新たな出会い
下の写真を撮ってたら(まだ送ってない分の年賀状用にいろいろ撮ってるんですが)、左の女の子 から「何で裸なの?」と素朴な疑問が。
「えー、なぜ空想の世界で服を着る必要があるのか・・・・」と言う俺に
「普通じゃん。」と一刀両断。
「門松は・・・」の句はどういう意味?と聞くので、
「正月を迎えると言うことは、より死に近づくと言うこと。浮かれてばかりいるんじゃねーよって言う一休さんの言葉」(時間が短かったので、元日で1歳増える「数え年」の概念は説明しなかった)と言うと、特に興味なさげ。
そして「へんたい!だよ服こんどからは着てね!!」
たぶんIDから察するに今年12歳かと思われます・・・
ひとりでできるもん

私は1人の方が楽しめる! 派
ひとり映画→全然OK
ひとりカラオケ→全然OK
ひとり焼肉→全然OK
ひとり遊園地→そもそも行かない
ひとりボウリング→時間帯によってOK
ひとりファミレス→OK
ひとり海水浴→OK
ひとり旅館→自殺と勘違いされるから行かない
ひとりエッチ→ド常連
ふろーすれ1
独り言

結構言いますねぇ。
あと、気が付いたらひとりでニヤニヤしてます。
基本気持ち悪いです。
前述の0.1tがこの間、満面の笑顔で看板磨いてたときは笑ったなあ。
「その気持ち、わかるよ」って。
言うほどでは・・・
ブログネタ:大食い?少食?
参加中
牛丼食って足りなくて富士そば行くとか、カレギュウ食わずにカレーと牛丼食うとか(味噌汁2つもイラネ)、そんなもんです。
ちなみに職場の約0.1tは、
を食って、
こんな体になりました。
好きなペン

2Aから3Bへ

アメブロde本(PC)
ジェニュインが皐月賞を取ったものの秋は天皇賞路線へ。
タヤスツヨシがダービーを取って、菊花賞路線へ。
菊花賞トライアルにマヤノトップガンはいました。
迷わず馬連で1万円ずつ総流ししました(計17点)。
約63万を手にしました。
ここでも私はトップガンから行くことに決めていました。
1番人気はヒシアマゾン。股間節炎で精彩を欠いていた前年の3冠馬ナリタブライアンが2番人気。
マヤノトップガンは6番人気でした。
トップガンの相手に選んだのは、JC6着で調子が上向いてきた、ナリタブライアンでした。
調子さえ良ければ、一番強いのはこの馬ですから。
逃げるマヤノトップガン、4コーナーで先団に取り付くナリタブライアン。マッチレースになるかと思いました。
先頭でゴールするトップガン。直線半ばで後退するブライアン。タイキブリザード、サクラチトセオーにも先を越され、ブライアンは4着でした。
結果 http://db.netkeiba.com/race/199506050809/
この時に決めたのです。「たぶん次走は2頭とも阪神大賞典だ。金貯めて1点で勝負してやる。」
1番人気は有馬の覇者マヤノトップガン。2番人気がナリタブライアン。
馬連に50万。
最初は10頭立ての長距離戦だけにスローペースの我慢比べ。
レースが動いたのは2周目の3コーナー付近。マヤノトップガンが先頭に躍り出ます。
それについていくナリタブライアン。
直線は2頭のマッチレース。3着以下を9馬身以上離して、最後の最後にブライアンが前に出たところがゴールでした。
http://db.netkeiba.com/race/199609010511/
馬連210円。私が初めて大口払い戻し口に並んだ瞬間でした。
「よし、次は天皇賞春だ。」
1996年4月21日。トップガンとブライアンで決まると思ってました。
ゴール前先頭に立ったのはトップガンでもブライアンでもなく、サクラローレルでした。
http://db.netkeiba.com/race/199608030210/
I理論で2Bのローレルが8大競走のこのレースを制したこと(それまでは3B以上はあった)、2000mの大阪杯から連対する事も困難なのに1800mの中山記念から来た事など、にわかには信じがたい結果となりました。
7月7日に行われた宝塚記念。ナリタブライアンはそこにはいませんでした。
この年から1200mになった高松宮杯に出走、3200mから1200mへの距離に対応できず4着、そして故障~引退。
マヤノトップガンが1番人気でレースを迎えました(ローレルはなんで出なかったんだっけ?)。
私が相手に選んだのはサンデーブランチ。もともと素質を評価されていたこの馬は、900万・1500万を連勝してG2金鯱賞で2着。そして何より1A(8~12F) 。当日は4番人気でした。
馬連で50万。
youtubeに映像は無さそうです。トップガンは危なげないレース振りで1着、サンデーブランチがダンスパートナーをクビ差振り切って2着を死守しました。
http://db.netkeiba.com/race/199609030810/
馬連890円。400万強の払い戻しを受けました。
トップガンの馬券の思い出はこれで終わり。あとはハズレたり、当たっても妙味なかったり。
ここまで出た馬のⅠ理論での血統評価
(評価の高い順に3A→2A→1A→3B→2B→1B→Cです)
ナリタブライアン 2A(9~16F)
ヒシアマゾン 3B(距離適性忘れた)
タイキブリザード 3B(8~12Fだったかな?)
