もじゃコンサート | 「魔法使い」の弟子

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

この感動を・・・


おれさまは、どうやって伝えたらいいんだろうか?


とにかく今日のコンサートは、感動した。


アマチュアオケの定期演奏会だったけれども・・・


プラハ管弦楽団よりも、

ウイーン交響楽団よりも、


ずっとずっと、胸の奥が熱くなった。


思えば半年ほど前・・・


友人(のだめファン)が、

「チャイコンが聴きたい」と言うので、このコンサートを知り、

結局、友人は来れなくなり・・・


よくよく聞くと、師匠も会場にいるとか、

とある有名な方の、追悼コンサートだとか・・・


師匠ともじゃもじゃのおじさまが、同門だったとか。


ま、そういう不要な情報をきいて・・・今日はものすごく挙動不審で会場に行きました。

だってさ・・・関係者ばっかしのコンサートだったらどうしよ、とかさ。

追悼公演だから、関係者の方たちには、大事な大事なコンサートなのに、

一般のオイラが入ってもいいのかしら?とか。


でもそんなこと関係なかった。


もじゃもじゃのおじさま・・・

葉加瀬太郎さんのチャイコフスキーのコンチェルト。


舞台にあの、もじゃもじゃ頭の姿が出てくるだけで、

思わず「本物だ!!」と、叫びそうになりました。


そして・・・


こんなに幸せそうに、楽しそうに、ヴァイオリンを弾く人を、

ふーたは他に、しりません。


確かに、クラシックに疎く、微妙な音程もわからないふーたが聴いたって、

わかるくらいに、ハイポジの重音が狂っていたり、フラジオレットがつぶれかけたり・・・

技術は「完璧」ではないかもしれません。


でも、そんなことではない。


オンガクというものは、何かを表現するためのもの。

口を酸っぱくさせて師匠が言っていた言葉、今なら少し、わかります。

ふーたは、師匠の師匠に・・・

葉加瀬太郎さんの師匠でもある方・・・


ふーたにとっては、見ず知らずの方ですが・・・

心から、感謝しました。


ありがとう。


師匠にヴァイオリンを教えてくれて、ありがとう。

師匠を師匠にしてくれて、ありがとう。


こんなに素敵な、「オンガク家」を世に出してくれて・・・

こんなに素敵なオンガクを、ふーたに聴かせてくれて・・・


ほんとうに、どうも、ありがとう。


こんなにも、終わってほしくない。

ずっとこのまま続けばいいのにと思ったのは、初めてで・・・


非情にも時間はすぎて・・・


オーケストラ曲の、チャイコフスキーの6番。


悲壮感漂う、悲しい一楽章。

優雅で優しい、二楽章。

そこから急に勇ましく、打楽器や管楽器がカッコイイ三楽章。

再び、悲しみにかえる、四楽章。


このオーケストラは、いちおう、アマチュアオケです。

しかし・・・


聞いた話によると・・・

そりゃもう、音大教授からヴァイオリン講師、音大生まで。

それもう、プロオケだよね?

ギャラが発生してないだけで、プロオケと変わらないよね?ね??


ちなみにここのオケ。団員絶賛募集中(オーディションあり)だそうです。


さて・・・オケ曲が終わって・・・

普段のコンサートなら、オーケストラアンコールの曲があるのですが・・・


葉加瀬さんが再登場で、オーケストラアレンジの情熱大陸を、披露してくださいました。


ヴァイオリンが、歌っていました。

チャイコフスキーのコンチェルトの時よりも、ずっとずっと、

会場が、ぱあっと明るくなって・・・思わず手拍子をしたくなります。


ああ、このひとって・・・エンターテイナーなんだなと心から思いました。

このヒトが出てきて、ヴァイオリンを片手にニコッと笑うだけで、

なんだかふーたまで、このうえなく幸せな気分になるのです。


たぶん、今までのコンサートの中で・・・プロアマ問わず、一番いいコンサートでした。

この感動を胸に・・・明日からのお仕事、頑張ってこうと思います。


来週はアコガレの・・・海外ヴァイオリニストに、会いに行く予定です!!