健康食品ホントのところ―基礎編2―
健康食品の健康被害は大きく分けると3つに大別できます。
1.有効成分、あるいは構成成分が毒だった
⇒海外輸入やせ薬、スギ花粉カプセル
2.副作用を引き起こした
⇒アマメシバ、雪茶、
3.薬との飲み合わせによるもの
⇒抗血栓薬と青汁
1.は海外から輸入したやせ薬に覚せい剤成分である
エフェドラミンが入っていたり、甲状腺ホルモンが
入っていたりと医薬品や医薬品にもできないような
成分がてんこ盛り入っていたり、スギ花粉そのものが
入っていたりなど、そのものが毒物として働く場合です。
ちなみに、減感作療法と言ってスギ花粉からアレルゲンを
分離したものを、数年間注射して花粉症を緩和・完治
させるものがありますが、抗アレルギー薬を投与した上で、
医療機関内で医師の庇護下に置いた上で行うものであって、
絶対にまねをしてはいけないものです。
万が一アレルギーによる危険なショック症状
(それこそ放置したら死んでしまうような)が出ても
医師による適切な処置がとれますし、何より抗アレルギー薬の
点滴がすぐにうてます。
それでも危険があるような療法です。その為この健康食品を
摂取した人から死者が出ました。
また、意外と知られていないのがイチョウ葉やクロレラの
毒です。どちらも実は毒素を持っており、適切な処置を
施したものでなければ中毒症状を起こします。
『イチョウが脳にいいんでしょ?だったら、イチョウの木から
採ってくればただでイチョウエキス取れるじゃない!』
と言って中毒を起こした例もあります。
『え?イチョウに毒があるの?天然のものだから安全なんじゃないの?』
イチョウの葉にはギンコール酸というアレルギー物質が
含まれており、常用するとアレルギー症状を起こす事が
知られております。
市販されている健康食品にも健康を害するほど含まれている物が
あり、問題となっております。
ちなみに銀杏の毒はさらに強烈で、5-6粒幼児が食べて中毒に
なった例もあります。ギンコール酸以外にも毒が含まれているからです。
天然物と食品に関するお話についてはまた後日にでも。
また、得体のしれない薬草を元に作っているものもあります。
そもそも食経験が無い物はあまり摂取しない方が無難です。
怪しい会社の怪しい製品は取らない方がいい、と断言いたします。

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1.有効成分、あるいは構成成分が毒だった
⇒海外輸入やせ薬、スギ花粉カプセル
2.副作用を引き起こした
⇒アマメシバ、雪茶、
3.薬との飲み合わせによるもの
⇒抗血栓薬と青汁
1.は海外から輸入したやせ薬に覚せい剤成分である
エフェドラミンが入っていたり、甲状腺ホルモンが
入っていたりと医薬品や医薬品にもできないような
成分がてんこ盛り入っていたり、スギ花粉そのものが
入っていたりなど、そのものが毒物として働く場合です。
ちなみに、減感作療法と言ってスギ花粉からアレルゲンを
分離したものを、数年間注射して花粉症を緩和・完治
させるものがありますが、抗アレルギー薬を投与した上で、
医療機関内で医師の庇護下に置いた上で行うものであって、
絶対にまねをしてはいけないものです。
万が一アレルギーによる危険なショック症状
(それこそ放置したら死んでしまうような)が出ても
医師による適切な処置がとれますし、何より抗アレルギー薬の
点滴がすぐにうてます。
それでも危険があるような療法です。その為この健康食品を
摂取した人から死者が出ました。
また、意外と知られていないのがイチョウ葉やクロレラの
毒です。どちらも実は毒素を持っており、適切な処置を
施したものでなければ中毒症状を起こします。
『イチョウが脳にいいんでしょ?だったら、イチョウの木から
採ってくればただでイチョウエキス取れるじゃない!』
と言って中毒を起こした例もあります。
『え?イチョウに毒があるの?天然のものだから安全なんじゃないの?』
イチョウの葉にはギンコール酸というアレルギー物質が
含まれており、常用するとアレルギー症状を起こす事が
知られております。
市販されている健康食品にも健康を害するほど含まれている物が
あり、問題となっております。
ちなみに銀杏の毒はさらに強烈で、5-6粒幼児が食べて中毒に
なった例もあります。ギンコール酸以外にも毒が含まれているからです。
天然物と食品に関するお話についてはまた後日にでも。
また、得体のしれない薬草を元に作っているものもあります。
そもそも食経験が無い物はあまり摂取しない方が無難です。
怪しい会社の怪しい製品は取らない方がいい、と断言いたします。
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健康食品ホントのところ―基礎編―
こんにちは!