サクラチトセオー 3B(8~10Fだったかな?)
フジキセキ 1A 8~12F (ダービーまではともかく、菊花賞は厳しかったかも)ジェニュイン 3B 5~10F (秋の路線は正解)
タヤスツヨシ 1A 6~11F
ダンスパートナー 3B 8~12F
トウカイパレス 3B 8~11F
ちなみに
ビワハヤヒデ 3A(8~15F)
ナリタタイシン 3A(9~15F)
ウィニングチケット 3B(8~10F?)
ミホノブルボン 2A(8~15F)
ライスシャワー 1A(10~16F)
で、結局浅草へ
初日の出Sはサマーウインドから500円ずつ馬連総流し
中山金杯はアクシオンから500円ずつ馬連総流し
アクシオンとブルーマーテルのワイド15000円
計30000円投資です。
何で5択なのかな

私は「太陽にほえろ!」 派!
5択だったんでしぶしぶ「太陽にほえろ!」にしましたが、ホントはこの番組が好きです。
噂の刑事トミーとマツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
噂の刑事トミーとマツ(うわさのけいじトミーとマツ)は1979年 ~1982年 の水曜日20:00~20:54にTBS 系ほかで放送されていたアクションコメディドラマ である。通称は「トミマツ」。
概要
外見も性格も対照的な2人の刑事、警視庁富士見署捜査課の岡野富夫(トミー)と松山進(マツ)の名コンビが時には衝突し時には協力しながら事件を解決まで導く。アメリカ の人気アクション刑事ドラマ 『刑事スタスキー&ハッチ 』がモデルであると思われる。トミーは気の弱い刑事であるが優男で女性にもてる。マツは直情型の刑事で、女好きであるものの不細工で背が低く、シークレットブーツ を愛用しており「世界一踵の高い靴の男」と言われている。
各話のクライマックスの格闘・銃撃戦シーンで怖じ気づくトミーにマツがしびれを切らし、トミーを「おとこおんなのト・ミ・コ!」と怒鳴りつけると、トミーが耳をピクピクと震わせた後急に発奮し、あっと言う間に悪党をなぎ倒すと言う展開が定番となっていた(まれに、犯人役や被害者役、御崎・相模・森村がトミコと言って変身したケースもある。またトミー自身が言ったトミコが、山彦 で自分に返って変身したこともある)。マツの場合も「マ・ツ・コ!」と呼ばれると鼻がピクピク動き戦闘能力が上がる。SFタッチなこの設定はそれまでの刑事ドラマの概念を根底から覆すことに成功した。
主要登場人物
警視庁富士見署捜査課(指揮官は課長)
- 岡野富夫(国広富之 )
- 通称トミー。巡査。富士見署に配属された新米刑事で、優秀な捜査課長だった父の血筋は受け継がれておらず、血を見るだけで卒倒してしまうほど気弱なダメ刑事でマツからは何かと先輩風を吹かされている。しかし、「トミコ」と呼ばれると初期では他の刑事ドラマの凄腕刑事並の能力を発揮するが回を追う度にエスカレートし、ついには耳をピクピクさせキレてしまい、特撮ヒーロー並みの運動神経と何の流派とも分からない拳法を使うとてつもなく強い男に変身するようになる。(ただし、正気に戻るとその間の記憶はなくなっている)。子供の頃に気弱な性格を治すために拳法を習い、天才的な能力を発揮するも、不可抗力の正当防衛とは云え、自らの拳で人(逃亡犯)を殺してしまったことがトラウマとなり、通常は自分の拳法についての記憶を喪失している。ハンサムな上優しいので女性にはめっぽうモテるタイプ。使用拳銃はコルト・ローマン Mk3の2インチ。
- 松山進(松崎しげる )
- 通称マツ。巡査。シークレットブーツを愛用してすこしでも女性にモテようと努力するが、結局それでもモテない。性格はかなりワイルドで、はみだしっぷりも半端では無く、暴走・失態何でもござれの問題児。その上オンボロアパート住まいでデスクワークでは勤務中にマンガ雑誌を愛読している有様。しかし、女の情報屋が暴力団 事務所の摘発での報復で殺害された際に激昂するなど…意外にも亡き刑事だった父親譲りの正義感が強い面を持ち合わせる事もある。毎回クライマックスにトミーをトミコと呼び変身させるが、実は自分も「マツコ」と呼ばれると鼻をピクピクさせ変身する。使用拳銃はコルト・パイソン の4インチ。
