22年目の告白-私が殺人犯です-
監督:入江悠
概要
未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件の犯人が殺人に関する手記を出版したことから、新たな事件が巻き起こるサスペンス。韓国映画『殺人の告白』をベースに、『SR サイタマノラッパー』シリーズなどの入江悠監督がメガホンを取り、日本ならではの時事性を加えてアレンジ。共同脚本を『ボクは坊さん。』などの平田研也が担当。日本中を震撼(しんかん)させる殺人手記を出版する殺人犯を藤原竜也、事件発生時から犯人を追ってきた刑事を伊藤英明が演じる。(シネマトゥデイより)
感想
冒頭、95年の阪神大震災。ニュース映像をまじえながら、2000年、2010年と段々と時代を下っていく。建ち並んでいくビル群。ふむ…悪くない。
そして、画面は現代へと切り替わる。おそらくドローンを用いたであろう、俯瞰での引きの画。ビルの階段を駆け下りる2つの小さな人影。近年、よく見かける画。ドローンの普及によって、こうした「街の中に小さく人がいる」という感覚の映像が増えている。引いた絵でのアクションがなんとなく面白い。これは…当たりかもね?
筋立て的には、とくに序盤はどこかで見たようなもの。ちょいと変則的ではあるものの、いわゆる「劇場型」の殺人事件で、「犯人」が巷でヒーロー扱いされる。いつも思うんだ…こういうの、どこか嘘っぽいなあって。こんな奴が出てきたら、ヒーロー扱いどころか、むしろ袋叩きじゃないの…って。
ただ、藤原竜也のケレン味たっぷりの演技で、この世界全体が嘘っぽい世界に回収されるから、そこまでは気にならない。「デスノート」のキラ…じゃないけれど、ああこういう世界なのね…って、なんとなく納得できる。
あ…まぁ(松本まりか)が出てる。リアルシスターズが出てくると、懐かしい戦友に会えたようで、いまだにちと暖かい気持ちになる。しかも、チョイ役かと思いきや、思いのほか映るから、なんか嬉しい。あ…夏帆ちゃまも出てる。なつかしのフジ深夜枠…。
展開的には、伏線を張りすぎというか…。「あれ?」と思わせるところがチョイチョイあるから、この手のものを見慣れている人には、途中で少し展開が読めてしまうかも知れない。ただ、飽きさせないし、程よく緊張感もある。エグいシーンも抑えめで、よくあるような悪趣味さもない。
この手のものでは、良いものの内に数えてもいいのではなかろうか。
☆☆☆☆(4.0)