弦楽修行#23 | 「魔法使い」の弟子

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

いやぁ。


久々のすんごい残業でした。

ホントは、


「仕事よりバイオリンじゃぃぺぺぺっ」


といった具合で、仕事ほっぽらかして帰る

(ふーたの仕事はふーたのオンリー仕事なので、支障はさほどありません。

次の日に持ち越されるだけです)


という感じだったのですが、

今日はなぜだか、なかば諦めていました。


仕事があるって、すごい幸せだもんな。

平凡って、すごい幸せだもんな。


でも、さすがに3年も4年も、

今日はレッスンじゃい!早く終わるぞ早く終わるんじゃっ!!

と、大荷物を肩に背負って通っていますと、


皆さんふーたの意気込み(殺気ともいう 笑)を感じるらしく・・・

先に帰らせてもらいました。


ま、仕事はほぼ終えてて、残りは掃除と洗い物くらいだったんだけどね。


つわけで、レッスン日記。

今日は二曲見てもらうことにしました。


まずはフルートさんとのアンサンブル曲。

前回の曲から、新曲です。


今度はバロック調バロック調♪

前回がC‐durでしたが、今回はD‐dur。


ひっ・・・弾きやすい!!

ああ、ヴァイオリンの教本がD‐durの曲から始まる訳が・・・

少しだけ、わかった気がするよ・・・


師匠がヴァイオリンでアンサンブルしてくれました。


あ、やっぱ音が変わってる・・・

前よか・・・迫力が増したとゆーか・・・大きくなったとゆーか・・・


前まではさ、アイルランドを渡る涼風!!って感じの、

ちょっと冷たくて、痛い音だったけど・・・


今はね・・・そうだな・・・神話の巨人?(笑)

どうあがいても、近寄ることができない、

畏怖を感じるような、すべて飲み込まれるような音。

強さや、優しさや、厳しさが、一気に流れ込んでくる感じ。


・・・ま、普通ヴァイオリンに求める優雅とか高貴とか、

そういうものは感じないんだけどね・・・(笑)


迫力に負けないように、がんばって弾きました。

ええと・・・指導はというと・・・


「音程は、自分で頑張れ」


アンサンブル上、低目がいい部分、高めにとる部分、

いつもハズしてる部分の指摘を受け、

後は自宅で自主練習。

・・・チューナーよか、和音を探して重音で合わせるのがいいそうです。

うん。やっぱ楽典、勉強しないとダメだ・・・


さらに、楽曲解釈の話を・・・

ヘミオラ・・・ってなにさ・・・そりゃ新しいスイーツの名前かい??

(バロックの弾き方で、拍感がふしぎーになる。興味がある方はWikiってください)

ああ、やっぱり楽典、勉強しないとダメだ・・・


バロック調の曲って、きちんとしたアクセント付けないと、お経みたいになるんだね。

ほらさ・・・昔々に弾いたバッハのブーレも、

中間部分の難しいとこは、お経みたいだったもんね。


という感じで、たくさん合奏して、たくさん注文をつけられましたが・・・


「ま、フルートがどうくるか、とかにもよるから、臨機応変に対応して」


・・・それは、とりあえずは音程だけはちゃんとしとけってことだよな。


二曲目は、愛のあいさつ。

師匠はちゃんと、伴奏譜を持ってきてくれました!!

(・・・先週から置きっぱなしだったのかもしんないけどさ)


ひゃほぅ♪また伴奏つきだっ!

という、ルンルン気分と・・・


ぎゃっ!せっかく弾いてくれてるのに、こりゃ落ちれんぞっ!

というプレッシャーで・・・


愛のあいさつ。めさめさ力んで弾きました。


音はね、あとは音程だけなんだよ。

(それが一番大変なんだが)


それ以上に大変な部分が・・・


冒頭。

「愛のあいさつ」の「愛のあいさつ」たる、メロディ。


もちろん、音程のミスなんかできない。

でも、それ以上に必要なのが・・・音の変化。

一本調子の音じゃ、ダメ。


膨らませたり、軽やかに滑ったり、夢見心地にしたり・・・

もっと、音色の研究をしてきなさいと言われました。


あと・・・開放弦の部分で安心しきって大きな音出し過ぎ(笑)


でも、気持ちはわかるよね?

ヴァイオリンやったことある人なら、わかるよね??

だってさ・・・数少ない自信を持って弾ける部分なんだよ!!


もっと、全体的にどう弾きたいのかを、明確に持って。

曲の流れ、部分の盛り上げ方、力の抜き方、ひとつひとつを、確認すること。


練習するときは、必ず、目的を持って弾く。

技術を練習する時間、音程を突き詰める時間、音色を研究する時間。

ちゃんと考えないと、また、無駄な練習することになるぞ、と、釘を刺されました。


また、レッスンは翌週にあるので・・・

爆音で歌い狂うだけじゃなくって、もうちょっと考えて弾いてゆこうと思います。