- 高村部長刑事(井川比佐志 )
- 通称おやっさん。地道な捜査を得意している。時折口調が江戸弁になることがある。
- 課長補佐。キザであることから通称キザギリ。肩書きの通り課長の腰巾着のような存在で、刑事たちを小馬鹿にしている。
- 富士見署内の不正対策などの目的で本庁から派遣される刑事管理官。いわゆる"警察官の中の警察官"。刑事だった亡きマツの父親を尊敬しており、その縁から家族のいないマツの身元保証人でもある。それ故マツに対しては常に激昂しつつも内心では心配している。なお第1シリーズ44話より、御崎への監督責任を問われ課長に降格。髪型から通称モジャモジャ。
- 御崎徹警部(林隆三 )
- 捜査課長。署内においては、咥え煙草で喋ったり住宅広告を見ながらその価格(値段)を呟く場面が多々ある。相模とは警察学校同期の間柄で、立場上反目しつつも裏では互いに信頼している。第1シリーズ43話で捜査の際の行き過ぎを問われ査問へ、課長職を解かれる。
その他
- 岡野幸子(志穂美悦子 )
- 通称サッチ。第1シリーズ42話まで登場。警官ではない。トミーの姉で、気弱な弟を強い男にしようと叱咤激励しているが、上手くいかない。ちなみに実際の志穂美はトミー役の国広より年下である。実は、当初は最終回でマツと結ばれる案も考えられていたが、延長等で無くなった。
- 森村万里子巡査(石井めぐみ )
- 第1シリーズ21話から出演。交通課所属。トミーの事が好きで、積極的にアプローチしてくるが、いつもかわされている。
スタッフ
製作 大映テレビ ・TBS
- タイトルアニメーション 日本サンライズ
- プロデューサー:春日千春、千原博司(大映テレビ)・樋口祐三、野村清(TBS)
- 脚本:長野洋 、畑嶺明 、大原清秀、江連卓ほか
- 監督:土屋統吾郎 、竹本弘一 、井上芳夫、土井茂 ほか
- 音楽:広瀬健次郎
- 予告ナレーター:芥川隆行
テーマ曲
オープニングテーマはオリジナルのインストルメンタル
- 第1シリーズの43話まで、44話以降、第2シリーズの三つで、微妙にアレンジが異なる。
- エンディングテーマ
- ワンダフルモーメント(第1シリーズ43話まで)
- マイ・ラブ(第1シリーズ44話から)
- 愛の静けさ(第2シリーズ)
- 歌はいずれも松崎しげるが担当。
- 挿入歌
- 男のロマン
歌:国広富之
- 第2シリーズで、主として聞き込みシーンに使用。
放送後のトミーとマツ
1986年12月に、国広・松崎のW主演でフジテレビ 系「月曜ドラマランド 」枠にて『白バイ野郎!トミー&マツ』なる単発ドラマが放送されたが、復活では無く役名も設定も全て別物であり、視聴率も振るわなかった。
- 1987年に公開された映画『湘南爆走族 』に国広・松崎のコンビで、トミー&マツを彷彿させる交通課の警官として友情出演している。
- 国広は後年『はぐれ刑事純情派 』にレギュラー出演。松崎が犯人役でゲスト出演した際、国広は取調べのシーンで「あんたを見てると、昔の仲間を思い出してな」というアドリブを放っている。
- 2007年 映画『ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森 』にて、トミーとマツが25年振りに復活する事になった。
- 2008年 ケータイ刑事 銭形海 3rdシーズンで、松山進が登場した為、トミーとマツの両方がケータイ刑事シリーズに登場した。
製作側について
第1シリーズは当初42話(3クール )程度で終了する予定であったが、好評だったために延長される事になった。しかしスケジュールの折り合いの都合から林・志穂美らが降板する。
