ここのところLeminoばかり観ていた。ボクシングはもちろんのこと、日プというやつを観ていたのだ。見始めたときはすでに50人になっていたので、その前を延々と見続けてしまった。

 先週、作演出係をやった芝居の反省会的なものがあったのだが、若い女の子のほとんどが日プを知っていた。「1pick誰ですか?」と訊かれ、特にそういう人はいなかったのだが、ワンピックという言葉を普通に理解している自分が恐ろしくなった。

 もうすでに全部観終わった。なので今日からは普通にドラマや映画やバラエティを観ようと思う。間違っても鼻歌で『LEAP HIGH!』を奏でてはならない。「あのオッサン、日プ見てたな」と思われでもしたらたまらんので。

 三日間だけでしたが、とても素敵な現場に参加させていただき、ありがたいことにお菓子までいただきました。写真、撮ればよかったのですがうっかり空き箱になってしまいました……。差し入れの高級弁当すら撮ってない。僕は、やはりいやしいのだろう……。

 撮影に参加するにあたり、いつも原作のあるものは読んでいくのですが、今回は文字ではなく絵と文字だった。とってもキュンキュンするお話で少しだけ若返ったような気がします。電車の中でよくスマホでマンガを読んでいる人を見かけますが、夢中になるのもわかるような気がしました。

 マンガの登場人物を演じている生身の俳優さんたちは本当にとっても素敵でした。そんななか、おじさんの私も一生懸命少しだけ混ぜてもらったのでした。

 朝鏡を見たら、特に若返ってはいなかったようです。変わらず、がんばります。

 自身の撮影が続き、二週も係を全うできなかった。僕とは違ってちゃんとした方が代打してくれたので、より良くなっているのではと思う。非常に楽しみだ。

 みんなが頑張っているなか、僕は違う現場でこれまた頑張っていたわけだが、撮影現場に行くたび思うことがある。有名な俳優さんってみんな優しいなぁ、と。僕は大体現場ではぽつねんと片隅で大人しくしているのだが、ほとんどの方が気を遣って話しかけてくれる。気を遣わせているのならばこれもどうかとは思うのだが……。さらに毎度思うことがある。芝居、ほんとうまいなぁ、と。

 僕もそう思われるように精進せねば、と50を過ぎてもなお、ずーっと思い続けているのであった。

 ちょっとした劇団活動のほうの編集は終わった。というより、次に向かうために、終わらせた。

 昨日ちょっとした劇団活動のすべての撮影を終えた、はず……。劇団員のみなさん本当にご苦労様でした。撮り慣れていない僕のミスだらけだと思いますが、頑張って編集します。

 撮影日の前日は、毎週ちょっとした舞台の演出係をやっているのですが、稽古開始からひと月半が経ち、みなさんの頑張りが伺えて本当に嬉しくなった。その気持ちのまま撮影に臨めたのが良かったのかもしれない。終始気持ちを楽ににこやかに撮り終えることができた。変な体勢でカメラを構えなければいけなかった僕は終始プルプルしていたみたいだが……手持ちの画の揺れは、許せる範囲であることを祈っている。許せない範囲の揺れだった場合でも、どっかしら使えるだろう。

 それにしても、天気が良く、暖かくて本当に良かった。ロケハンでやろうとしていたことが全部逆光だったのはすごくビビったけど。ロケハンで仮で撮ったときは、曇りだったのだ。そんな、プロからみたら甘っちょろいかもしれない劇団活動を、わりと真剣にやっておりました。

 劇団員たちは、やはり舞台に立ちたいようだ。客演としてではなく、ヨロタミの公演として。来年は、久しぶりに2時間の舞台をやれるのでは、と思っている。自身の俳優部としての仕事もそうですが、20年以上続けている作演出係のほうも、ともに頑張っていこうと思う。

 今日、久しぶりに電車の中で読書をした。ふたつの案件で3日続いた撮影がやっと昨日終わったのだ。ここ1ヶ月以上、電車内ではひたすら自分以外のセリフを録音した自分の声を聞いていた。

 1日目のドラマのほうは1ヶ月以上前から台本をいただいてはいたが、自分的には大変な役だったのでどうしても終わるまではそちらのほうに比重を置いてしまう。たくさん自主練したので何が起ころうともといった感じで対応はできたと思う。僕を抑える役の方がものすごく力一杯芝居する人でジャケットの袖に何度も顔を押し付けてはきたが、それもなんとか対応できた。その方がメイクをしていなかったのが救いだった。僕の袖がファンデーションだらけになっていたら、より色々と大変だったのだろう。

 翌日からの別案件の2日間はもっと大変だった。セリフの量が100倍以上あったのだ。救いだったのは、長台詞の大半が2日目だったことと、初日の出番が午後イチまでの香盤だったことだ。帰宅するや否や、5時間以上必死に稽古した。普段はお酒を飲んでいる時間になってもライスを掻き込んだ。ひとりでこんなに喋り倒したのは初めてだろう。もしかしたら隣の家や通行人に、同じ言葉を繰り返す意味不明な声が聞こえていたかもしれない。就寝時には、奪い去られた潤いを補うため、いつ買ったのか定かではないリップクリームを厚めに塗った。

 何度もNGを出してしまったことは本当に申し訳なく思う。僕のようなおじさん俳優は段取りであろうとテストであろうと一回たりともNGを出してはいけないと思っているので、もっと努力を続けなければならない。

 と、思いつつも今日は久しぶりにプレッシャーから解放されたので、わりとだらだらしてしまっている。明日は出演するほうではないのだけど、また気を引き締めてかからねば。