さんの「よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続」を読む。
待望の「三島屋百物語」シリーズの最新刊。
さて、今回のあやかし話は…。
表題にもなったゾンビの話はもちろんのこと、
土地の神との関わりを描いた「賽子と虻」が面白い。
神の姿がとても人間臭く、
昔の人々は、そんな神々を愛し、大切にしていた。
人と神との結びつきは、とても強く、
だが、それは平穏だけをもたらすわけではない。
神は人のことなど、それほど大事に思っていない。
神もまた、気まぐれで、
神々が寄り集まっているといって、そこは極楽ではない。
だが、一つ。
餅太郎が、心を砕いて助けた、燕の神様が、
餅太郎を見捨てなかったことが救いだ。
黒白の間で語られる物語は、過去のことで、
すべて終わったことだ。
だが、おちかの妊娠や、それによって百物語が休止になること、
そして、長男の伊一郎が戻ってきたこと、
三島屋に少しずつ、変化が現れる。
これが、どんな展開になるのか…。
もうすでに、続編が待ち遠しい。