- 森村婦警は当初、石井めぐみ ではなくナンシー・チェニー が演じていた。その頃はチョイ役でしかなかったが、後期に進むにつれて出番が増えてゆき、キーパーソン となっていった。
- 舞台の富士見署は第1シリーズ中盤より東京都 府中市 にある府中勤労福祉会館をモデルとする。以後「秘密のデカちゃん 」の朝日署、「婦警さんは魔女 」の日の出署も全て府中勤労福祉会館の建物がモデルとなる。武蔵野線 車両や府中市の市章の入ったゴミ箱などが映り込む所を見ると、主に府中市内でロケを行っていた。
ネット局について
信越放送 ・熊本放送 ・北陸放送 では、この番組放送期間中の水曜20時台は日本テレビ の番組を放送していたため、放送されなかった(熊本放送では1982年4月から放送開始)。北陸放送では、本放送終了後に、平日夕方4時台に集中放送を行っている。その一方で、放送時点ではフジテレビ 系列とのクロスネット局 だった福島テレビ とテレビ山口 では水曜20時台に放送していた。
DVD化
ポニーキャニオン から2003年2月19日にトミーBOX(1~11話収録)3月19日にマツBOX(12~22話収録)が発売されているが、2009年7月現在まで続刊は発売されておらず未完になっている。
金杯

私は銀座 派!
☆血統構成に派生する欠陥と弱点 |
1、ノーザンダンサーの血統構成について
この章の冒頭では、いまをときめく大種牡馬Northern Dancer ノーザンダンサーの血統構成には大きな欠陥があるという衝撃的な事実を明らかにしよう。次の8代までのクロス馬の分析表を見て、まず第一に注目すべき点は――太い縦の線で示した5代目のBlack Queen ブラッククィーンの血統と、John P.Grier ジョンピーグリアーと、La Chica ラチカの血統は8代まで遡ってみても1頭のクロス馬も現れないが、他の全ての5代目の構成馬の血統には必ずクロス馬が現れている事実である。
上記のように8代までクロス馬が現れない血統――いいかえるなら遺伝行為が確実に行われていない血統が全血統にどのような悪い影響を与えるかを明らかにするために、その予備知識として次の3つの条項を念頭において頂きたい。
Aの条項――第2章で示したBrigadier Gerard ブリガディアジェラード の血統、第3章で示したSpectaculer Bid スペクタキュラービッド の血統、この章の末尾に示したMill Reef ミルリーフ の血統では、5代目の構成馬はすべて8代まで遡るうちに十分な数のクロス馬が存在して、それらのクロス馬の血統も新しいクロス馬によってガッチリ結ばれる。――こうした血統構成を持った上記3頭の優駿は抜群の競争成績を挙げることができた事実。
Bの条項――日本の競走馬で、馬体に致命的な欠陥ないにもかかわらず、1勝もあげられなかった馬、また20回走ってやっと1勝~2勝をあげることができた馬を無差別に取り上げて(紙面の関係で実例を提示できないが)、その血統を8代まで分析してみてクロス馬を求めれば、5代目の構成馬の血統に1頭のクロス馬も現れない血統(要すれば大穴のあいた血統)が少なくとも2つ以上は発見できる。
Cの条項――第3章で紹介したNijinsky ニジンスキー
の血統の分析表においては、Northern Dancer ノーザンダンサー自身の血統内で8代までにクロス馬が1頭も現れなかったBlack Queen ブラッククィーンの血統ではBlack Toney ブラックトニー(7代目)がクロス馬となり、John.P.Grier ジョンピーグリアーとLa Chica ラチカの血統ではBroomstick ブルームスティック、Ben Brush ベンブラッシュ、Roi Herode ロアエロド(7代目)が新しくクロス馬となった。
私はNijinsky ニジンスキー の血統の分析にかかる前にBlack Queen ブラッククィーンの血統とMiyako ミヤコの血統がどのようになるかに重大な関心を持っていたが、分析の結果は予期していたように、十分な数のクロス馬の出現によって大穴が完全に補修された事実を確認して、安堵した。
