別の惑星
寄せてはかえす波の音、ぼくは遠く遠くの声に耳を澄ませる。
夢を見た。くまがぼくとは別の神様を信仰している夢。
それは、聞いたこともないカタカナの名前の神様だった。
…
「オシャレになることが悪いことなんですか?」
ラジオで発されたそんな率直な疑問。あの子のなかで、自分のやりたいこと、自分の憧れ、女子グループの中で「良い」とされていること、アイドルとして/タレントとして勝っていくことが、何かゴチャまぜにされているような、そんな気がした。
スクールカーストで上位に上がるロジックと、アイドルとして成り上がるロジックは違う。前者で良いとされること(たとえばオシャレ)も後者では必ずしもプラスに働くとは限らない。加藤さんや徳井さんなんかが(ネタにしつつも)ずっと言ってくれているのは、とどのつまりそういうことなんだけれど、あの子はたぶん、それに納得できないでいる。
まるで別の惑星に住んでいるみたいに、まるで別の神様を信仰しているように、話が通じない。ぼくの見た夢はきっと、そんな心理から来ている。
そんなことを考えていたら、当選のお知らせが届いた。正直、戸惑った。文句ばかり言っているぼくより、もっと相応しい人、もっと心から見たい人がたくさん居るんじゃないかって。じゃあ、はじめから送るなよって…
ぼくはきっと、確かめたかったんだ。