前回は指紋除去性の評価方法についてご説明しました。
滑落法接触角測定はデータが数値化できるという点で優れておりますが、
実は滑落法接触角計は意外に高価なんです。
画像処理ソフト付きでだいたい500-700万円前後といったところです。
今回は安価で簡単に評価できる方法をご説明します。
人間の指紋成分は、皮脂+汗でできております。
汗の水分は蒸発しますが、皮脂成分が残留して指紋となります。
本来は、この指紋を直接付着させて、
* どのくらい指紋が付着するのか?
* 簡単に取り去れるのか?
を見ていただくのが良いのですが、人間の指紋というのは非常に不安定で
ガラスの表面に指紋を毎回異なる場所に付着させてみると、すべての指紋のつき方が
異なって見えることになります。
そこで、代用品として使用できるのが、油性のマジックペンです。
油性のマジックペンで評価対象の表面に書き込んでやって、
インキのハジキ性を見ます。
下は書き込み直後の画像です。
左半分にフロロサーフ FG-5083 が塗布されております。
画像がイマイチ不鮮明ですが、インキがはじかれております。
(写真をクリックしていただきますと、わかり易い画像を見ることができます)

そのあと、1時間くらい乾燥させて、テイッシュペーパーでふき取ってみます。
乾燥後のふき取りが2-3回位で軽くふき取れれば OKですが
ふき取れない場合は NGです。
下の画像はふき取り後の状態です。
右半分のガラスについたインキは除去することができませんでした。

また、実際に指紋を付着させてみる場合は、20回程度繰り返して指紋を付着させ
てみると効果の有無がはっきりわかります。
下の写真ではわかりにくいですが、右半分には指紋がたくさんついて油膜状になり
全体的に白っぽくなっています。

次回は耐久性の評価方法について説明いたします。





