何となれば、条項Aのように抜群の競走成績を残した世界的な一流馬の5代目の構成馬の血統には、十分な数のクロス馬が例外なく存在しているという共通の特徴から推察して、Nijinsky ニジンスキーの血統も同一の事態になると確信していたとはいうものの、一抹の不安を隠し得なかったからである。
さて、Northern Dancer ノーザンダンサーの血統に現れたクロス馬の状態を見れば、Nearctic ニアークティックの血統では、父Nearco ネアルコの血統も、母Lady Angela レディアンジェラの血統も影響度の評価点はそれぞれ 16 と 16 が示すように、母Natalma ナタルマの血統の影響度より圧倒的に優勢である。
このことはNorthern Dancer ノーザンダンサーの血統ではスタミナ勢力がスピード勢力より遥かに強い影響力を持っていることを示している。ところがこの馬は12ハロンのベルモントSで失速し、Quadrangle クアドラングルの力の前に3着に完敗したのだ。
ここでAの条項とBの条項に照合して考えてみれば、Northern Dancer ノーザンダンサーが12ハロンの距離を持ちこたえられなかったのは、8代までにクロス馬が現れなかったこと――いいかえるなら遺伝行為が確実にしかも力強く行われていなかった血統をその血統構成の中に持っていたこと――が、障害となったのではないか、と考えるのは自然だろう。
更にCの条項が示すように、Nijinsky ニジンスキーの血統で、父Northern Dancer ノーザンダンサーの血統において遺伝行為が確実に行われなかったところが補修された結果、全血統がクロス馬の網によって統合され、すべての世界の優駿の血統構成の共通点である――遺伝行為が確実に行われる状態―が整備された。
その結果、スタミナ系の影響度の評価点――Nearctic ニアークティックの評価点9と、Bull Lea ブルリーの評価点6が、スピード系の影響度を凌駕するスタミナ優位の態勢を確保して、(英)ダービー、(英)セントレジャーをも制して、三冠馬の栄誉を獲得する事ができたのだ。
このことから、Northern Dancer ノーザンダンサーの血統で8代までにクロス馬が1頭も現れず、正常な形で競走能力の遺伝が確実に行われない5代目のBlack Queen ブラッククィーンの血統は《弱点》、4代目のMiyako ミヤコの血統は明らかに《大きな欠陥》と評価することは妥当だろう。
しかしながら、Northern Dancer ノーザンダンサーがこのように大きな欠陥を持ちながら、ケンタッキーダービー、プリークネスSのニ冠を制し、通算18戦14勝という競走馬としても一流の成績をあげることができたのは、8代までのクロス馬の分析表が示すように父Nearctic ニアークティックの全能力がほぼ申し分なく表現できるようなクロス馬の配置を確保できたことと、この馬の血統構成の基盤が(クロス馬の集計表に太いタテの線で示したように)
- St.Simonセントサイモン―Galopin ガロピン、
- Bona Vista ボナヴィスタ―Bend Or ベンドア、
- そして、Sainfoin サンフォイン、C.P. カンタベリーピルグリム、Hampton ハンプトン、Musket マスケット
が祖父母4頭の血統にガッチリ配置されている状態によって、磐石のように強化されたことに基づくものだ。
ついでに一言つけ加えておくが、昭和56年にわが国に輸入されたNearctic ニアークティック産駒の種牡馬ノノアルコ Nonoalcoの血統もNorthern Dancer ノーザンダンサー以上の大欠陥を持ちながら、フランスのグループ I のレースに4勝し、通算10戦7勝という一流の成績を残すことができたのも、血統構成の基盤が並外れて強固だったためである。
→ノノアルコの血統を見てみよう!
