砂漠の蜃気楼
半透明の鏡に映る見知らぬ顔。
瞳の中に光が見えても、別に自分が輝いているわけじゃない。
季節はもう春だと言うのに、夜風は体に染みて。
目は疲れて、空腹で、寝不足で。とても調子が悪くて。
こんな時には、甘くて暖かいカフェラテが飲みたくなるんだ。
まるで砂漠の中で見る蜃気楼のように、何もかもがとても小さく遠くに見えた。
…3月6日。
ここでは、モニターの向こうで応援していた日々も、想ってきた時間の長さも、書き連ねてきた言葉も、何の意味も持たない。
それは、ずっとずっと遠くにあって、遠くにあって。遠くにあって。
そんなに遠くにあるから、あまりにも自分がちっぽけに思えて。
まるで、自分だけがこの世界に居ないみたいで。
自分は特別なんかじゃないって。
そんなことは、はじまりの日からわかっていたこと。
それでも乗り越えるんだって。
なけなしのロウで作った翼は、灼熱の照明に溶けていった。
zero gravity…
鼓膜を震わす空気の振動が、臆病な心臓を蝕んでいく。
変わったことはと云えば、赤と紫の小さなサイリウムを買ったこと。
他のすべてはどうでも良くって。
君の見てくれない、そんな世界は無意味だって。
こんなにも何にもない砂漠の中で溺れてしまうんだって。
この先に道がないなんてこと、誰よりぼくがよく知っている。
それでも、その視線の中でだけ、ぼくは呼吸をすることが出来る。
向けられた笑顔の中でだけ、ぼくは存在することが出来る。
burning with desire…
結局、区別がついていないのは、ぼくの方だ。
神様がいるなら、ねえ…おねがいがあるんだ。
heartbeatを聴かせてよ。ニセモノで良いんだ。
くまのことは大好きだけれど、
ぼくは…