Fly ASK-13 !

Fly ASK-13 !

今やFRP全盛時代。鋼管羽布張りなんて…。

格納庫の隅で、ひっそりと傷ついた体を休めている13。初めて、空へと連れて行ってくれた13ともう一度、あの空へ!



という訳で、サラリーマンの週末ASK-13修復ブログです。

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全然、アップデートされないけど・・・・

どうなっているの?と思われていると思います。


実は、ここ最近土曜日通院、日曜日成田発のパターンで全く週末いけてません。

なるべく早く再開したいが・・・


ちなみに、今日はフライト合宿へ参加。

くもりで+なし、草刈り状態もいまいち。


3年でもソロに出ていないなんて・・・まずいよなぁ~。

いよいよ、作業を開始!

今日は、この前の到達しなかった作業計画書作成のための詳細チェック!


胴体は大体OKなので、まったく手つかずの主翼へ


(左翼)

ここがダメージ一番でかい。

● 翼根ちかくのクラック多数。でも、1個試しに削ってみたが、そんなクリティカルなクラックではない。

● No.2, 6, 7, 11, 15-18 リブ部に破損、ベニヤ剥がれ、クラック、一番この中でも手間なのが7と8番リブの間の破損↓



 


下は、ベニヤ剥がれ、リブ部整形材はずれなど・・・。あと、ダイブロッドにも錆が浮いていたので、これも外して錆除去後再塗装要。



 


(右翼)

左翼よりも破損は小さい。翼根近くのクラック+接着剥がれ+エルロンボックス角ベニヤ割れ。

でも、総じてAC43(イエローブック―by FAA)、グライダー整備マニュアル(by 原田覚一郎)、Standard Repairs for Gliders (by BGA 英国滑空協会)の教科書どおりに作業すれば問題ない。直せる。時間はかかるが…


(その他)

● 両翼のグリスを再アップ。多少、表面錆びとグリスの劣化があったのできれいにした。

(でも、一人なのでひとつひとつの作業に多大な時間がかかる。グリスでさえ、洗浄、磨き、アップで何だかんだで1時間以上もかかった。)

● 左翼エルロン分解: 「13のエルロンは外すな!」という先人の教え?を無視して、勇気を出して外しました。でも、まだ外し途中。再びつくか不安。でも、やるしかない。右翼もやります。




今日の収穫:

作業計画書作成に必要なデータ収集完了

修理材料明細・数量確定



さあ、次は下界で

①書類作業

②修理材料発注

③耐空検査員/整備士へのコンタクト。



予告の通り、今回は、格納庫清掃、作業場所確保、整備書類引き取り、修理方法想定をする予定。

朝6時半起きで、9時に滑空場到着。とりあえず、朝のフライトを見学。準備作業がとろい上に、草ものびのび。そりゃあ、教官におこられるわ。


10:30~から格納庫で一人作業開始!

まずは、散らかっているものを全部格納庫から出して不用品と整理するものを分ける。結構ゴミがでる。そのあと、格納庫の天井から埃を落とし(埃というか殆ど砂みたいになっている。)、床に掃除機をかけていく。一人作業なので、とにかく時間がかかる10分の水分補給休憩以外、ほぼノンストップで15:00まで昼飯も食べずに作業。夕方には、学生さんの手も借りて、どうにか翼を水平にして馬(翼受け台)に置くことができた。


とにかく、作業スペースが確保できたし、これならどんどん作業が進むはず!次回からだけど・・・・。

今日も機体を見ていて思うのだが、マンパワーが足りない。今日は目標の半分しか進まなかった。ま、急ぐレストアではないからいいだろう。






とりあえず、一人で作業開始予定!


① 宿舎へとりあえず、整備書類を引き取りにいく。

② 機体の配置を整備モードにする。

③ 道具・材料の確認(必要品購入リストの作成)

④ 計画書作成用の写真撮影・修理構想




修復は、ただ直せばOKという訳ではない。ちゃんと、「耐空性(=飛んでも耐えうる性能を有している)」があって、それを監督官庁である国土交通省からの承認が下りないと飛べないのだ。

実際にはグライダーの場合、国土交通大臣からに任命された民間人の「耐空検査員」が耐空証明を出すことによって証明してくれる。もちろん、有資格整備士(2等航空整備士)が、作業確認をした上で耐空検査員の耐空検査となるのだが・・・・


この耐空検査までが長い道のりだ…


まず、

● これまでの整備記録のチェック

● 航空日誌、耐空証明書などの必要書類の確認


実機調査の結果から

● 耐空検査前修理作業計画書

(誰が、どんな材料で、どのように、何に従って修理するか?を計画して耐空検査員に提出。)


クラブの整備教官と担当耐空検査員にも一度来てもらって、修理方法を検討しよう。

するにしても、もう1度格納庫へ行って、掃除と実機がよく確認できるように作業場の確保。


あと、それまでに作業計画書のドラフトをこれから作る。そろそろ入梅なので、その間に書類作業をできるだけ進めておこう。


実機を調べてみないと、修理できるかどうか?わからないので、とりあえず格納庫へ行ってみることにした。


胴体

鋼管と成型材の修理は業者に委託したので綺麗に直っている。ついでに、TN08だかにしたがって、スキッドからホイールに改造。ちょっとおしゃれになっている。後席の後ろの木部も木目を艶出ししていて、いい感じ。

あとは、ちょっとパテもりして、羽布、塗装だけ。

操縦系統は、すでに組み立ててあるし、配線準備もされている。まあ、計器は全部新品に交換するしかない。













主翼

ここは、前回ハードランディング時から手つかず。羽布だけは剥がしてある。

とりあえず、主桁部分は大丈夫な感じ。でも、No.6リブと後縁が一部破損。あと、面倒なのは翼側のエルロンボックス角に着陸時の衝撃で応力集中があったらしく、ぱっくりクラックが入っている。ここが一番の修理どころだ。

















垂直・水平尾翼

ここは、特段問題はなし。水平の右側の羽布を張ればあとは点検して塗装。




その他

ピンやシートなどの部品は全部ある問題なし。計器・ベルトは全部新品と交換予定(結構、これが痛い出費だろう)。


全体的には主翼が大変だろうが、どうにかなるだろうという感じ。


次回は、過去の整備資料確認、作業計画書作成。整備士、担当耐空検査員との相談かな。

格納庫作業は、掃除、翼を水平にして作業体制を整える。修理材料等のリストアップかな。