Northern Dancer ノーザンダンサーの血統構成において最大の注目点は――
《上記のような欠陥を持ちながら、競走馬として一流の成績を挙げることができたこの馬が種牡馬となったとき、繁殖牝馬の血によってこの馬の欠陥がみごと修復され、、均整のとれた交配結果が得られれば、その産駒の能力はどんなにかすばらしいものになるだろうか。》
という予測できる展望だったのだが、これを実証したのがNijinsky ニジンスキーであり、また1983年度のアイルランドダービー馬、Shareef Dancer シャリーフダンサーであるのだ。
2、血統内に派生する欠陥と弱点
Northern Dancer ノーザンダンサーの血統の解説の中で、サラブレッドの血統は時として、弱点あるいは欠陥が派生し、それが競走能力の低下を引き起こす要因になることが明らかにされた。また、Bの条項で示した馬体に致命的な欠陥がないにもかかわらず未勝利あるいは1~2勝しかあげられないような低素質馬になる要因も明らかにされたのだ。
またもうひとつ忘れてはならないことは、これら弱点あるいは欠陥が存在するかどうかを判別するためには、血統構成におけるクロス馬の配置の状態を8代まで必ず調べなければならないということである。
しかもこのことは、8代目の血統構成馬が遺伝行為に直接影響力を持っていることを証明する確実な証拠でもあるのだ。
3、致命的な欠陥と克服できる弱点
致命的な欠陥とは、Northern Dancer ノーザンダンサーの血統に現れたMiyako ミヤコのような欠陥が、影響度が大きいNearco ネアルコやLady Angela レディアンジェラの血統に現れたり、あるいはまたこの種の欠陥が2つ以上ある場合であり、その馬が一流の競走馬になることは到底望めない。
克服できる血統構成の弱点とは、Black Queen ブラッククィーンの血統のように5代目にあるもう1頭の馬(表中ではPolymerus ポリメラス)の血統が十分な数のクロス馬を持ち、しかも全血統中から系列ぐるみのクロスによって強化された主導勢力がある場合である。
――例えば、
- 1980年度の凱旋門賞馬Detroit デトロイト(牝、1977年生)の血統、
- および、1983年度のキングジョージVI・クインエリザベスS馬Time Charter タイムチャーター(牝・1979年生)
の血統にはこの種の弱点がある。(これらの血統の分析表を提示できないのは残念である)
→それでは、血統表を紹介しましょう!
