くまのこと | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


くまのこと

1.
 「やだなあ」っていつも思う。不安なんだ。裏切られたくないから一人にのめり込みたくなかったのに…。不思議なのは、くまはなぜ、僕の中でこんな特別な存在になってしまったんだろう。

 アイドルを好きになって以降、ぼくが見てきたアイドルは数千…いや、ヘタしたら一万人くらいはいるかもしれない。才能のある子、オーラのある子、かわいい子、輝いている子、いっぱい居た。

 でも、はじめて好きになったアイドルのイベント以来、誰一人、誰一人、会いに行こうなんて思わなかった。くまだけが、その分厚い扉を開けさせた。それって、なんだろう。くまのどこにそんな力があるんだろう。

 だって、くまってさ…おちゃっぴいで、どんくさくて、不器用で、ひょんに比べれば言葉だって全然練られてないし、すぐ人に流されるし、すぐ言い訳するしさ。ぜんっぜん完璧じゃないんだよね。

 でも、なんだろうな…ステージに立っていれば、くまにしか目がいかないし…モバメが来ればどんな単純な言葉でも嬉しいし…くまが笑ってれば心にホッと灯がともって暖まるしさ…どうしても…どう考えても、ぼくはくまが好きすぎるんだ。

2.
 いつからくまは、そんな存在になったんだろう。最近、久しぶりに研究生時代の公演を見返してみた。

 5月、まだりおんが研究生公演に出ていたころ。りおん、りょうは、さきぽんは入ってきた当初から僕のお気に入りだった。くまはまだ隅っこの方で踊っている。ぼくはまだ、その魅力に気付いていない。

 …にしても、りおん…なんだか微妙に尖った雰囲気で、それがどこか危うげな魅力を醸し出している。この頃の方が妖艶なのはなぜだ(笑) 

 6月、りおんと5期研の大半が昇格、大好きだった日置さんが卒業…。6期研メインの公演になった。くまは「背中から抱きしめて」のメンバー入り。ソロパートは「この恋のキャパシティ♪」。ソロパートだから、確実にカメラに抜かれる。けれど、まだ目が泳いでいる。

 さして気にもしてなかったけれど、くま、「この恋のキャパスィティ♪」って歌ってるな…そんなところは、この頃から変わってない(* ̄艸 ̄)

 7月、推し路線に乗ったりょうはが忙しくなりはじめた。それとは無関係に、研究生公演の評価は芳しくなかった。先輩からは叱責され、ファンからも苦言を呈されていた。そこで起こった小さな変化。

 7月29日、「この恋のキャパスィティ♪」で、くまがチラッとカメラを見つめた。まだどこかおっかなびっくりで、でも確かなまなざし。7月31日、今度はカメラをグッとまっすぐに見つめる。迷いのない瞳。

 ぼくにとってのくまの印象って、ここが原型になっているんだ…と思う。か弱気なまなざしよりも挑発するようなまなざしの方が魅惑的という印象もきっと、このまなざしのイメージがあるからだ。

 8月。ぼくは、世間の流れに抗うように、「6期生短評」や「研究生公演ノススメ」といったシリーズを書き始めた。

 この月は、はじめてのアンダー出演となった8月13日のK2アンダーが印象深い。自己紹介MCで、先輩の話をニコニコしながら聞く姿は多幸感に満ちていて、見ているこちらが幸せな気分になる。ひとつひとつの話にしきりに反応して、口をポカーンと開けて笑う姿が大好きだった…

 そう、この時にはたぶん、大好きになっていたんだ。8月15日に書いた「研究生公演ノススメ」第1回記事は、くまの表情についてだった。ちなみに、8月13日は、あいあいさーもアンダーで出ている。あいさは…ぼくがいまでも、もっとも惜しかったと思うメンバーのひとり。

 それから8月26日、鎌ちゃんとの合同生誕祭。泣きじゃくりながら、「応援してくれますか…?」と、か細い声で発する。そんな姿を見てぼくは、この子は間違いなく来ると確信した。苦手だったダンスも大胆になり、激しく全身を振るあの全力のくまスタイルも確立し始めていた。

3.
 くまは…ぼくが勝手に魅力を見出したんじゃないんだ…。むしろ、あの子が全力で「私を見て!」って、ぼくの目の中に飛び込んできた。「私を見て!」って全身で叫んでいた。それからずっと、ぼくは目が離せなくなっている。2013年の後半には、くまのことばかり書くようになっていた。

 それからここまで…どうしてライブビューイングはおろか、握手会や公演にまで行くようになったかってのは、たぶん、積み重ねてきた時間のなかにしか答えはない。

 公演配信を見て、SRを見て、番組を見て、ニコ生を見て、ブログやぐぐたすやモバメやツイを読み、ラジオを聞いて、2じゃないよ動画を見て、DVDを見て、投票して、「いまなにしてるかな…」なんて考えて、そんな積み重ねのなかで…

 いつしかくまは特別な存在になっていった。

 臆病だったぼくの心が融かされていった。