おぼろなる
雲よりいずる
夜の君
瞬きに去り
逢瀬もできず
(おぼろ雲越しの月は春や秋によく見られますが、「おぼろ月」という言葉は春の季語で秋に代わりの言葉が無いので、「おぼろなる」とさせていただきました。)
中秋の名月
旧暦八月十五日は昨夜
今年2025年は閏六月があったので遅い中秋の名月ですね
月々に 月見る月は おおけれど
月見る月は この月の月
月みれば ちじにものこそ かなしけれ
わがみひとつの あきにはあらねど
月を観たいと待ちくたびれて
めぐり逢ひて
見しやそれとも
わかぬ間に
雲がくれにし
夜半(よは)の月かな
紫式部
心あらば
そではいかにと
あまをとへ
おぼろ月よの
しほかまのうら
大蔵卿有家卿 夫木和歌抄より
【現代語訳】
もし、あなたに風情を解する心があるならば、「涙で袖を濡らしていませんか」と海人を訪いなさい。朧月夜の美しい塩竈の浦で塩を焼いて風情を損なう、我が身のつたなさを嘆いていることでしょうから。
お天気は曇りで生憎と名月とは行きませんでしたが、今年の満月は今日 10月7日です。せめて満月が見られると良いのですが、尾花の様に長い気持ちで待ちましょう。
