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フロロサーフ 技術情報

撥水・撥油・耐酸・防汚・指紋付着防止・防湿・低摩擦などの機能を発揮するフッ素系コーティング剤【フロロサーフ】の最新技術情報を紹介いたします。 

西日本も例年より数週間遅く梅雨入りし、いよいよ本格的に雨が降り始めるシーズンに突入しました。

こんな時に重宝するのが防水スプレーですね。

革靴やスニーカー、バッグ、傘、レインコートなどのアウターなど、

幅広い製品に簡単に撥水・防水コーティングすることができます。

 

 

(ここから先は業界内の裏話)

実は防水スプレーは製造メーカーによって成分が異なり、

そのことにより性能が大幅に異なることがあります。

 

一般消費者の方には見分け方が難しいのですが、缶の下の方にある成分表示に 「フッ素樹脂」 と記載があるものは概ね高性能です。 

 

フッ素樹脂は水だけでなく油成分さえもハジクことができるため、「防汚性」も発揮することができます。

 

 

 

一方、成分表示に「シリコン」と記載があるものは、正直言ってあまり撥水

性能は高くありません。 また、油成分をはじくことができないため

「防汚性」 がありません。

 

また、靴用で販売されている防水スプレーにはオイル系の物質が艶出し剤として配合されている場合があります。

「艶出し」 と記載があるものは革製品以外に使用された場合は

表面がベトベトしたWETな感じになりますので、ご注意ください。

 

ご購入の際には、これらの表示をよく見てからご購入されることを

お勧めいたします。

 

さて、防水スプレーもご使用方法を間違えると、健康に影響のある

事故につながることがあります。

 

次回は事故を起こさないための正しい使い方について説明いたします。

 

 

なお、弊社では防水スプレー用のフッ素樹脂(環境対策品)を

エアゾールメーカー様に供給しており、日本国内ではトップシェア

(弊社調査2018年)を誇っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先回、予告いたしました「でんじろうのThe 実験」 

無事、昨夜 フジテレビ系列各局で放映されました。

 

コーティングされた靴を泥水に入れたり、トイレットペーパーの上にケチャップを載せたり

コーティングされたポイで金魚すくいをやったりした後、

 

弊社製品をコーティングした段ボール船で東京湾を目指しました。

 

左側の船(船名: King & フロロサーフ号) にフロロサーフがコーティングされております。

右側(船名:春日丸)がコーティングされていない船です。

 

春日丸には1.6㎞ 航行で、すでに水がしみて変色してきていますね。

 

 

 

ゴールは10㎞だったんですが、春日丸は途中で破壊され沈没!

King&フロロサーフ号はゴール到達後 でんじろう先生も乗せてUターンして上流へ、

さらに8㎞ ほど遡上いたしました!

 


番組で使用したフロロサーフは、いわゆる超撥水コートですが、
残念ながら耐久性に難点があることや表面が白っぽくなるという

欠点があります。


この点は他社で超撥水をうたい文句にしている商品も同様です。


弊社では、製品ポリシーとして、一定の耐久力がない商品は市販しない

社内ルールがあり、そのため、この超撥水コートは発売を見送って

まいりました。
 

また、弊社製品は業務用のみの販売になり、これ以外の商品についても 
一般市販をしておりません。

個人様向けの市販品としましては、この製品に性能が近く、一定の耐久性があるものとして、靴屋さんで販売されておりますフッ素タイプ防水スプレー (成分表示にフッ素樹脂と書かれています)があります。

弊社では多数の防水スプレーメーカー様にフッ素樹脂を供給しており、
(弊社の名前は缶やラベルには記載されておりませんが)
個人様でご購入希望の場合は、フッ素樹脂と表記された防水スプレーをご使用いただきますようお願い申し上げます。

 

 

 

「ほこたて」「反転の光」「ミヤネ屋」に続く当社製品テレビ放映第4弾。

「でんじろうのThe 実験」 6月9日に放映が決定しました! 

当社の製品を使用していろいろな実験をおこないます!

 

6月9日 日曜日夜8時 フジテレビ系列放映予定

 

https://www.fujitv.co.jp/denjirojikken/

 

でんじろうのTHE実験

 

 

 

皆さんぜひご覧くださいね!