今日はお問合せが多かった健康食品の裏側と、
ホントのところについてお話できれば、と思います。
まあ、私自身も健康食品を売っている手前、
当然のことながらしっかりとしたお話をしていていきたい
と思います。
個別の成分や商品については話が長くなる事も考え
後日に詳しくお話できれば、と思います。
健康食品は奥が深いので…。
さて、健康食品。
法律的に『健康食品』『サプリメント』というものは
今のところは無く、基本的には『食品』という事で実際の
ところ運営されております。
『厚労省管轄ではないの?』
という疑問を持たれた方もいらっしゃるかと思いますが、
あくまでも薬のような効能効果をうたった場合、薬事法に
触れるため、厚労省が調査・対応に動く、という事です。
ちなみに、一般の野菜や果物、肉に関しても本来であれば
効能効果をうたった段階で薬事法違反での取り締まり対象に
なります。
さてさて、健康食品。
皆さんのイメージはいかがでしょうか?
『いかがわしい(=効かない)』
『まあ、効かなかったとしても体にはいいものだから…。』
『薬と違って副作用もないし…。』
こんな感じではないかと思います。
まとめますと、効かない、あるいは健食=マイルドに効く薬
のようなもの、という感じかと思います。
しかし、実際には健康被害を引き起こすかもしれない、
恐ろしい物も存在するのです。
(次回へ続きます)

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今日はお問合せが多かった健康食品の裏側と、
ホントのところについてお話できれば、と思います。
まあ、私自身も健康食品を売っている手前、
当然のことながらしっかりとしたお話をしていていきたい
と思います。
個別の成分や商品については話が長くなる事も考え
後日に詳しくお話できれば、と思います。
健康食品は奥が深いので…。
さて、健康食品。
法律的に『健康食品』『サプリメント』というものは
今のところは無く、基本的には『食品』という事で実際の
ところ運営されております。
『厚労省管轄ではないの?』
という疑問を持たれた方もいらっしゃるかと思いますが、
あくまでも薬のような効能効果をうたった場合、薬事法に
触れるため、厚労省が調査・対応に動く、という事です。
ちなみに、一般の野菜や果物、肉に関しても本来であれば
効能効果をうたった段階で薬事法違反での取り締まり対象に
なります。
さてさて、健康食品。
皆さんのイメージはいかがでしょうか?
『いかがわしい(=効かない)』
『まあ、効かなかったとしても体にはいいものだから…。』
『薬と違って副作用もないし…。』
こんな感じではないかと思います。
まとめますと、効かない、あるいは健食=マイルドに効く薬
のようなもの、という感じかと思います。
しかし、実際には健康被害を引き起こすかもしれない、
恐ろしい物も存在するのです。
(次回へ続きます)
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植物性タンパク質なるもののホントのところ-その2-
こんにちは!
今日も植物性タンパク質についてお話できれば、
と思います。
前回の続きです。
さて、まずは小麦の植物性タンパク質。
原材料としては、小麦のグルテンがあげられます。
もっとも有名な使い道としては、『米粉パン』が
あります。
『あれ?米粉パンっていうからには米だけでできてるんでしょ?』
と疑問に持たれた方もいらっしゃるかと思います。
実は、パンがふかふかふわふわでしっとりと
しているのは、小麦粉の中に入っているグルテンの
おかげなのです。
しかし、米粉の中にはグルテンが全くありません。
よって、そのままではふかふかふわふわのパンを
作る事が出来ないのです。
そのまま焼いてもういろうが焼けたような物体に
なってしまいます。
そこで小麦の植物性タンパクのグルテンを添加し
ふわふわ感を出します。
※全てではありません。こんにゃくの主成分である
マンナン等の多糖類を入れる事もあります。
詳しくは、自分が食べようとしている米粉パンの
メーカーさんにお尋ねください。
ちなみに、小麦アレルギーの方はグルテンが
添加された米粉パンはアレルギーを誘発しますので
ご注意ください。
その他の利用法として、
麺類のモチモチ感の強化や
かまぼこなどの練り物の食感を向上させる
のに使われます。
次は大豆の植物性タンパクです。
抽出の方法は色々ありますが、よく使われる大豆の
植物性タンパクの作り方は、溶媒を使って油を
溶かし出して取り除きます。
大豆はこう見えても脂質が21.4%もあります。
これを取り除けば40%以上はタンパク質となります。
ちなみに、油は取り除かれた後、大豆油として
サラダ油の原料になります。
・・・おわかりですね。この方法で作られた
植物性タンパクは、『脱脂大豆』であり、油粕
なのです。
『えー。粕を食べさせられてたの?!』
大体この話をすると皆さんそうおっしゃいます。
まあ、確かにそう見えてしまうのも確かなのですが、
結構メリットがあります。
1.安い!
