ちゅりセンター待望論
1.
若くフレッシュで、ビジュアル的にも整えられていて、その上(人工的な)ドラマ性も兼ね備えている欅坂。それを最大限に凝縮させたような『サイレントマジョリティー』。あれを見た時にぼくは、既存の48/46グループがすべて、あれ一発でぶち抜かれてしまったような衝撃を受けました。
歌詞と振り付け、衣装がすべて彼女たちの実存の問題と結び付いていて、そのパフォーマンスを見ていると、まるでひとつの物語を読んでいるような気分になります。その物語は彼女たち自身の物語でもあり、「もっとこの物語を読みたい、もっと彼女たちのことを知りたい」という気持ちにさせられるのです。
それじゃあ、SKEは、これに対していかにレスポンスすべきなのか。「いや、もうすでに充分以上に戦えているし、何も特別なことをする必要なんてない」という人は、この先を読む必要はありません。
2.
SKEのMステも良かったと思います。とくにパフォーマンスという点では、新人の欅坂を寄せ付けないようなものがありました。さすがだなと。でも…逆に言えばそれだけでした。
『チキンLINE』も、歌詞と振り付け、衣装は共通したひとつのムードを持っていますが、それらは全体として有機的に結び付くことも、彼女たちの実存の問題と結び付くこともありません。だから、「今日はキレキレだった」「あの表情良かった」と言うことは出来ても、それ以上の何かを言うことが出来ないのです。
たしかにパフォーマンスは良かった。でも、それ以上の何かを感じさせるものではありませんでした。少なくとも、ぼくにとっては。
3.
ただ、そんな中で、ふと見えたことがありました。それは、ちゅり(高柳明音)を真ん中にした画です。まるで『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネのように、小さいちゅりが真ん中(単独センター)にいて、みんなを従える画。
それで思ったのです。「あれ…ちゅりを真ん中にしたら戦えるんじゃね?」と。それは本当に単なる直感に過ぎないのですが、その直感を言語化すると、つまりこういうことになります。
若くフレッシュな欅。それに対して、若さで対抗するというのはひとつの手です。でも、選抜を全部若手にしてしまうわけにもいかないでしょう。それに、純度という点では新人グループには敵いません。だったらむしろ、逆に振ってしまった方が面白い。
欅にはたしかにドラマ性があります。でもそれは、作られたドラマ性です。それに対して、ちゅりが持っているのはドラマの真の重み。二期生として入ってきて、チームではずっとセンターを務めてきて、でもグループのセンターにはなったことなくて。
初代&2代目K2(チームC)のリーダーでもあって。公演が出来ない辛い時期もあって。そうしてあの涙の「直訴」があって。(たぶん)怒られて(笑) うまくいっていたチームCも組閣でバラバラにされて。
歳月は止められなくて。いつしか、相方のあいりんや、仲良しの玲奈も居なくなって。年齢的にも、もう上を見てもほとんど誰も居なくて。グループ内での序列もどんどん下げられて。
でも、諦められなくて。諦められなくて…。
ここには…ドラマの真の重みがあります。それは、デビューしたての欅には決して手に入らないものです。だから、それを活かそうではないですか。ちゅりをセンターにして、理沙子なんかも選抜して、真那なんかも二列目の真ん中辺りに持ってきてさ。
珠理奈はどうすんだって話ですが。以前にやった、若手をWセンターに持ってきて、その脇を珠理奈(&玲奈)が固める形は、どこか保護者的な感じがしました。ちゅりをセンターに持ってきた場合は、それとはまた少し違う感じになるでしょう。
それは、たとえて言えば、ドン・コルレオーネに付き従う若頭のような、あるいは黒執事セバスチャンのような感覚。また珠理奈はその役が似合いそうじゃないですか。そして、そうすることで、センターちゅりの重みもグッと増します。強そうな奴を従えている小っこい奴ってのは、もうそれだけで迫力がありますから。
(曲のポジションってものを「地位」じゃなく「役割」として捉える)
4.
もうひとつ、そうした重みの他に、ぼくがちゅりをセンターに押す*理由は、それは…ちゅりがバカだからです!(笑)
*(≠推す…くま単推しなので(^_^;))
いや、これは冗談ではなく、本当に本気の褒め言葉の積もりなのですが…。ぼくが最近、「耳をふさげ」とか、「目をつぶれ」とか言っているのは、欅の登場によって、アイドルという職業のある種の残酷性が明らかになったと思っていて…つまり、「これは常に若くフレッシュなやつが勝っていくゲームなんだ」ということ。
でも、そうは言ってもさ…。そう簡単に諦められないじゃない。人間だって、いつかは死ぬって分かっているのに生きていかなきゃならんわけだしさ。だから、そういう現実には目をつぶって、耳をふさいで、そうやって生きていくしかないんだ…それは言い換えれば、「バカになれ」ってことなんですよね。
ぼくが言う「バカ」ってのはつまり、目の前のことしか見えてないってことです。
ちゅりは良く、「ラスト選挙詐欺」だと言われます。毎年「今年で最後」って言っているのに、結局、次の年も出てくる(笑) あれ…でもぼくは「詐欺」って感じがしないんですよね。ちゅりは毎年、本気でそう考えているんだと思うのです。でも、いざ選挙の時になったら、(もちろんたくさん悩むでしょうが)「やっぱり出る」って結論になってしまう。
要は目の前のことしか見えてないんです。ちゅりは。バカなんです(笑)
いや、「バカバカ言ってごめんなさい」って感じですが…でも、そんなちゅりだからこそ、ぼくは大好きなんですし(フォローになってるかこれ)、今のSKEを引っ張っていけるのはちゅりしか居ないと思えます。先頭を引っ張るのがちゅりなら、ぼくは着いて行きたいなって思えるんです。
ちなみに、ちゅりの次にバカなのはくまなんだけどね←