ハクソー・リッジ(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
ハクソー・リッジ
HACKSAW RIDGE
 
監督:メル・ギブソン
 
概要
 俳優として数々の話題作に出演し、監督としては『ブレイブハート』でオスカーも手にしたメル・ギブソンがメガホンを取って放つ感動作。第2次世界大戦中に銃を持たずに戦地入りし、多くの負傷した兵士を救った実在の人物をモデルに奇跡の逸話を描く。主人公を『沈黙 -サイレンス-』などのアンドリュー・ガーフィールドが熱演。自身の信念に基づき、勇気ある行動をとった兵士の物語が胸を打つ。 (シネマトゥデイ)
 
感想
 う〜ん…
 
 う〜ん…という感じ。やりたことはとても明確だと思う。キリスト教をバックボーンとして持っていれば、より明確に分かるんだろう。こういう人が実際に居たということが驚きだし、現代においてこの人を取り上げるというのは、とても意味があることのようにも思える。
 
 ただ、なんだろうな…実話を元にしているのに、なにかとても「作り物」感がある。イーストウッド作品は「いかにも映画」な感じがしてぼくはダメなんだけれど、メル・ギブソンのこの映画はまた別の意味で作り物感がする。すべてが明確な目的に従属しているというか…。
 
 それ自体は評価対象にもなり得るものだろうけれど…ぼくには何か拭いがたい違和感のようなものが残った。
 
 「プライベート・ライアン以来」という声も一部であるらしい沖縄戦の描写もどうなんだろうな…ぼくはもちろん実際に見たことがないわけだからあれだけれど…むしろ、『プライベート・ライアン』を彷彿とさせてしまうことに違和感があったというか…
 
 沖縄戦というよりはむしろ、それこそノルマンディ上陸を描いた『プライベート・ライアン』とか、あるいはもっと古く第一次大戦の塹壕戦を描いた『西部戦線異状なし』を見ているような感覚になった。ひとつにはそれは、ここには(巻き添えになった)民間人がいないからで。
 
 それになんだろうな…あまり沖縄感がないよね。オーストラリアで撮影しているから当然と言えば当然なのだけれど…。「ハクソー・リッジ」という具体的な地名を出したタイトルとは裏腹に、「とある場所」のような、どこかとても抽象的な場所で、とても抽象的な「ある戦闘」が行われて、そしてまた抽象的な「勇気ある行動」が描かれる…そんな感じ。最後なんて、なんだかキツネにつままれたような気分になったな。
 
 そんなこんなで、ぼくにはどうしても、「作り物」という感じが拭えなかった…映画としての出来は良いから、まあ見て損はないとは思うけれども。
 
☆☆☆☆(4.0)