大豆油の生産量に比例して生産される為、大量に
流通しております。これをひき肉に混ぜることで
安く仕上げる事ができます。
2.カロリーが低い!
脂分がほとんどないので肉に比べてカロリーが
非常に低く抑えられます。
3.血中コレステロール値を下げやすい!
植物なのでコレステロールがほとんど含まれて
おりません。また、植物ステロールが含まれている
ため、体内でコレステロール吸収を阻害します。
さらに、食物繊維も豊富ですから、コレステロール
の排出も行います。
つまり、3重の意味で血中コレステロールを
下げやすいのです。
4.肉と食感が良く似ております
ミンチ肉と混ぜてもほとんど見分けがつきません。
味と香りをつければ肉として食べてしまいます。
5.熱による身細りが無いので、肉と混ぜると歩留まり
が良くなります。
肉は加熱すると縮んでしまい歩留まりが悪くなりますが、
大豆は加熱しても縮むことはほとんどありません。
混ぜることによって歩留まりが良くなります。
これらの特性を生かし、餃子や肉団子、ハンバーグ、
ウインナー等に使われてます。
まあ、『本格的』をうたっている物には入って
おりませんが、安価な物にはほぼ必ず植物性タンパク質
として入っております。
『またそうやって利益を稼ごうとする』
とか友人に言われた事がありますが、結局スーパーの
特売などに使われたりするので、結局は原価と売価は
ほぼ正比例しているんじゃないかと思います。
つまり、利益率はそんなに変わらないのではないかと。
混ぜ物は企業の安くするための努力です!
ただ、もちろんこういう物を使っているからこそ
安くなっているんだ、というのを明らかにせず
安く売るのは私は商売的にどうか、と思います。
混ぜ物をしているのであれば、それをしっかりと
消費者に伝え、納得して頂いて買って頂くプロセスは
踏むべきなんじゃなかろうかと。
後ろめたい気持ちが無いのであれば堂々とすべき
だと思います。
番外編ですが、安い豆腐の原料や醤油の原料に
使われております。特に醤油は非常に使い勝手が良く
美味しく作れるという事でよく利用されております。
こちらの話はまた別の機会にでも。
このように、様々な形で植物性タンパク質は利用
されております。知られざる新しい食材はまだまだ
たくさんあります。
こういったものも随時お知らせ出来れば、と思って
おります。

にほんブログ村
※ちなみに海苔は混ぜ物が入っておりません。海から採った海苔
を千切って整形して干しただけです。それでああいう形に
なるのですから自然というのは神秘的だなぁと思っております。
今日も植物性タンパク質についてお話できれば、
と思います。
前回の続きです。
さて、まずは小麦の植物性タンパク質。
原材料としては、小麦のグルテンがあげられます。
もっとも有名な使い道としては、『米粉パン』が
あります。
『あれ?米粉パンっていうからには米だけでできてるんでしょ?』
と疑問に持たれた方もいらっしゃるかと思います。
実は、パンがふかふかふわふわでしっとりと
しているのは、小麦粉の中に入っているグルテンの
おかげなのです。
しかし、米粉の中にはグルテンが全くありません。
よって、そのままではふかふかふわふわのパンを
作る事が出来ないのです。
そのまま焼いてもういろうが焼けたような物体に
なってしまいます。
そこで小麦の植物性タンパクのグルテンを添加し
ふわふわ感を出します。
※全てではありません。こんにゃくの主成分である
マンナン等の多糖類を入れる事もあります。
詳しくは、自分が食べようとしている米粉パンの
メーカーさんにお尋ねください。
ちなみに、小麦アレルギーの方はグルテンが
添加された米粉パンはアレルギーを誘発しますので
ご注意ください。
その他の利用法として、
麺類のモチモチ感の強化や
かまぼこなどの練り物の食感を向上させる
のに使われます。
次は大豆の植物性タンパクです。
抽出の方法は色々ありますが、よく使われる大豆の
植物性タンパクの作り方は、溶媒を使って油を
溶かし出して取り除きます。
大豆はこう見えても脂質が21.4%もあります。
これを取り除けば40%以上はタンパク質となります。
ちなみに、油は取り除かれた後、大豆油として
サラダ油の原料になります。
・・・おわかりですね。この方法で作られた
植物性タンパクは、『脱脂大豆』であり、油粕
なのです。
『えー。粕を食べさせられてたの?!』
大体この話をすると皆さんそうおっしゃいます。
まあ、確かにそう見えてしまうのも確かなのですが、
結構メリットがあります。
1.安い!
