名古屋大学 文系数学 講評| 2025年大学入試数学 | 東大数学9割のKATSUYAが販売する高校数学の問題集

名古屋大学 文系数学 講評| 2025年大学入試数学

●2025年度大学入試数学評価を書いていきます。今回は名古屋大学(文系)です。

 

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。 KATSUYAです。

 

2月に入り、本格的に2次試験シーズンがやってきました。お馴染みになってきたかもしれませんが、2025年 大学入試数学評価をやっていきます。


2024年大学入試(国公立)シリーズ

名古屋大学(文系)です。

 

問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。 ☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。 

 

また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。 

※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの標準的な時間です。 したがって、目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越えることも、当然ありえます。

 

同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、ヒントや答えをみるといい、という目安にしてください。

本文にある緑字(この色)は、数学を受験する上で必要な原則を表しています。知らなかった場合は、言葉を覚えるだけでなく、必ず教科書や問題集等で該当する類題を数題見つけ、演習することで定着させてください。

 

自分で探して自分で解く。これが一番身につきます。

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名古屋大学 文系数学 

(試験時間90分、3問、記述式)

 

  目次

 

 

 

1.全体総評~1番と3番がきつめで難化~ 

 

理系と違って、文系は昨年比では難化でしょう。文系の3番がなんと、大物系の論証の位置にある理系の4番と共通。理系にとっては普段より易しめでも、文系にはキツイ。

 

2番の整数はともかく、文系だけの1番が文字計算が繁雑になりがちなので結構キツイのも難易度を押し上げています。

 


試験時間90分に対し、標準回答時間は80分。 

2024年:65分

2023年:80分 

2022年:75分 

2021年:70分 

2020年:100分 

2019年:95分 

2018年:100分 

2017年:100分 

2016年:75分 

2015年:90分 

2014年:95分

2013年:90分 

2012年:95分 

2011年:90分 

2010年:85分

 

 

 

2.合格ライン 

 

第1問はキー問題。唯一の文系だけの問題。 方針に迷うことはないが、文字計算が多いので差が付きそう。

第2問の整数は文理共通。これは文系でもおさえたい。

第3問も文理共通だが、文系だとちょっとキツイか。(1)だけでも答えて、(2)は結論だけでも出れば(3)が答えられる。 


必須は第2問と第3問の(1)。ここで第1問を最後までおさえられればほぼ勝ちでしょうが、実質は(2)ぐらいまでになりそう。60%強ぐらいでしょうか。

 

 

3.各問の難易度 

 

第1問【積分法など】対称式の値と面積の計算(B,30分、Lv.2)

放物線とx軸で囲まれた部分の一部の面積を求める問題です。やることはそこまで難しくはないのですが、とにかく文字が多いので意外と苦戦しそうです。

 

全体として、r,sの式がどちらもp,qを内分するような式になっており、真ん中がp,qの真ん中と同じであることに気づくと結構見通しが立つと思います。

 

(1)はただ計算するだけ。p+qやp-qをあぶりだしたらbやcを入れます。差もあるので、解の公式で出して足し引きしたほうがはやいかも。

 

(1)は(s+r)^2と(s-r)^2を足せばr^2+s^2が、引けばrsが出てきます。こちらもまあ大丈夫でしょう。

 

(3)は面積です。面積計算をしていくと、s^3-r^3のような式がどんどん出てくるので、s-rでくくっていきます。すると、(2)で出した式なども出てくるという流れです。

 

 

※KATSUYAの解答時間は19:04です。途中で計算ミスって変な値出たので見直しました。難しいわけではないけど、理系の問題より計算が繁雑^^;  整数じゃなくてこれ共通でもよかったのでは?

 

 

☆第2問【整数】条件を満たす整数解(B、20分、Lv.2)

理系第2問と共通問題です。詳しくは理系のエントリーをご覧ください。文系でもこれはおさえたい。

 

 

☆第3問【確率】コインの裏返しと確率(BC、30分、Lv.2)

理系第4問と共通問題です。詳しくは理系のエントリーをご覧ください。こちらは打って変わって、理系でも差がつくと思います。文系の受験生は(2)の答えだけでもかければという感じ。

 

 

 

 

4.対策~演習量を確保しつつ、過去問の研究を徹底的に~ 

 

頻出分野は、「図形」「確率+数列」「整数」「微積」です。

 

理系ほど癖があるわけではないので、標準的かつ典型的な問題の演習量を確保すれば合格点は大丈夫でしょう。

 

原則習得入試基礎演習を夏までに一通り終えて、その後、入試標準レベル演習まで行ってから過去問に接続しましょう。

 

なお、拙著『Principle Piece』シリーズであれば「原則習得」「入試基礎演習」の両方の段階を兼ねていますので、この後にもう入試標準演習の問題集に接続可能です^^ 

 

量をこなす演習:じっくり演習=8:2ぐらいでしょう。 

 

以上です^^ 

 

■関連する拙著『Principle Pieceシリーズ』(リニューアル版!) 

数学A Chapter2~確率~ (第3問) 

数学A Chapter3~整数~ (第2問) 

数学Ⅱ Chapter7~積分法~ (第1問) 

 

計算0.9 (計算練習帳です^^)

 

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