A先生にはよく言われた。
「助けを求めていないのはあなたの方だよ。
誰かがボートでそばについて行っているのに、溺れそうなあなたは手を伸ばそうとしない。それでは助けたくても助けられないんだよ。
伸ばして掴んでさえくれれば助けられるのに。あなた自身それは分かっていたと思うのに、手を伸ばそうとはしなかった。」
先輩Bさんにもよく言われた。
「張り詰めている弦楽器はプツンと切れるんだよ。
常に張り詰めている。あなたを見ていてプツンと切れてしまうのではないかといつも思っていた。それはあなた自身にも分かっていたと思う。どうして緩めないのか?それは何かの義務感なのか?切羽詰まったものを感じていた。緩めてはいけないと思っていたように見える。」
確かに私はそういう生き方をしていた。誰も寄せ付けない、誰の助けも求めない、そんな感じだった。
本当は誰かに助けてほしかったのかはわからない。助けが必要であることを言葉で表すことは非常に難しく、伝える方法もわからなかった。
多くの患者さんは同じ状況になっている。
どう伝えればいいのか、言葉にしたところで信じてもらえないという不信感もある。
それでも助けが必要な人は、何とか話せるようにならないといけない。
私は患者さんにそういう練習をしてもらっていると思っている。
まずは私に話してみて。たぶんかなりの部分はわかると思うから。そして練習して次に誰に話すか。医師と家族、職場と友人ということになるだろう。
いきなりではどう話していいかわからないから、練習すればよい。
そんなことでしか助けに成れないけれど、誰かに話せるようになるときっと楽にもなるし、自分の力で切り拓いていけるようになると思う。
(代表:橋本 裕子)
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