Detroit
Time Charter
第1章
で約束したように、上記のニックスについて、次に示したMill Reef ミルリーフの血統の分析表に基づいて評論を完結しよう。
第1章で示したNasrullah ナスルーラとPrincequillo プリンスキロのそれぞれの血統の8代までに現れたクロスの他に、2頭の牝馬―― II のLalun ラランと、 IV のVirginia Water ヴァージニアウォーターが加わることによって、Nasrullah ナスルーラの血統は新たにPolymerus ポリメラスとChaucer チョーサー、そしてThe Tetrarch ザテトラークとSundridge サンドリッジがクロス馬になった。
また、Princequillo プリンスキロの血統には新たにGay Crusader ゲイクルセイダー―Hampton ハンプトンという系列ぐるみのクロスが生まれた。
この結果、血統表に現れたNasrullah ナスルーラとPrincequillo プリンスキロの能力が一変したのである。
- 1. The Tetrarch ザテトラークとSundridge サンドリッジがクロス馬となったことによって、Nasrullah ナスルーラのスピードは完全に蘇ったことになる。
2. Gay Crusader ゲイクルセイダーの系列ぐるみのクロスができたことによって、既存のWhite Eagle ホワイトイーグルの系列ぐるみのクロスとの連合勢力はPrincequillo プリンスキロのスタミナを十分確保できた(ことになる)。
私がNasrullah ナスルーラとPrincequillo プリンスキロのニックスは絶妙なニックスではなく、きわめて不完全なニックスと評価したのは2頭の祖母の血統が加わらなければ、Nasrullah ナスルーラのスピード、Princequillo プリンスキロのスタミナという特性が表現できない(ためで、その)ようなニックスが絶妙である筈がないからだ。
絶妙なニックスの典型2例と条件つきニックスの例
2、ノノアルコとDan Cupid牝馬との交配
この交配はI―9、II―8、III―12となり、スピード・スタミナ兼備の絶妙な交配。
ミルリーフの強さの秘密
Nasrullah ナスルーラとPrincequillo プリンスキロのついては30年前の1950年代には既に広く知れ渡っていた。Mill Reef ミルリーフが生まれたのが1968年、その2年後にSecretariat セクレタリアトが生まれたのだから、上記2頭の種牡馬のニックスの存在が知られてから20年後にこのニックスによる2頭の最高傑作が生産されたことになる。
これら2頭の世界の優駿の以前および以後には《無数》といってもよい程、このニックスによる交配が行われたのだが、上記2頭に並ぶ競走馬はついに出なかったのである。
さてMill Reef ミルリーフがダービーで、あるいは凱旋門賞で見せた鋭いスピードとスタミナが血統構成のどこから生まれたのだろうか。
1,血統構成の基礎が並はずれて強固だったこと。
クロス馬の集計表が示す通り、St.Simon セントサイモン、Cyllene シレーン、Bona Vista ボナヴィスタ、Ayrshre エアシャーは祖父母4頭の血統にそれぞれ漏れなく配置され、中でもSt.Simon セントサイモンとGalopin ガロピンとは全血統を蔽いつくす程の綢密さである。この盤石のような血統構成の基礎こそMill Reef ミルリーフの強さの基礎だと考えるべきだろう。
世界の名馬――Nearco ネアルコ、Tantieme タンティエム、Ribot リボー、Sea Bird シーバード、Sassafras ササフラ、Nijinsky ニジンスキー、Brigadier Gerard ブリガディアジェラード、Secretariat セクレタリアト等々――競走能力抜群の優駿の血統構成は例外なくMill Reef ミルリーフ同様の盤石のようなクロス馬の基礎構造を持っていた。
2,血の連動性
Gay Crusaderゲイクルセイダー系とWhite Eagle ホワイトイーグル系の2つの系列ぐるみのクロスによって、最優位の影響力を確保した III のPrincequillo プリンスキロの血統内に存在するクロス馬は、他の祖父母3頭、I 、II 、IV の血統内にあるすべてのクロス馬と直接間接にしっかり結合されている。
このことは、Princequillo プリンスキロの血統が動き始めると、他の血統がすべて連動する血の仕組みが完全にできあがっていることを示す。
3,スピード勢力が十分に確保できたこと。
Nasrullah ナスルーラとPrincequillo プリンスキロの血統の関係には生まれなかったThe Tetrarch ザテトラークとSundridge サンドリッジのクロスが、IIIのVirginia Water ヴァージニアウォーターの血によってできたことがNasrullah ナスルーラのスピードを完全に蘇らせた。Nasrullah ナスルーラの影響度の評価点5がPrincequillo プリンスキロの評価点6に匹敵する程の強さを確保できたことが、Mill Reef ミルリーフをして世界の優駿たらしめた大きな原因の一つである。その上、Virginia Water ヴァージニアウォーターの血統中に在るCount Fleet カウントフリートおよびHyperion ハイペリオンのスタミナとInfra Red インフラレッドのスピードが補強されたことも無視することできない要素である。
Mill Reef ミルリーフが世界の優駿たり得たことは、上記3つの理由によるものだが、就中1の血統構成の微動だにもしない基礎構造があった点についてはいかに強調しても、し過ぎることはないであろう。