今日は七夕です(*^^*)
七夕になると思い出すことがあります。少し長くなってしまうかもしれません。
1年生から通ってくれていた男の子がいました。
1年生の夏休み前に私の教室に来た時には、字も乱雑で、足し算もあまり出来ず、勉強が出来ないことで、ご両親に怒られてばかりいました。
夏休みの宿題は、少しやりかけてありましたが、殴り書きのようなやり方だったので、私はそれを全部消して、夏休み中かかって、全て丁寧にやり直させました。
その男の子は、とても素直に私の言うことを聞いてくれて、夏休みが終わる頃には、まるで別人のように勉強が大好きになっていました。
夏休み明けに、個人面談があったとき、お母様は、担任の先生に「一体、何があったのですか！」と言われたそうです。
字が見違えるように綺麗になり、勉強も出来るようになっていたからです。
ご両親にも、口汚く怒ることは絶対にやめて欲しいとお願いしましたが、たぶん、私の言うことを聞いてくださったのだと思います。
何年か通ってくださるうちに、震災があったりで、お父様の会社が倒産し、震災後は、私の教室には経済的に、来れなくなってしまいました。
メールなどでフォローはしていましたが、結局、全く来なくなってしまいました。
ちょうど、昨年の今頃、その子のお母様からメールが来ました。
その子が七夕の短冊に、「きっこ先生のところに行きたい」と書いたのだそうです。
お母様は、その子に対して申し訳ない気持ちで一杯だったそうです。
それで、その年に数年振りに、お母様がその子を連れてきてくれました。
それから1年、また、その子は来なくなりました。
数日前から、もうすぐ七夕だなぁ…とその子のことを思い出していたら、また、その子のお母様からメールが来て、その子が勉強に来てくれました。
5年生になっていました。
３時間、みっちり、算数の勉強をしました。
塾のノートを見せて貰ったら、また乱雑に戻っていたけど、私と勉強を始めたら、別人みたいな美しい字で、3時間しっかり勉強してくれました。
嬉しいことに、次の週も来てくれることになりました。
おばあちゃんが年金からお金を出してくれたと言っていました。
私は、きっこ先生がいなくても、勉強出来るやり方を一生懸命教えました。
勉強が終わって帰った後、その子から、この虹のメールが来ました。
他に、家に帰ってから勉強した漢字のノート何ぺージ分も添付されていました。
「せめて月１回は来たいよ…」
帰り際に言ってくれた言葉が嬉しくて、これからは、来れなくても、メールで応援してあげなくてはと思いました。
この仕事を与えられていることに感謝しています。
研鑽を積み、魔法の力を強くしたいと思っています。