蕎麦と野のもの料理 丸富 2025/04/19 | foo-d 風土

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自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

 満開の桜吹雪と躑躅、水仙群落、を楽しもうと駒ヶ根市へ。

 

 駒ヶ根でのお昼はいつも丸富です。

 私は丸富が飯田市駅前から路地に入った所の小さな店の頃からだから丁度50年前から来ていますが、駒ヶ根に移ってから全国の蕎麦通に知られた名店で、土日はオープンまでに行かないと売り切れになることも多いです。

 

 

 

混むのでオープンの30分前には行って外で桜などを見ながら待って最初に入店。

 

 

注文したものは

 蕎麦前

山菜と野菜の盛り合わせ 1500円

焼き味噌 450円

手挽き田舎蕎麦掻き 1800円

蘭奢待 大吟醸 1700円

後で

十割蕎麦 1200円

 日本各地の在来種がだされるが今回は新潟県津南町産

しらびそ蕎麦 土日のみ 1300円

 (南信州 下栗の里の貴重な在来種)

 

 結果、料理もお酒も毎回同じものを注文している😊

 

 

 蘭奢待 山葵漬け付き

蘭奢待はみなさんご存知のように正倉院に収蔵されている天下第一の名香と謳われる香木で、その文字の中に「東」「大」「寺」の名を隠しています。このあまりにも貴重な香木をほんの少し削って香りを聴いたのは、足利義満、義教、義政と織田信長、明治天皇の5人だけだと云われています。 この蘭奢待にあやかって岐阜県の玉泉堂酒造がこだわりの大吟醸に付けました。

  使用米 東条特A地区特等山田錦35%精米

  日本酒度+5 酸度1.3 アミノ酸度1.0 アルコール度16.0~16.9%

 日本酒らしい微かな黄色、ぐい呑みに注ぐと縁に泡が付く。ややまったり系の味の現れだ。

熟成1.5年位だろうか角が取れ熟成された円やかな味わい。

 上品でしっとりとした日本酒の多くが醸造後一年くらい低温熟成して味が載ってくる頃に出荷されるが、これはそれより少し長い感じ。1番の飲み頃かな。

 

 焼き味噌

白味噌少々と信州味噌を合わせた味噌に浅葱が入って焼いてある。

蕎麦屋での蕎麦味噌は店によって焼き味噌とそば味噌(焼いていない味噌)の二種類ありますが、焼かない方はクルミや胡麻、柚子等数種類入っているものが多いです。

 好みですが、私は様々なものを入れて作った蕎麦味噌が好きで、自宅で行う蕎麦懐石の蕎麦味噌は、胡桃、胡麻、カシューナッツ、クコの実、牛蒡、田舎味噌、日本酒、赤ワイン等で冷凍して組織を壊して解凍させたものです。

 

手挽き田舎蕎麦掻き

  高遠 入野谷在来種

 粒子は20メッシュ位の超粗挽きだが粒が柔らかくいい感じのざらつき。 甘く旨みがあり 美味。

とても旨い。

 

 山菜と野菜の盛り合わせ

 

今回はいつもの野菜の煮物とは違い 山菜尽くしでした。

蕗の薹 わらび こごみ たけのこ やまうど 五加木(うこぎ) 菜の花 プチベール 人参

出汁 胡麻や豆腐 酒粕その他

 それぞれに煮方や和え方

 他の店と比べると薄味で、それぞれの本来の味がよくわかる。

 食養の世界では春を代表する味は「苦味」といわれ、

春の山菜の苦味は、新陳代謝を促進し、胃腸の働きを促し、冬の体に溜まった不要物や脂肪の排出を助け追い出して夏の体に変える作用があります。

 

十割蕎麦 新潟県津南町産

粒子は結構細かい。100メッシュ以下

  蕎麦の太さは17本打(1.8mm)位 並打ちよりほんの少し太いが、近年では一般的な太さ。

プリプリっとした触感の後甘みが広がり、旨味も香りもあるが、個人的にはもっと在来らしい濃さが欲しかった。

 

しらびそ蕎麦

 南信州 下栗の里

 

 

粒子は結構細かい。80メッシュ以下

  20本打位 1.8~2.0mm

しらびその方が少し黄緑で甘い

どちらも旨い蕎麦で、今回は甲乙付け難い味です。

粒子が細かい分、甘み旨味は逃げやすいので抑えられていますが、どちらも喉越しは良いです。

 粗挽きだと、喉越しは良くないが旨みが随分増すので、できればどちらかを粗挽きにしていただければなどと思いました。

 

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下栗の里 長野県飯田市上村下栗

二度ばかり行ったことがありますが、山また山の秘境に相応しいところで、

 南アルプスと中央構造線に挟まれた標高800~1100mにあり、急斜面なので米作りは出来なくて、そば畑、茶畑がへばりつくように広がり民家が点在している。寒暖の差が激しい深く削られた谷間を遠山川が流れる秘境の風景は、「日本のチロル」の名にふさわしい天空の里です。