リハビリの目的は何だろうか。
元の体に戻る?QOL、ADLの向上?(日常生活ができるようになる)
場合によっては仕事ができるようになる事。
勿論それが大前提ではあると思うが、単にできるようになるだけではないと私は実感している。
歩けなくなった患者さんが、少しずつでも立ち上がれて、歩けるようになる。素晴らしいことだ。そしてそれは「実存的な意味を獲得しながら」であることが重要だと思っている。
人は自然に歩けている時には何も考えていなかったはずだ。
歩くという事がどれほど難しく重要なことなのか。失った時どれほど苦しんだか。
できない時に初めて「歩けること」の意味を考える。当たり前に過ごしてきたことの重要性に気付き、実存的意味を見つけながら歩くことへ再チャレンジする。苦しみを乗り越え心を修復することにもなる。
赤ちゃんが成長するときは自然にそうなっているから勿論意味など考えていない。自然にできるようになっていたことを、もう一回意味を見つけながら辿り直す、そういうことなのかなと思っている。
出来なくなったことを嘆くだけではなく、もう一度再チャレンジして、できるようになる過程を確認するのはなかなか誰にでもできる体験ではないかもしれない。
失って初めて大切さを知る、とよく言うけれども、大切であることを知ったのなら、嘆いていないでもう一度トライしてみたいものだ。
知らず知らずにやってきたことを、もう一度やってみる。
それは意味を発見できるかもしれない大切な体験だと思う。
(代表:橋本 裕子)
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