曇り空と、孤独 | 「魔法使い」の弟子

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

なーんかね・・・


ライブの日、曇ってきた空。


音の渦の中、どんどん舞台が遠くなる感覚。

ふーたひとりが、取り残されて、どんどん遠くへ離れてゆく感覚。


すごく近くにいるはずなのに、

心はどうしようもなく、孤独で、どうしようもなく、遠い。


オンガクというものは、孤独との闘いなんだ。


だんだん雲が、濃く、深くなってきて・・・

とうとう雨が落ちてきた。


うん。

もう、まったくもって、練習をしたいという気が起こらないんだわ。


いや、サボってはないよ。

どうなって後悔するか、わかりきってるから、練習はする。


でも、なんだかさ。

ちょっと冷静になって、考えたんだよ。


オレ、なんでこんな苦痛すらともなう曲を、

半年それ以上やってんのかな?


繕っては破れ、また繕っては破れ。

そういうもんなんだろ、って思って、頑張ってみたけどさ。

みんなそういう訳じゃないんだよ。


一ヵ月でも、できてりゃ終わる。

進めないのは、前よりも奏法にこだわってるからでなくて、

純粋に、できてないから。

持っていって、教わって、でも、何もかわらない日が続く。


あ~、もうヤダ。

一度でいいから自信満々に仕上げていった曲を、

その日のうちに、マルがもらってみたいなあ。


いやいや。自分で選んだ道だよ。


楽しいコト<上手くなるコト


を、選んだんだから。


だって、自分の価値観なんだから、

多少は苦しくても、時間はかかっても、上手くなりたい。


好きな曲だけ、弾きたい曲を弾いてるのも、趣味としてすごくいいと思う。

でも、ふーたは・・・自分が楽しいだけじゃ、ヤなんだ。


誰かに、届けたい。


ということは、無責任に奏でるだけじゃダメで、

自分の出した一つ一つの音に、責任を持つってことで・・・


ま、そんな大げさでもないんだけどさ。

やるからには、きちんと弾けるようになりたいんだ。

じゃ、どうしたらいいっていうと・・・もう1にも2にも練習しかないんだよ。


と、半分、嫌々まじりに、トニヨ(ふーたのバイオリン)を抱え上げ、

よっこらしょと、音階とせぶしっくと、カイザーを、だだっと弾いてしまって・・・


違和感。


・・・と、何がおかしいのか、考える。


をい?!どーしておまえ、そんなガサツとゆーか・・・パフパフの音になってんだ?!


もう、何がおかしいって、そもそもがおかしい。

弾いた瞬時に気付かないとダメだった。


今日は開放弦でがっつり音出し。

一時間ほどでようやく、鳴りが変わってきてひと安心。

んー、まがりなりにも毎日、弾いてたんだけどな・・・

やっぱ、ちゃんと鳴らして弾かないと、意味ないんだな・・・

(最近、帰りも遅かったしな・・・)


あ~。そっか。

じゃ、5ポジ以降の音が、全く鳴らなくて、

やっぱしポジション移動のある練習曲もやりて~なあとか、思ってたのだけど・・・


楽器がグレてたとゆーのも、一因だったのかな??


とにかく、ちょっと鳴りが良くなると、

なぜだか、練習もダンゼン楽しくなり・・・

(↑単純やのう・・・)


久しぶりに今日は、クリーンヒット、快晴の空のように練習しましたとさ。



練習って、オンガクって、本当に孤独で。

泣きたくなるくらい孤独で、


オンガクは音を楽しむ。

楽しくやらないと、意味がない、なんていうけど、


それはふーたのなかではちょっと違くて、


楽しむまでには、たくさんたくさんの手順と過程があって、

普通のひとは、手順が二つ三つのところ、

ふーたは10くらい頑張んないと、楽しくなくって、


それでも、いっこ楽しいと、10も20も、50も100も、

苦しくて、淋しくて、泣きそうになっても、

頑張ろう、あとちょっとって思えるんだ。


うん。

甘えちゃだめだ。

自分の足で、歩かないと!!


つぎのレッスンまで、もうちょっと。

出来ることからひとつずつ、ひとりで、頑張ろうと思います。