大豆油の生産量に比例して生産される為、大量に
流通しております。これをひき肉に混ぜることで
安く仕上げる事ができます。
2.カロリーが低い!
脂分がほとんどないので肉に比べてカロリーが
非常に低く抑えられます。
3.血中コレステロール値を下げやすい!
植物なのでコレステロールがほとんど含まれて
おりません。また、植物ステロールが含まれている
ため、体内でコレステロール吸収を阻害します。
さらに、食物繊維も豊富ですから、コレステロール
の排出も行います。
つまり、3重の意味で血中コレステロールを
下げやすいのです。
4.肉と食感が良く似ております
ミンチ肉と混ぜてもほとんど見分けがつきません。
味と香りをつければ肉として食べてしまいます。
5.熱による身細りが無いので、肉と混ぜると歩留まり
が良くなります。
肉は加熱すると縮んでしまい歩留まりが悪くなりますが、
大豆は加熱しても縮むことはほとんどありません。
混ぜることによって歩留まりが良くなります。
これらの特性を生かし、餃子や肉団子、ハンバーグ、
ウインナー等に使われてます。
まあ、『本格的』をうたっている物には入って
おりませんが、安価な物にはほぼ必ず植物性タンパク質
として入っております。
『またそうやって利益を稼ごうとする』
とか友人に言われた事がありますが、結局スーパーの
特売などに使われたりするので、結局は原価と売価は
ほぼ正比例しているんじゃないかと思います。
つまり、利益率はそんなに変わらないのではないかと。
混ぜ物は企業の安くするための努力です!
ただ、もちろんこういう物を使っているからこそ
安くなっているんだ、というのを明らかにせず
安く売るのは私は商売的にどうか、と思います。
混ぜ物をしているのであれば、それをしっかりと
消費者に伝え、納得して頂いて買って頂くプロセスは
踏むべきなんじゃなかろうかと。
後ろめたい気持ちが無いのであれば堂々とすべき
だと思います。
番外編ですが、安い豆腐の原料や醤油の原料に
使われております。特に醤油は非常に使い勝手が良く
美味しく作れるという事でよく利用されております。
こちらの話はまた別の機会にでも。
このように、様々な形で植物性タンパク質は利用
されております。知られざる新しい食材はまだまだ
たくさんあります。
こういったものも随時お知らせ出来れば、と思って
おります。
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※ちなみに海苔は混ぜ物が入っておりません。海から採った海苔
を千切って整形して干しただけです。それでああいう形に
なるのですから自然というのは神秘的だなぁと思っております。
植物性タンパク質なるもののホントのところ-その1-
こんにちは。
今週から
火曜日と木曜日の週2回ブログの内容をお届けしたいと思います。
ちょっと遅れまして水曜日に書かせて頂きます。(汗)
今回は庶民の味方『植物性タンパク』についてお届けできれば、
と思っております。
『なんですかそれ?』
『聞いたことないよ。そんな物が庶民の味方?』
なんて声が聞こえてきそうです。
私もこの存在を初めて知った時にはそう思いました。
それは、そうですよね。
でも、原材料表示をよく見てみて下さい。
ひょっとすると冷蔵庫の中にあるかもしれませんよ~。
それぐらい欠かせないものになっております。
『植物性タンパク』とは一体なんでしょうか。
JAS規格で言う所の、つまり食品の原料として使われる
植物性タンパクとは、大豆や小麦を加工して、50%
以上タンパク質を含有している物、ということになって
おります。
大豆や小麦からタンパク質を抽出したモノ、となります。
『えー!抽出とかって危ないものなんじゃないの?』
『またそうやって怪しい物を食品業界って使ってるの?』
とか聞こえてきそうです…。
確かに、自然界のそこここにある物ではありませんが、
実は昔から食べてきております。
例えば小麦タンパクを例に取れば『生麩・焼き麩』が
あげられます。
これは小麦粉を水でこねてこねてして、その後水に
晒すことで小麦粉のタンパク質であるグルテン以外の
物を全部流してしまう事で作られます。
