真夏日 | 無駄話。

無駄話。

鬱病・適応障害持ちが書く与太話です。「下劣な党派心」による「あら探し」が多いので、合わない方はご遠慮願います。

 昨夜は布団を敷いて寝ながら見ているテレビの番組が終わると、そのまま寝ていた。いざ眠ろうとしたら今度はなかなか寝付けない。寝付いたら午前5時半頃に目が覚めてテレビをつけて見ているうちに今度はウトウトと寝ていた。

 メンタルに行く前に高島屋の食堂で食事を食べてから向かいの丸善に行って買いたい本を探したがなかったので丸ノ内の丸善に寄ったらあったので買って出た。

 何か先週の瞬間停電以来、色々と嫌な事を思い出しては調子が悪いのでカウンセリング中に忌まわしい昭和43年組三人衆について色々と思い出しては話していた。

 丸善で買った「ソ連という実験」という本を薬局で待っている間や電車の中で読んだ。Amazonで「岩波書店」と検索して同著者の本がヒットした時にヒットした本。「ソ連にはスターリン批判以来、多少は民意を反映する」という趣旨で最高会議の代議員選挙の構造や政府のエライさんが人民大衆からの請願を受け付けていました、という内容だった。なるほどソ連なり民族共和国なりの最高会議の代議員選挙を題材にした本は初めて読んだが、この本、ソ連はソ連共産党と政府の二重権力で、ロシアならソ連共産党、それ以外の民族共和国なら民族共産党が実権を持っていて村ソヴィエトから最高会議に至る「ソヴィエト権力」と共産党との関係を避けているみたい。蒋経國が「党国体制」の台湾化と生き残りを賭けて「自由地区」限定の選挙を実施したわけではないのだから。最高会議の代議員選挙で反対票を投じたり棄権をしたらどうなるかを書いていない。「ソ連の指導者達は本気で「ブルジョワ民主主義より民主主義的」な民主主義」を指向していたそうだが、スターリン批判後もスターリン時代ほどではないにしろ秘密警察の監視体制や検閲制度が存在していて強制収容所や監獄も健在だった事は末尾でチラッと出て来る程度。そもそも「ソヴィエト政権」なるものは亡命先のスイスから「封印列車」で帰国した裏切り者のレーニンがガタガタになった臨時政府を武力で打倒して憲法制定会議選挙で敗北すると赤衛隊の銃口で解散して成立したではないのか?何でドイツ軍に協力した点では同じ立場のヴラーソフ将軍が裏切り者でレーニンはそうではないのかがサッパリ分からない!そう言えばプーチンは「キエフのネオナチ政権」に関してガリツィア師団やウクライナ蜂起軍を引き合いに出すがヴラーソフの第1師団長ブニャチェンコ将軍はウクライナ人なので例に上げているかもしれないが。スターリン時代でも逮捕された「人民の敵」でも同志スターリンに宛てて請願書を書けたしモスクワから強制収容所に査察団が訪れてカリーニンやレーニンの御妹マリヤ・イリイニチナ・ウリヤーノヴァが請願を聞いていたそうなのでスターリン時代とそれ以降の制度の連続性も避けているみたいだ。あとキリル文字でイニシャルを表記するならルビを振ればいいのに。

 李人植の「血の涙」は書名は知っていても読むのは初めて。読みやすい訳だが前半は諺文でいいけれど後半では執筆当時は存在しない「ハングル」を使っているのが難。