 

#でんじろう #フジテレビ #超撥水 

昨日、TVや新聞で大手スマートフォン・メーカーのバッテリー発火事故の原因について

報道がありました。 
 
従来からモバイルパソコンなどの電源として使用されてきたリチウム電池は大変高性能で
充放電の記憶も起こりにくいため、多方面に使用されてきました。
 
が、高性能であるがゆえに危険性も高く、常々発火事故が起きております。 
よって、航空機では預ける荷物の中にリチウム電池を入れないようアナウンス
されております。
 
リチウム電池発火事故発生の原因の一つに落下など衝撃によるものがあります。
 
落下衝撃などで中の電解液が漏れると強酸が発生。
         ↓ 
この強酸によって充放電を制御するコントロール基板が破壊される。   
         ↓
充放電コントロールができなくなると暴走して発熱・発火。
 
というメカニズムでした。
 
そこでコントロール基板や金属部品などにフロロサーフ FG-3050を塗布しておくと、強酸から保護することができるため発火事故を防止することができます。
 
他の防湿コーティング用樹脂 (ウレタン、アクリル、エラストマー)では、残念ながらこの強酸に耐性がなく、フッ素系コーティング以外では発火事故を防止することが難しいようです。
 
この目的でフロロサーフ FG-3050は、スマートフォンをはじめとするモバイル機器だけでなく、航空機、電動工具、電動アシスト自転車など幅広い用途に実績があります。
 
 

弊社の技術をベースに新しいコーティング剤が開発されました。


高級車の革シートにコーティングすることで、ジーンズの染料や、

化粧品、食べ物のシミ、といった汚れが付きにくくなります。 


万が一、ついてしまった汚れもクリーナーでふき取ることで

簡単に除去できます。 








以前、当社にもアイボリーの内装の車がありましたが、

やはり、シートにジーンズの青い染料が付いてしまったことがありました。

当時、この商品があれば良かったのになぁ、と悔やまれます。







この商品に関するお問い合わせは 株式会社SSKプロテクト 

 http://www.ssk-protect.jp/


までお願いいたします。 

 

 

金属製品への防汚コーティングはこちら

 

 

 

 一昨日、JR 高崎線で碍子の破断が原因で高圧線から漏電したという

事故が起きました。

群馬方面と東京 間で通勤通学されていた方は、大変な思いをされているよう

です。大変お疲れ様でございます。

今回の原因は、碍子の中心にある金属部分が破断したことで、高圧線がたれさがって

ショートして漏電したとのことでした。




碍子

(写真は碍子の一例です。 : 高崎線の事故とは関連はありません)




実は、今回の漏電のメカニズムとは異なりますが、

碍子の漏電防止にフロロサーフは長年の使用実績があります。



碍子は陶器や樹脂製の物があります。この碍子表面に雨水や海水のしぶきが付着

すると水や油汚れの膜ができてしまい、この膜をつたって高圧電流が漏電して

しまう現象が起きます。



碍子表面にフロロサーフを塗布しておくと、撥水撥油性により、汚れの膜ができ

なくなるため、このような漏電を防止することが可能になります。


( ただし、屋外に用いた場合は、紫外線の影響により1年から2年ほどで撥水性が

劣化しますので定期的に塗り直しが必要となってまいります。 

ですが、フロロサーフは簡単に塗り直しが可能なので、定期点検時に塗り直して

効果を持続することができます)


 

 

 

 

弊社製品フロロサーフをご愛顧いただきありがとうございます。


弊社では年末年始の以下の期間がお休みとなっております。


平成27年12月26日 土曜日 ~ 平成28年1月4日 月曜日


ご不便をおかけして申し訳ございません。

よろしくご高配くださいますようお願い申し上げます。



では、良いお年をお迎えくださいませ。



記事更新が少し間があいてしまいました。申し訳ありません。

今回のテーマは 「評価結果からみられる重ね塗りの考察」です。 


防汚コーティング剤 フロロサーフ FG-5080 (フッ素系シランカップリング剤)

について、重ね塗りの効果を見るため、 1回塗り、2回重ね塗り、3回重ね塗りの

3種類の塗布方法でガラス板にコーティングして、耐摩耗性を計測いたしました。

ちなみに、2回塗りと3回塗りの間は、100℃ 60分間ほど加熱乾燥を行っております。



指紋類似成分(ノルマルヘキサデカン)を用いて動的接触角

 (滑落角、後退接触角、静止接触角  
 
  = 指紋辞去性の評価(1)の記事をご参照ください )