また、大豆タンパクで言えば『豆腐』があげられます。
これは豆乳を作り、豆乳内のタンパク質をニガリ等の
凝固剤によって固めるものです。これも広い意味で
抽出になると言えます。
このように、昔から人間は色々な物に手を加えて
食品としてきました。これらの加工品はその延長線上
にある物と考えれば、それほど怖いものでは
無いんじゃないかと思います。
あともう一つ。これはちょっと今の話題からずれますが…。
実は昔から食べられてきた物に、実は健康を害するものが
あったりします。昔ながらの物の方が体に良いというのは
違いです。
今回は深く書きませんが、簡単な例としては、昔の日本食
があげられます。
ご飯が中心でタンパク質が少なく、おかずは塩蔵品が
中心で味が濃く、その結果、血管疾病が多く寿命も
短くなっておりました。
これはまた別の時に書かせて頂きますね。
今回はここまで。
次回はあまり表に出てこない植物性タンパク質の
使われ方についてお話したいと思います。

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今週から
火曜日と木曜日の週2回ブログの内容をお届けしたいと思います。
ちょっと遅れまして水曜日に書かせて頂きます。(汗)
今回は庶民の味方『植物性タンパク』についてお届けできれば、
と思っております。
『なんですかそれ?』
『聞いたことないよ。そんな物が庶民の味方?』
なんて声が聞こえてきそうです。
私もこの存在を初めて知った時にはそう思いました。
それは、そうですよね。
でも、原材料表示をよく見てみて下さい。
ひょっとすると冷蔵庫の中にあるかもしれませんよ~。
それぐらい欠かせないものになっております。
『植物性タンパク』とは一体なんでしょうか。
JAS規格で言う所の、つまり食品の原料として使われる
植物性タンパクとは、大豆や小麦を加工して、50%
以上タンパク質を含有している物、ということになって
おります。
大豆や小麦からタンパク質を抽出したモノ、となります。
『えー!抽出とかって危ないものなんじゃないの?』
『またそうやって怪しい物を食品業界って使ってるの?』
とか聞こえてきそうです…。
確かに、自然界のそこここにある物ではありませんが、
実は昔から食べてきております。
例えば小麦タンパクを例に取れば『生麩・焼き麩』が
あげられます。
これは小麦粉を水でこねてこねてして、その後水に
晒すことで小麦粉のタンパク質であるグルテン以外の
物を全部流してしまう事で作られます。
また、大豆タンパクで言えば『豆腐』があげられます。
これは豆乳を作り、豆乳内のタンパク質をニガリ等の
凝固剤によって固めるものです。これも広い意味で
抽出になると言えます。
このように、昔から人間は色々な物に手を加えて
食品としてきました。これらの加工品はその延長線上
にある物と考えれば、それほど怖いものでは
無いんじゃないかと思います。
あともう一つ。これはちょっと今の話題からずれますが…。
実は昔から食べられてきた物に、実は健康を害するものが
あったりします。昔ながらの物の方が体に良いというのは
違いです。
今回は深く書きませんが、簡単な例としては、昔の日本食
があげられます。
ご飯が中心でタンパク質が少なく、おかずは塩蔵品が
中心で味が濃く、その結果、血管疾病が多く寿命も
短くなっておりました。
これはまた別の時に書かせて頂きますね。
今回はここまで。
次回はあまり表に出てこない植物性タンパク質の
使われ方についてお話したいと思います。
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毒キノコホントのところ
みなさまこんにちは。
食中毒、最近非常な勢いで取りざたされてましたね。
今までも、このブログで食中毒に関しまして、
特に微生物が起こす物に関してクローズアップし、
実際に起きた事や、食品工業的にはどうすべきで
あったか等々を中心にお伝えしてきました。
第1話 食品工業における衛生管理とは? ―その1―
第2話 食品工業における衛生管理とは? ―その2―
第3話 食品工業における衛生管理とは? ―その3―
第4話 食品工業における衛生管理とは? ―その4―
