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「エモい」の使い方が
合ってるかどうか知らんけど。
母が作る恵方巻、
それは母方の祖母から
引き継がれたものなんだけど、
大変エモかったと
今になって思う。
エモ度合い、9くらい。
（100のうちの9ちゃうで）
なにせ具だくさん。
高野豆腐、
卵焼き、
アナゴ煮、
ほうれん草、
人参、
干し椎茸の甘辛煮。
他にもあったっけ？
ひとつひとつ丁寧に煮たり
焼いたりして、
それを角バットにひろげていく。
大きな寿司桶に炊き立てご飯をひろげ、
手作りの寿司酢を回しかけ、
うちわで仰ぐ役を仰せつかるのは
子供たち。
具材の切れ端や
すし飯を味見させてもらうのが
楽しみだった。
かたや、私の恵方巻はというと…。
ある年はキンパ巻き、
ある年は簡単サラダ巻き、
またある年は海鮮巻きと、
私の気分によって
その年の恵方巻が決まる。
これだと、
子供たちの思い出には残りにくいかもな。
一貫性がない。
イコール、
記憶に定着しにくい。
だけど、
行為の記憶は残るはず。
毎年、なんか長い巻き寿司を、
変な方向を向いて、
黙々と黙って食べさせられたなぁ、
と。
今年の恵方巻は、
なんというか田舎っぽいやつ。
先日、テレビをみていたら、
行列のできる太巻き寿司の店が
出てきた。
そこの太巻きは、
高野豆腐と椎茸と
卵焼きときゅうりのみ。
並んで購入している方々は口々に
「ここの太巻きを食べたら
他のは食べられない」とか、
「バランスが最高」とか言うてはる。
そんなの見たら、
試してみたくなるに決まってる。
今日、午前中に
高野豆腐を炊いて、
干し椎茸の甘辛煮も作った。
あとは、鰯の丸干しを焼いて、
お吸い物を作って、
きゅうりを切って、
卵焼きを焼いて、
巻き寿司に成形して完成。
今年の鬼は
ジャンケンで決めるか
