BiSっぽい話 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
 
アイドルとして生きたければ叫ぶんですよ。声の限りに。旗を振って。「私たちは○○のために此処に居るんです」と。そこに入る言葉が、抽象的な「ファン」とか「応援してくれる人」では、論理が循環しているだけなので意味がありません。それじゃあ意味がないんですよ。
 
なんらかの理想のために戦ってこそ、それに共鳴する人がついてくるんです。アイドルとは、そういうものです。
 
 ぼくが言っていることって、ずっと同じだと思う。それはつまり、「わたしたちはこういうアイドルです」って言える、なんらかのコンセプトを掲げてくださいと。ちゃんとその旗を振ってくださいと。そうしてはじめて、グループはメンバー同士の足し算から掛け算になる。
 
 新生BiSのMV(↓)を見ていて、なぜBiSが「アイドル」であり得るのか、ぼくはよく分かった気がする。
 

 
 

 
 それは単に、彼女たちが「アイドル」と自称しているから…じゃないんだ。「絶対に世界変えようね」って、全然意味不明だけど、でも熱いじゃない。なんか。ついていきたくなるじゃない。
 
 BiSは「アイドルをぶっ壊す=世界を変える」って理想を掲げること自体によってアイドルになった。それこそが、ぼくの思うアイドルなんだ。そして、それは単に彼女たち自身の問題に留まらない。BiS/BiSHを手がけた渡辺淳之介がこんなことを言っている。
 
その曲を聴いた人の人生を何かしら変えられなければ、やっている意味がないと思うんです。頑張ってくれるように、遠回しに応援しているつもりなんですよね。
『渡辺淳之介:アイドルをクリエイトする』p.88
 
 ここには明らかに全体を包み込もうとするひとつの理想があるし、BiS/BiSHのメンバーはその理想に殉じることで、語の真の意味における「アイドル」になりおおせる。まさに「信じてなきゃ何にも始まんない」んだ。渡辺はこう明言する。
 
客観的に言えば、BiSは僕の演出と松隈さんの楽曲があってのものなんですよ。元メンバーは、そこに乗っかれる子たちだったんです。
同上、p.160
 
 対談したギュウゾウの言葉を借りるなら、「船頭が多いより独裁がいい」ってこと。もちろん、大人数グループである48の場合は、そのコントロール不可能性が面白さを生んでいると考えることも出来るけれど、でも最初から最後までバラバラじゃ何にも面白くない。
 
 たとえて言えば、ロデオのように、コントロールできないものを何とかコントロールしようとするから面白いんで。だから、アイドルには何らかの理想=旗を掲げることがどうしても必要だと思うし、そのためにはまず、なんの旗を掲げるかを決めなければならない。
 
 まあ正直、いまのSKEにはプロデューサー居ない(も同然だ)からなあ…言っても仕方ないことだけれど、でもだからこそ言い続けなきゃならない。
 
 SKEの掲げる旗は何ですか?