【白煙野郎伝説】NSRさんごめんなさい。 ウォーターポンプギヤ検査 ステムベアリング挿入 | tmのブログ

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ZZR1400 06年型マレ仕様の整備やら
VFR400R NC30の整備をしています。


はい
ぼくです(・∀・)。

えー
今週の
白煙野郎伝説(NSRレストア日記)は
アルプスコンツェルン総帥から
譲り受けた88NSR250Rの腰下
をバラします!

でですね
ぼくのエンジンは
湿式クラッチなのですが、
NSR250RにはSP仕様ですと
乾式クラッチ仕様となります。

やはりレースに使用するマシンなら
乾式クラッチのほうがエェんかなぁー
とふと思ってたりしちゃったり
してたのですが、
なんと乾式クラッチの場合、約1kgも
重量が変わるらしいのです。

むーん(´-ω-`)…
せっかくの軽量2ストレプリカなのに
重量増にするのはいかがなものか…

それなりの効果が望めるのなら
乾式クラッチに替えるのですが
気持ち程度の変化なら湿式クラッチ
で充分なのですけどねー…とか
考えております。

だけど
乾式クラッチのあの
シャラシャラシャララララ〜っていう
空き缶がぐるぐる回ってんのか?これ?
という駆動音も捨てがたい…
とか思っているボクもいたりして
悩めるお年頃なのでおります。(-ω-;)ウーン





はい
ではでは
早速作業を開始します(`・ω・´)ゞビシッ!


クランクケースのボルトを外して
プラハンでコンコンと
隅を軽く叩きながら
少しずつ開けていくと
クラッチのお出ましです。





そして
ウォーターポンプギヤのチェックと
メカニカルシールの交換のため
ウォーターポンプインペラを
取り外します。


インペラは、
中央のボルトと羽が一体となっている
ので一度カバーを付けてボルトを回す
のですがそのとき、
クランクも共回りしてしまうので
コンロッドを抑えつつ
ボルトを緩めます。


そのときインペラのボルトが
ごっつい硬かったため
マイナスドライバーで
周り止めにつかったところ…



ぱきっ…




うわぁ(´;Д;`)ぁん


NSRさん


ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい


やってもおたぁぁぁぁ(´;ω;`)ブワッ

まさかこんなにモロいとは!
このインペラはすごく極薄で
しかもアルミ製パーツだったので
いとも簡単に折れてしまいました。

NSRのパーツは廃番品が多く
このインペラも既にご相談パーツ
となります。

あぁぁ
またひとつ
オク探しの旅の1品が増えましたな…
:(´◦ω◦`):ナンテコッタ





クランクケースの裏側に見えるのが
NSRの泣き所のひとつである
ウォーターポンプギヤです。↓


ウォーターポンプギヤは
樹脂製パーツなのですが
長年使っていると
このギヤ中央部に亀裂が
入ってきます。

そして
その亀裂が大きくなると
最後には空回りしてしまい
それに直結しているインペラが
回らなくなることで
ラジエター液が循環しなくなり
最悪の場合オーバーヒート、焼き付き
となってしまいます。


取り出したウォーターポンプギヤ↓



うむむむむ
ご多分にもれず
やはり亀裂が入っております…。
(  ー̀ωー́  )ヤハリナ

純正部品は手に入らないため
DFRかもしくはT2レーシング製の
ギヤを購入ですかね…。


それから
ラジエター液漏れが怖いので
メカニカルシールも交換とします。

マイナスドライバーで
ケース裏側からベアリングを外して↓


ベアリングが外れたら
ケース表面から12㍉ソケットを
使ってメカニカルシールを
ぶち抜きます。

このシールがまた
なかなかなヤツで
特大ハンマーで景気よく
打撃を繰り出さないと
取れませんでした。





はいはい

お次はステムベアリングを
取り付けです。

イロイロとステムベアリングを
探していたら
3000円弱で見つけたコイツ↓


日本の技術でデザイン開発
「あらし」!!!
( • ̀ω•́  )ドヤッ




自信満々に
「日本の技術で開発したんやでー」と
日本で売られ、また日本語で書かれても
なんか怪しいイキフンしか
漂わないのは気のせいでしょうか?
んまいっか(-ω-ゞ。



左 あらし製ベアリング&レース
右 純正ベアリング&レース

まず見た目はまったく純正品と
変わりません。

さらに
ベアリングも純正品と比較しても
特にゴリゴリ感もなく
ボール自体の精度もさほど悪くはない
様子なのでクオリティはソコソコに
思えます。





ではさっそく取り付けします。

新品アウターレースをフレームに
セットし、その上に古いレースを置いて
ソケットを使って均等に
押し込みます。

アッパー側は32㍉ソケットを使って
ハンマーで叩いて入れました。

また
アンダー側は36㍉ソケットが
ピッタリ合います。






さて
つぎは
クランクケースやら
フォークアウターケースやらの
第二回ブラスト処理大会の
開催です(・∀・)!





おしまい。