第5話 食品工業における衛生管理とは? ―その5―
第6話 食材の洗浄・除菌ホントのところ
第7話 生肉食ホントのところ
実際の所食中毒は微生物によるものや化学物質によるものと
様々な種類があり、文字通り『食べて中毒があった事』
というものであります。そこには天然の毒なども含まれるのです。
毒といえば代表的な物で毒キノコとフグによるもの。
近年では、このどちらも飲食店で食べて中毒症状を起こした
というものはなく、
素人が山や海で採取した物を調理して起こしたもの
です。
恐ろしいのは、道の駅で販売されていたもの。
食中毒はキノコ狩り名人によって採取されたものなどではなく、
近所に住む素人によって採取されたものによって食中毒が起きた
という事がわかっております。
(毎日新聞 2010年10月19日(火)12時43分配信ニュースより。
福島の道の駅ですが、青森でも事故があったようです)
そもそも、キノコは未だに毒の構造や毒がどのようなメカニズムで
人に害を及ぼすか等が解明されていないものも多いので、
根本的な治療ができない事が多いようです。
また、1本で4人家族を死に至らしめるものもあり、非常に
恐ろしい物でもあります。
山菜採りと同じ感覚でキノコを採って食べると、間違って
毒キノコを採取する危険性があります。また、明確な目印
となる特徴があって毒キノコかそうでない物かを見分ける
手段もありますが、
>経験的にしかそれが毒キノコかどうかわかる術がないもの
もあります。
キノコ採り40年のベテランの人でもキノコの毒に当てられて
入院したという例もあるほどです。それほどキノコは
難しいと言えます。
あと、キノコにはたくさんの迷信があります。
(1)柄が縦にさけるものは食べられる
(2)地味な色をしたキノコは食べられる
(3)虫が食べているキノコは食べられる
(4)ナスと一緒に料理すれば食べられる
(5)干して乾燥すれば食べられる
(6)塩漬にし、水洗いすると食べられる
(7)カサの裏がスポンジ状(イグチ類)のキノコは食べられる
一部本当な物もありますが、大多数はこれらの迷信が外れて
おり、信じて食べて食中毒を起こした例はかなりあります。
興味本位でキノコに手を出さないように、そして信頼のできる
所以外でキノコを買い求めないようにすることが、
食中毒を防ぐ第一歩のようです。

にほんブログ村
追伸 こんな記事を見つけました。虫の話なのでは
ありますが、キノコの毒に汚染されていた、
という話です。東南アジア等虫を食べられる所に
行かれる方はお気を付け下さいませ。
昆虫食べるときは「食虫毒」に気をつけて
2008/12/17 08:41 JST配信記事保存
ベトナムでは虫のさなぎや、コオロギ、セミなどの
昆虫を「名物」として食用にしているが、毒キノコの
胞子に汚染された昆虫を食べたために食中毒になって
入院する人が多い。ホーチミン市チョライ病院では
昆虫で食中毒になった患者を毎年数十人受け入れている
という。
最近あった例では、メコンデルタ地方ロンアン省
ベンルック郡在住のMさんがセミのさなぎらしきものを
畑で見つけ家で調理して食べた結果、約10分後に吐き気、
目まい、手足のしびれなどの症状が出て昏睡状態になり、
同病院に救急搬送されるというケースがあった。
同病院救急科のゾアン・ユエン・ビー医師によると、
今年8月にも油で揚げたさなぎを食べてMさんと同様の
重い食中毒症状を起した2人の患者が入院したという。
土にはキノコの胞子が大量に含まれており、毒キノコの
胞子も含まれている。そのため、土から掘り出した昆虫や
幼虫は毒キノコに汚染されている可能性がある。毒キノコの
胞子に汚染されると昆虫も死んでしまうが、外形が保たれて
いるため食用にしてしまうことが多いという。
http://www.viet-jo.com/news/life/081215075705.html
食中毒、最近非常な勢いで取りざたされてましたね。
今までも、このブログで食中毒に関しまして、
特に微生物が起こす物に関してクローズアップし、
実際に起きた事や、食品工業的にはどうすべきで
あったか等々を中心にお伝えしてきました。
第1話 食品工業における衛生管理とは? ―その1―