を計測した結果が下記のグラフです。


横軸が、前回の記事で説明した摩擦劣化を行った回数となっております。

右へ行くほど劣化が進みます。

縦軸が角測定における角度(滑落角または接触角)となります。





まずは、防汚性に最も相関がある滑落角のグラフです。

滑落角は、汚れの付着ネルギーを間接的に計測しており

滑落角が低いほど、付着エネルギーが低く、防汚性が高いといえます。


油滑落角


この結果を見ますと、2回塗り(緑色の線)が最良の耐久性が得られました。





次に後退接触角を見てみます。

後退接触角は高い方が防汚性が高いといわれています。



油後退角


やはり、2回塗りと3回塗りが同レベルで、良い結果が得られました。




最後に、水平状態での静止接触角のグラフです。


油接触角





静止接触角では塗り方による差はあまり見られないような気がします。

以前の記事で説明しましたように、静止接触角での防汚性の判断が

役に立たないことが、この3つのグラフのデータからも読み取ることが

できます。



では、なぜ、2回塗りが最も防汚性がよく出るのか ?


弊社での仮説は、この防汚剤はフッ素系の化合物が、直接の無機素材表面と

結合するため、皮膜構造は単分子層の表面修飾となり、重ね塗りすることに

より結合している分子の数が多くなるものと考えております。


では、3度塗りではあまりよくならないのはなぜか? 

おそらく、表面上の分子が飽和状態 (下図の左側の状態)になっているのだと

考えられます。



表面分子


ちなみに摩耗された後の劣化状態は上図右側のような状態であると

思われます。この状態では静止接触角は落ちませんが、摩擦されるに

つれて滑落角が高くなっていき、最終的には、液が全く滑落しない状態 = 

汚れや指紋が取れない状態になります。
                END

前回に引き続き、

 

 

 

 

今回は指紋付着防止性についての評価方法に

ついての説明です。

指紋付着防止機能に必要なもう一つの要素は耐久性です。



弊社製品の耐久性についてよくお問い合せをいただきます。

実は、耐久性という言葉はひとくくりで大ざっぱな言葉なんです。


実際には 耐摩耗性、耐候性、耐油性、耐水性、耐熱性などなど、

ご使用になる用途・環境やご要求の性能が何か? によって

耐久性という言葉は様々な意味を持ちます。 


指紋付着防止性用途の場合は、耐摩耗性が最も重要な要素となります。


実際の評価方法としては、下の写真のような摩擦試験機で評価対象の表面を

摩擦子で摩擦して、摩擦前後の接触角を計測します。




試験機全体


測定試料を水平にセットした状態で測定ステージが水平に動きます。

測定ステージ


摩擦する部分(摩擦子)は下の写真のような状態です。 この写真では摩擦素材として

ティッシュペーパーをセットしてあります。

摩擦子



また、摩擦時には下のような錘を乗せて荷重します。 

錘はいろいろ選択できますが1㎏が標準的です。

荷重



摩擦耐久テストにおいても、水の接触角では

正しい評価は得られません。

しつこいようですが、正しい防汚性能評価方法は

油の滑落角です。


(前回、前々回の記事をご参照ください)




前回の記事にも記載しましたとおり、測定する油の種類としては 

ノルマルヘキサデカン、オレイン酸、トリオレイン の3種類のうちいずれかが

指紋成分に近くおススメとなります。 


また、摩擦子に摩擦する素材をセットして摩擦を与えるのですが、この素材の

選択も重要です。



良くスチールウール#0000 という摩擦素材の指定をいただきます。

しかし、じつはこの選択もあまりよろしくはありません。

理由は以下の3点です。


1.コーティング成分の下地となる基材までも削れてしまうことがあり。
  
  コーティング膜自体の耐摩耗性評価とは言い難い。


2.摩擦する面の平面度にばらつきが出やすく、セット方法によって摩擦状況

  が安定しない。

  (摩擦する面にでっぱりやヒゲがあると、特定の部分だけが削られてしまう)


3.削られたコーティング成分がスチールウールにいったん付着した後、摩擦表面に

  再付着する可能性がある。




弊社では摩擦素材としては、実際のユーザーが使用されることを想定して

テイッシュペーパーを使用しております。

また、上記3の再付着の懸念より1000サイクル摩擦ごとに新しいティッシュ

ペーパーに交換します。


実際に弊社で測定したデータを下記に示します。


このデータは 

「フロロサーフ FG-5083を 複数回塗布した場合にどのような効果が得られるか? 」

というテーマで摩擦試験を行った結果です。

縦軸がヘキサデカンの滑落角、横軸が摩擦回数です。


滑落 修正




このグラフより 「2回重ね塗りすると指紋付着防止効果の耐久性が最も高い」

 という結果が得られました。


この実験内容と考察につきましては、次回ご説明いたします。