NGT論文に対する反論(簡略版) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

前略、NGT紀要論文(平山朝治「NGT48問題・第四者による検討結果報告」)について。

 

 著者はこの論文で、2017年のリクアワについて「偽計業務妨害や詐欺に該当する違法な不正投票であることは間違いない」(p.92)という強い主張を行っています。著者が根拠とするのは、ベストテンにNGTが3曲も入るという不自然さです。

 著者は言います。「意図的な票操作があると仮定しない限り確率的にまずありえない結果がみつかれば,それは投票集計における不正の証拠になる」。リクアワに入ったNGTのすべての曲がベストテンに入ることは確率的にありえないことであり、それは「不正票による捏造の証拠になる」(p.92)

 ではなぜ、確率的にありえないのでしょうか。著者はこう述べています。

 この年のリクアワではチーム8の『47』とNGTの『Maxとき315号』の争いというのが大方の予想であり、 「それぞれのファンは自分の推しメンが所属するグループ・チームの1位候補曲に票を集中させようとするだろうから各グループ・チームで1位の曲と2位以下の曲との間には大きな差がつくはずであるにもかかわらず,NGTの曲がベストテンのなかに3曲も入っているのは極めて不自然」(p.90)だと。

 以下、反論を行っていきます。

①「ファンは自分の推しメンが所属するグループ・チームの1位候補曲に票を集中させようとするだろう」
→たとえば、当時リクアワ前に配布されていたチラシには(最終的に7位に入った)「君はどこにいる? もよろしくね!」という一文が添えられています。これひとつ取ってみても、NGTファンの間でも実際には色んな考えがあったことが分かります。このツイートは50以上RTされています。

 


https://twitter.com/MASATOAKB48G1/status/801751660603129856/


②「各グループ・チームで1位の曲と2位以下の曲との間には大きな差がつくはずであるにもかかわらず」
→前提が間違っていることは上記ですでに確認しました。仮に正しかったとしてもリクアワは得票数が明かされていないので、順位だけでは実際にどれだけの得票差があったかは分かりません。極端な話、1位と5位とでは得票数が一桁違った可能性さえあるわけです。順位が近いことは大きな得票差がなかったことの証拠にはなりえません。

③「NGTの曲がベストテンのなかに3曲も入っているのは極めて不自然」
→他のグループとNGTでは楽曲数が違います。多くの曲を持つ他グループの票が分散するのに対して、この年、NGTは『overture』含めて4曲しか対象曲がありませんでした。通常、『overture』は対象曲と見なされないので(翌年には入りましたが…)当然、票は残りの3曲に集中することになります。グループ全体の票がこの3曲に集中するわけで、ベストテン入りはむしろ自然であるとさえ言えます。

 これは当時の記事でもすでに指摘されています。
 「歴史が短い分、当然、楽曲数も少ない。ここがこの順位のポイントで、チーム8とNGT48各ファンの投票は分散することなく、効率的に特定の楽曲に集中。結果、このようなランキングにつながるのだ」
https://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20170124/enn1701241322020-n2.htm

④「意図的な票操作があると仮定しない限り確率的にまずありえない結果がみつかれば,それは投票集計における不正の証拠になる」
→著者が引く『PRODUCE48』のように最終審査の票数がすべて「445.2178」の倍数などであれば、たしかに意図的な票操作以外に考えられないでしょうが、上述のように、この年のリクアワの結果については他の説明が充分可能です。

 この論文はこのように、まともな根拠もなく、推測を裏付けるための調査もせず、当時の記事で指摘されていること(曲数自体が少ないため票が分散しないこと)にすら目を向けず、ほとんど思い込みによって「偽計業務妨害や詐欺に該当する違法な不正投票」という断罪を行っています。この部分だけではなく全体がこのような独断的姿勢で貫かれているのです。同じ研究者として、到底容認できる代物ではありません。

 

 

NGT論文について

NGT論文に対する反論その2

NGT論文に対する反論その3(論理破綻)