こんにちは
前回の記事
に続き、今回も"聴いて学んだ"夏の話。
そして今回も9月下旬という、だいぶ遅ればせの記事です。笑
8/18(金)〜20(日)に、昭和音楽大学にて開催された「フルートコンヴェンション」なるものに参加してまいりました。
数年に一度、日本フルート協会が主催しているもので、
コンクールをはじめ国内のプロも学生もアマチュアも出演できる機会があったり、海外の奏者を招いた演奏会や公開レッスンがあったり、素晴らしい先生方の講義や、各楽器メーカーの展示・ミニコンサートなどなど、
日本フルート協会そしてフルート業界が総力をあげて開催している国際的なイベントです。
全国各地で持ち回りで開催され、学生の頃から参加できたりできなかったりでしたが、
コロナ禍が明けて、久しぶりの関東での開催ということで、参加してきました
しかも新百合ヶ丘は長津田の拠点からも近く行きやすいため、仕事が空いている時間には極力出向きました
演奏会は、主にテアトロジーリオという昭和音楽大学内の大ホールで聴きました。
奏者の方が素晴らしいことはもちろん、私が毎回聴こえ良さげな場所を陣取りできたこと(笑)もあるのかもしれないですが、
フルートの音が結構ダイレクトに聴こえてくる感じで、とても臨場感がありました!
良いホールなのでしょうね♪
ファイナルコンサートでは、昭和音楽大学のオーケストラとの共演がありました。
オケのメンバー(学生さん?)も、とてもお上手でビックリ
そしてなにより、私と同世代の奏者の方々が素晴らしすぎて、すごくすごく刺激になったのと同時に
「僕らが日本のフルート界を引っ張っていきます!」みたいな感じがあって、とても頼もしかったです。
公開レッスンは、ピッコロのジャン=ルイ・ボーマディエ先生のレッスンを拝聴しました。
本当は自分が受けたいくらいだったので(今年前半忙しすぎて申し込みをスコーン!と忘れてしまっていた)、とても楽しみにしていました。
ピッチやインターバルのバランスなど、緻密さ、繊細さを求められていました。
替え指はアッサリと使われてました。ヨカッタなんか安心(笑)
ピッコロの場合、フルートほど音色の差が目立ちにくいのもありますよね。
名手である先生にとっても、ピッコロはその個体ごとに一癖も二癖もあり、それと向き合って演奏していくものであるようでした。
普段自分が気をつけていることは、やはりその通りなんだなと…改めて。
そのためにマウスピース(木製)を自分で削ってカスタマイズされているのは、凄いなぁと
(決して安いものではないので、私にはそれをやってみる勇気はないです)
ピッコロの奏法だけでなく、時代様式であったり作曲家の特徴など内容の解説も、とても勉強になりました。
講座は二つ聴講できました。
一つは、有田正広先生の
「フェルステナウ再発見!ブーケ・デ・トン!!」
を聴講しました。
有田先生は、特にバロック音楽においては高名なお方。
私もバロック音楽を中心に、音源を沢山聴いて勉強させていただいています。
というか、現代フルートはもちろん、バロックなど各時代のフルートにとてもお詳しい方で、そしてどれも吹きこなしておられるという
(そういった内容のCDアルバムもあります)
それってもの凄いことで、私の地元の師匠が「この人が世界で一番上手い人だと思う」と絶賛するほどの先生です。
講座の中でも、その時代のフルートの特徴があって、それを作曲家がどのように求めて曲を作ったのか、という視点が大事だと話されていました。
ですよね。
そのあたりの知見はもっと深めたい…
また、奏法においてポイントとされている内容が、私が普段演奏するのに意識していることの大事なヒントになりそうなことが色々とありました。
有田先生の講座や公開レッスンなどは貴重な機会ですが、今後もぜひ足を運んで勉強したいなと思います。
講座、もう一つは、
「フルートソナタで踊るバロック・ダンス
〜ステップと音楽のマリアージュ〜」
を聴講いたしました。
バロック音楽には欠かせない舞踊
これまでは資料で読むだけでしたが、プロの先生方の実際のダンスを見たり解説を聞くと、初めて知ることが沢山でした。
古楽器の演奏とともに実際にステップを踏んでみるコーナーもあり、とても新鮮でした。
どちらの講座も、知識欲がとても駆り立てられて良かったです!
そして各楽器店のブースがあり、
全部は寄れませんでしたが、色んな楽器を試奏させていただきました。
私がいつもお世話になっている村松楽器さんでは、創業者による初期のフルートの展示があったり、
写真ありませんが、いつも店頭には置いていない24金やプラチナの楽器を試奏できました。
ムラマツパッケージのお水もいただいて。
(販促品なので非売品です)
ムラマツリペアの大家"I"さんが「これ飲んで吹くと指がよく回るよ〜」と、素敵なユーモアでおっしゃっていました
面白かったのは、笛工房アイハラさん。
左手のみ、右手のみで演奏できるフルートや、
普通のフルートの最低音はド、もしくはシなのですが、それがもっと下まで出せる足部管など、
こういった場でないとなかなかお目にかかれない楽器に出会いました。
ほかは海外メーカーのフルートにも目移りしました。
なかなか楽器店に行って、買うつもりないのに試奏って…しても良いかもしれないけど、なかなかねぇ
どこも混み合っていたので、寄れなかった楽器店さんがとても惜しい…!
ショーケース(楽器店主催のミニコンサート)も色々なプログラムの時間が重複している関係で、聴きたくても聴けなかったものもあるのが心残りです
何事も一期一会だから良いこともあるんでしょうが、世の中の便利さに慣れてしまって、それぞれアーカイブ動画とかあったら良いのに…と思ってしまったり(笑)
期間中、卒業以来ぶり?に会った大学の後輩が声をかけてくれたり、お世話になった先生方に久しぶりにご挨拶できたり、
フルート業界人が一堂に会するからこそですね。
お腹いっぱい!おかげさまで楽しく充実した3日間を過ごさせていただきました
日本フルート協会の皆様、会場スタッフの皆様、大変お疲れ様でした!ありがとうございました!
☆おまけ☆
・会場の昭和音楽大学の学食のカレーとコーヒー。
大鍋で作る、いわゆる"給食カレー"って、妙に美味しいですよね
食器などは母校・国立音楽大学の学食と同じような感じで、懐かしくもありました。
・会場近く、新百合ヶ丘駅の"極狭物件"なハーブカレーのお店にて。
テレビ等で取材もよくされているお店で、芸能人の方もいらっしゃるとか。
暑い日にカレー、そしてスパイスとハーブ、むしろスカッとする感じが良いですよ。
辛いの苦手な私でも大丈夫でした、美味しかったです!
写真ありませんが、ハーブ推しのお店だったので、食後にレモングラスティーをいただきました。
実は2〜3年前から、カレーとコーヒーを一緒にいただくのが趣味のようになっていて、見つけると注文してしまいます。
その組み合わせがアリなのかはわかりませんが、カレーもコーヒーも、
"ただ美味しい"のか、
"ただ作り手のこだわりや生き様を見せられている"のか、
そのあたりのバランスが面白いなぁと思っています。
音楽と似ているといえば、そうかもしれません。
お店によってはコーヒーの取扱いがなかったりしますし、だいぶゆるい感じですが、写真を他のSNSでプライベートに公開したりしています。
インスタとかで専用アカウント作って全世界に公開したら、需要あったりするのかしら…??笑
なんてね
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Flute&Piccolo
樋口 裕香ひぐち ゆうか
インプットしたことは、演奏やレッスンに早速活用させていただいています♪
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