偶像のかなた42 一色嶺奈 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


「彼女についてぼくが知っている二、三の事柄」

 このシリーズ、2年ぶりくらいかな…

 ぼくは一色嶺奈のことをなにも知らない。

 2年前に行われたドラフト会議、(樋渡結依や久保怜音や千葉恵理、荻野由佳、上村亜柚香や白井琴望や菅原茉椰、岩田陽菜などには注目していたものの)「れなひゅー」のことはほとんどノーマークだった。質問に対してフリーズしてしまった彼女を見て、「大丈夫かなあ…」なんて思っていた。

 去年9月のE公演。ぼくが初めて劇場を訪れた日。当時、研究生だったれなひゅーが2分間MCに登場した。「お見送り」での彼女の印象は、ありきたりな表現だけれど「お人形みたいな子」。周りに対して遠慮気味だったのか、所在なさげな表情で、少し遠めのところにちょこなんと座っていた。

 いつ頃からだろうな…そんな印象が変わり始めてきたのは…

 TVの企画で「エスケープ」メンバーに選ばれ、必死で食らいついていた姿(↓動画)を見て「お…」と思ったり…いつだかのブログで、とてもクレバーなことを書いていて「お…」と思ったり…。S公演での「眼差し」にドキリとしたり…。

 きっと、そんな積み重ねがあって、印象は変わっていった。「この子は大丈夫」…そう思えるようになってきた。

 SRで「アンチ」と正面切ってやり合った時に見せた、少女特有の硬質な正義感や、例の「ロリコン事件」の際に見せた、硬軟おり交ぜた対応。それらは、芯の強さ、しなやかさ、そして賢明さを同時に備えた存在として、この子を浮かび上がらせていった。

 気が付けばいつしか、ぼくの中に一色嶺奈という存在がしっかりと根付き始めていた。

 そんな時に始まったp4uのファッション・モデル企画。アニメ・キャラのプレイヤー名。SNSで荒ぶる姿。それはどこか、似たような名前の先輩を彷彿とさせた。「おヒゲのアバターはイヤだ」なんて言ってのける青い率直さは、このアイドル界のなかで、かけがえのない美徳に思えた。

 最終結果。419246 vs 419115。131票差の敗退…131票…届かない票数じゃなかった。ぼくには、エナもBPもみそ焼きも、あまつさえレーダーすら余っていた。悔いが残る…それはきっと、今回ひゅーさんに投票した(あるいは投票しなかった)多くの人が同じように抱えている想い。

 この結果を受けて、モデルの「夢」を見直すことにしたらしい彼女。まあ…ね。48に居ると、「夢」だとか「目標」だとかを設定することが求められるけれど、世間の15歳で将来のビジョンを明確に定めている子がいったいどれだけ居るんだ…という話。

 たしかな「夢」をもって活動している子は、それはそれで立派だけれど、でもみんながみんなそうなると、アイドルというものが単なる「通過点」に過ぎなくなる…。もちろん、誰しもがいつかは考えなきゃいけないことだとしてもね。

 「将来の夢」とか「次世代」とか…そんな言葉が48には付きまとう。でも、僕は思うのだ…アイドルとはまずもって、いま現在を輝かせる存在だ。これから進む未来の長さそのものよりも、無限に広がる未来のその可能性の広がりこそが、彼女たちのいま現在を「未来あるもの」として光り輝かせていく。

 ぼくは「れなひゅー」のことをよく知らない。彼女がこの先、なにを言うか、どうするかも読めない。でも、それで良いのだと思う。いまの彼女を見て、面白い存在だと感じられる。輝いていると思える。それがきっと、いまの僕にとって、なにより大切なこと。