某出版社について。 | 無駄話。

無駄話。

鬱病・適応障害持ちが書く与太話です。「下劣な党派心」による「あら探し」が多いので、合わない方はご遠慮願います。

 新宿の紀伊國屋本店で、みすず書房の在庫僅少本を売っているコーナーを見ていましたら、ガリーナ・ヴィシネフスカヤの自伝「ガリーナ自伝」がありました。もう一回読んでみようか、と思っていましたので、買いました。
 この本について版元に再版しないか、と問い合わせた事がありますが、まだ在庫があるんだな、と棚を見ながら思いました。最近新版が出た「漢奸裁判史」についても、一緒に問い合わせましたが、新版が出るとは返答のメールで書かれていませんでした。不親切だなあ、と思いました。
 この本を読んでいて308~309頁にに出て来る「ヨセフ・ブロートスキー」という「若いユダヤの詩人」は誰かな、と考えてみましたらノーベル賞詩人のヨシフ・ブロツキーの事のようです。この本は訳者あとがきによるとヴィシネフスカヤのロシア語原稿から英語とフランス語からの重訳のようです。トロツキーの生前に彼のタイプ原稿から翻訳された「裏切られた革命」みたいです。
 ブロツキーがノーベル賞をもらった年に翻訳された本ですが、まだソ連が存在して、著者がソ連国籍をまだ回復する前に出た本なんだな、と改めて思いました。