第2話 食品工業における衛生管理とは? ―その2―
第3話 食品工業における衛生管理とは? ―その3―
第4話 食品工業における衛生管理とは? ―その4―
第5話 食品工業における衛生管理とは? ―その5―
第6話 食材の洗浄・除菌ホントのところ
第7話 生肉食ホントのところ
実際の所食中毒は微生物によるものや化学物質によるものと
様々な種類があり、文字通り『食べて中毒があった事』
というものであります。そこには天然の毒なども含まれるのです。
毒といえば代表的な物で毒キノコとフグによるもの。
近年では、このどちらも飲食店で食べて中毒症状を起こした
というものはなく、
素人が山や海で採取した物を調理して起こしたもの
です。
恐ろしいのは、道の駅で販売されていたもの。
食中毒はキノコ狩り名人によって採取されたものなどではなく、
近所に住む素人によって採取されたものによって食中毒が起きた
という事がわかっております。
(毎日新聞 2010年10月19日(火)12時43分配信ニュースより。
福島の道の駅ですが、青森でも事故があったようです)
そもそも、キノコは未だに毒の構造や毒がどのようなメカニズムで
人に害を及ぼすか等が解明されていないものも多いので、
根本的な治療ができない事が多いようです。
また、1本で4人家族を死に至らしめるものもあり、非常に
恐ろしい物でもあります。
山菜採りと同じ感覚でキノコを採って食べると、間違って
毒キノコを採取する危険性があります。また、明確な目印
となる特徴があって毒キノコかそうでない物かを見分ける
手段もありますが、
>経験的にしかそれが毒キノコかどうかわかる術がないもの
もあります。
キノコ採り40年のベテランの人でもキノコの毒に当てられて
入院したという例もあるほどです。それほどキノコは
難しいと言えます。
あと、キノコにはたくさんの迷信があります。
(1)柄が縦にさけるものは食べられる
(2)地味な色をしたキノコは食べられる
(3)虫が食べているキノコは食べられる
(4)ナスと一緒に料理すれば食べられる
(5)干して乾燥すれば食べられる
(6)塩漬にし、水洗いすると食べられる
(7)カサの裏がスポンジ状(イグチ類)のキノコは食べられる
一部本当な物もありますが、大多数はこれらの迷信が外れて
おり、信じて食べて食中毒を起こした例はかなりあります。
興味本位でキノコに手を出さないように、そして信頼のできる
所以外でキノコを買い求めないようにすることが、
食中毒を防ぐ第一歩のようです。
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追伸 こんな記事を見つけました。虫の話なのでは
ありますが、キノコの毒に汚染されていた、
という話です。東南アジア等虫を食べられる所に
行かれる方はお気を付け下さいませ。
昆虫食べるときは「食虫毒」に気をつけて
2008/12/17 08:41 JST配信記事保存
ベトナムでは虫のさなぎや、コオロギ、セミなどの
昆虫を「名物」として食用にしているが、毒キノコの
胞子に汚染された昆虫を食べたために食中毒になって
入院する人が多い。ホーチミン市チョライ病院では
昆虫で食中毒になった患者を毎年数十人受け入れている
という。
最近あった例では、メコンデルタ地方ロンアン省
ベンルック郡在住のMさんがセミのさなぎらしきものを
畑で見つけ家で調理して食べた結果、約10分後に吐き気、
目まい、手足のしびれなどの症状が出て昏睡状態になり、
同病院に救急搬送されるというケースがあった。
同病院救急科のゾアン・ユエン・ビー医師によると、
今年8月にも油で揚げたさなぎを食べてMさんと同様の
重い食中毒症状を起した2人の患者が入院したという。
土にはキノコの胞子が大量に含まれており、毒キノコの
胞子も含まれている。そのため、土から掘り出した昆虫や
幼虫は毒キノコに汚染されている可能性がある。毒キノコの
胞子に汚染されると昆虫も死んでしまうが、外形が保たれて
いるため食用にしてしまうことが多いという。
http://www.viet-jo.com/news/life/081215075705.html