弦楽修業#11 | 「魔法使い」の弟子

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

冬。


冬。


ただでさえ回らない指が、さらに回らなくなるこの季節。


ああ寒いわ。

暖かいコーヒーでも飲んで暖まりましょう。


と、教室のある駅まで向かい、

行きつけのミスドに・・・


ん?


まっ・・・満席?!


まだレッスンまでたっぷり40分。

さすがに早すぎる。


くそ。こうなったら・・・探してやる!

熱いコーヒーが飲めるところをっ!

(駅前にお茶飲みどころがミスド1件って・・・どーよ)



歩く。

歩く歩く。


ひたすら霧雨煙る国道添いを、歩く。

(横道にそれると迷う可能性があるため)


やった!!

マクドナルド発見!!


ただしこの時点で、残り時間、20分。


ここまでの道のり、20分。


ふっ・・・ふざけるなっ!!

お茶飲んでたら、遅刻してしまうではないかっ!!


くそっ!ホットコーヒーとアップルパイなんか、食べたいぞっ!

熱々のポテトなんか、食べたくて食べたくて仕方がないぞっ!!


ちくしょーーーーーー!!


・・・・・・・・・。


後ろ髪をひかれながら、引き返す俺様。

ちっ。テイクアウトにして、師匠とマックを楽しめばよかった・・・

(そしてポテト臭の充満する、防音室 笑)



ヴァイオリンレッスンでした。


まずは、お楽しみ計画。


二年ほど前からグランド師匠(・・・師匠のおかーさまね)と、

アンサンブルを計画しておりました。


ただ、おかーさまはそこそこ吹けるのですが、

ふーたがぐずぐずとファーストポジションでくすぶっていたため・・・

なかなか実行にいたらなかったのです。


がっ!!

このたび、晴れて、実行することになりました!

フルートさんとの二重奏です。


いやはや・・・もっと弾けるようになってから、やりたかったんだけど・・・


フルート二重奏の楽譜のかたっぽを、そのまま弾く形となっておりまして・・・

フルートの楽譜。

ポピュラーな曲なのでしょうが・・・まったく知らない曲です!!


自慢ではありませんが、ナンジャコリャーー!です!

師匠がメールでさ、

「初見可能なくらい簡単な楽譜だよ。リーリー♪」

と言っていたので、


♪らーーーーそーーーーれーーーー♪


みたいな伴奏を期待してたのにさ・・・


「どうだ?簡単だろ?」


『・・・十六分音符、いっぱいあるやん』


「でも、簡単だろ?」


『分散和音も、あるやん。』


「そうか?アンダンテカンタービレだからいけるだろ?」


『うわーーん!!師匠がまた嘘ついたよぅ!!』


もう、オンガクが少しでもできる人の話なんて、信じません、マル。


年明けくらいからの始動の為、冬休み中にちゃんと譜読みしてくること。

・・・・・・なんか作曲しまくる自信があるぜ。この楽譜。


「時間あるんだからちゃんと譜読みしろ?作曲するなよ?」


・・・・・・あ、バレてたか。てへへ(笑)



さて。

前回からレッスン時間が10分増えたので、楽典とか音楽理論とか、

そういう話をすることが増えました。

今日は音名の話になりまして・・・


『DesとかFisとか・・・ややこしいですよね??』


「ん?そか?」


『イロハで教えて、ドレミになおして、でも最終的にはABCって・・・

最初からドイツ読みにしてくれたらいいのにね?』


「ん?ああ・・・小さい頃からドイツ読みしてたから、考えたこともなかった。」


・・・と、師匠の何か思い浮かんだ顔。


「そうだ。前々から自分でDisと浮かんだのを「レのシャープ」と、

変換するのが、面倒だったんだ。

よし。ふーたのレッスンではドイツ読みで教えよう」


・・・・・・は・・・・・・はひ???


いいけど・・・どうせいつかオケ入ったらドイツ読みになるんだからいいんだけど・・・

しばらくは、言われてから変換するのに、時間かかるぞ?

いーんだな?言われるたんびにフリーズするけど、いいんだな??



ピアノソナタ8番、悲愴、第二楽章。


弾きました。

ようやくレッスンをつけて・・・


「おいっ!!どーしてそんなとこでポジション上げる??」


『はいっ!!でもここは3ポジのままでいこうと、そう相談して・・・』


「誰がっ?!」


『師匠です!!』


「いつ?」


『ええと・・・先々週くらい・・・?』


「言わんっ!!こんなとこで上がったら、ややこしかろ!」


『(ぼそ)言ったもん・・・』


「あとっ!!松脂が足らんっ!!貸せっ!!」


『・・・つけたんだよ?安いやつだけど。お買い得品だけど、つけたよ??』


「まったくもう・・・ぶちぶちぶち・・・」


ギオームの高級松脂をこれでもかと塗ってくださいました。

うう・・・やすもん松脂でもちゃんと弾けるんだけど・・・

やっぱ冬になると噛みが弱いんだよね・・・


もうちょっと粘度の高い茶色い松脂を買おうかどうか、考え中。

ギオームかっちょいいんだけどな・・・木製ケースで、紅茶色で・・・

でもさ、ベルナルデルの金属のカンカンも、かっこいいんだよね。

持ってるだけで、パリジェンヌ!!って感じでさ。(なんじゃそれ)

でもでも、ベルナルデルは粘度が低いから、本末転倒か・・・


さて、技術指導。


もっと、自分の音を聴け。

自分勝手に弾いて自分勝手に満足してるんじゃない。


以上。


もっと弓をちゃんと使わないと、

音楽はただの音でしかなく、

オンガクが、言葉を発することがなくなってしまう。


自分が表現したい音、ものごと、ベートーベンの、自分の、コトバ。

そういったものが・・・今のふーたはさらりと流れて、

ただ音が鳴ってるだけになってしまっている。


音の並びは確かに、曲になっている。

でもそれだけ。

もっと、音符いっこいっこを大事に弾く。

どう並べたいか、どうつなげたいか、

弓はどこで膨らんで、どこで抜くのか。


自分の音をちゃんと聴いて、ちゃんと音を出しましょう。


ということを勉強しました。


うん。なんか今の状態って・・・音量はそこそこ出てんだけど、

録音して聞くと、気持ち悪いんだよね。

ふわーーーんと鳴り始めて、気づくとふわーーーんと終わってる。

途中にけっこうキレイな強い音が出たりもするんだけど、

結局、終わりがふわんとなって、情けない感じになる。


それが・・・音が並んでるだけの状態なのかな?


なんかちょっと教わって、探りながら弾いただけで・・・

だいぶんとマシな感じになりました。


音程はいまだ、アマアマなのですが、

それでも、メリハリがあって、こっちの方がいいや。


という訳で・・・今週の宿題は、そこんとこを注意して弾くこと、です。


来週はとうとう・・・今年最後のヴァイオリンレッスンです。

残業で、弾ける時間は少なくなってるけど・・・

がんばってもっと、ヴァイオリンで言葉を発せるようになりたいと思います。