弦楽修行#08 | 「魔法使い」の弟子

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

残業でひやひやしましたが、何とか間に合いました。

今日のレッスン日記。


①調弦。

②セブシック。

③カイザー。


おしまい。



いや・・・ホントにこれだけなんですよ・・・

しかも、注意点が・・・


②´2指がどんどん上がるので、注意。

③´スピードアップと、先弓でのスタカートに、注意。


おしまい。



いやいやいや・・・ホントにこれだけだってば。


「カイザーをやると、楽しい」とか言うヒトもいるけど・・・

正直にいいましょう。


カイザーを弾くと楽しいのと、

カイザーしか弾けなくても楽しいというのは・・・


大きく違うのです!!


そりゃふーただって・・・他にいっぱい曲やってて、

それをレベルアップさせるためのカイザーやセブシックやったら・・・

楽しく頑張るけどさ・・・


カイザーとセブシックだけの課題。

しかも、先には進まない。


ホントに、ぼくって・・・何のためにヴァイオリン弾いてたんだろうな??

ちょっと疑問な一週間でしたとさ。



オマケ。


あたばよザイツをいったん休憩しまして、

次回から別の曲をやらせてもらうことになりました。


この曲のふーた的イメージは・・・

ロミオとジュリエットの一節です。


すべてに疲れ果て、ジュリエットの死(ホントは死んでないんだけどね)に

絶望したロミオが、ジュリエットの墓の前で服毒自殺を試みます。


『ああ、毒よ。

苦い導き手、死への案内人。

どうかこの荒波にもまれる小舟を、岩にうちつけ壊しておくれ。』


というシーン。


この曲は・・・すごく美しい旋律です。

でも・・・なんだろう?


ふーたには深い絶望感とか、すべてに疲れ果てるほどの悲しみとか、

そういったものが、感じられます。


色は・・・夕暮れの赤。

暮れることを止めたいのに、決して止まることなく、

暮れてゆく。どんどん暗くなる、赤。


つーわけで・・・


ベートーベンピアノソナタ8番、悲愴。第二楽章。


を、弾くことになりました。

のだめにも出てたけど・・・のだめっぽい印象じゃないんだな。今は。

アダージオカンタービレ。

でも、喜びとか美しい歌じゃなくて、嘆きの歌。

悲しみとか、そんな軽いものじゃなくって・・・もっと深く重く痛みを伴う、叫びの歌。



・・・・・・んで・・・


この曲は、原曲はハ短調です。

ええとフラットが・・・みっつ・・・よっつ??

開放弦が封印されてしまうので、

発表会では少年はイ短調で弾いていました。


ただし、この調で弾くと・・・

高音の盛り上がりがポジ移動が必要なので、オクターブ下げています。

ふーたは・・・ま、ちょっとくらいならポジション移動できるので、

この部分のオクターブを上げるよう、言われました。


・・・がっ!!


いちにーさん・・・・・・はち・・・きゅ・・・きゅうぽじ・・・?!


さすがにバクチポジ移動では無理です。

なので・・・ここで♯みっつの調に変調することになりました。


「じゃ、ドから始まるから。楽譜に起こしておいで。」


『はひ?』


「書けるだろ?楽譜の変調くらい」


『実はこれはものスゲェ自慢なのですが・・・

最近までト音記号の渦巻きは何回か知りませんでした!!』


「・・・まじか?」


『へい!!力いっぱい、まじです!!』


「そ・・・それはなんとも・・・ものスゲェな・・・」


とりあえず・・・


音楽についても、もちょっと深く勉強したかったので、

難しいとこだけ師匠に記譜してもらって・・・

簡単な旋律はふーたが書き起こすことになりました。


その場でどんどん師匠は記譜してゆきます。


・・・・・・師匠・・・めさめさ速いよ・・・


まるで魔法使いみたいだね!!と、しきりに感動していたら・・・

師匠はちょっと得意げに笑いながら・・・


「聴音の時なんか、もっと早いぞ」


と、おっしゃっていました。

そして・・・


「やってみたい?聴音??」


あ・・・あはははは・・・もうちょっとマシに弾けるようになったらね・・・(苦笑)


宿題は久しぶりに、譜読みです。

さらに・・・アンサンブル曲の新曲の譜面ももらいまして・・・


久しぶりの久しぶりに、たくさん曲を弾くことができます。

はっきしいって、すんげえ!!嬉しいです。


基礎は大事だけど、コツコツは必要だし、

そのためにはつまんない修行も大事だけど・・・


でも、やっぱ曲弾くの、楽しいや。


では・・・久しぶりの喜びを思いっきし楽しもうと思います!!




・・・・・・・・・あ、譜面もおこさなきゃ・・・譜読みできないや・・・。