩」と自分に言い訳した。


歩きながらも気分を揚げるべく、脳内音楽プレーヤーを緊急作動。
MAN WITH A MISSIONの「フォーカスライト」を流そう。





1キロ走って1キロ歩くパターンが何度か続いた。
とりあえず完走できればいいや・・・


つ づ く