起源については諸説ありますが、最も有名なのが南翔という上海郊外の街で生まれたとする説。
今から140年前くらいに、南翔にある「古猗園」という庭園のわきにあった「古猗園レストラン」の店主である黄明賢という人物が「南翔大肉饅頭」というのを売り出したところ大人気になった。
すると同業者が真似し始めたので、黄明賢は具を大きくし、皮を薄くするなどして簡単に真似できない様に工夫をこらし、これが今の小龍包になった。という話。
その発祥の地である「古猗園レストラン」ですが、今でも現役で営業しています。
こちらが入口。

小龍包は20個入りで出されます。

今回は5月の3連休「労働節」の真ん中に行ったので、店内は激込み。
中国人との熾烈な席とり競争に勝たなければ本場の小龍包は食べられません。
ちなみに、「古猗園レストラン」の店主である黄明賢の弟子が開いたのが「南翔饅頭店」。
そう、上海随一の観光名所「豫園」に店を構える人気店で、日本でも六本木ヒルズなどに出店しています。
ただ、この小龍包発祥話は、南翔饅頭店の主張なので、どこまで本当かはわかりません。
「元祖」「発祥」の類はだいたいどれも異説があるし。
でも、そういう由緒ある店で食べるのはやっぱりいい思い出になる。
小龍包の話ばかりしましたが、「古猗園」は明の時代につくられた上海最古級の庭園。竹林や池、回廊などが美しい。

上海中心部から地下鉄で約30分+バス2停留所で行けます。
気軽に行ける庭園なので、おすすめします!
謝謝!