『予告犯』
2015年日本、119分。
監督:中村義洋
主演:生田斗真
概要
「ジャンプ改」で2011年から2013年にかけて連載されて人気を博した筒井哲也のコミックを実写化したサスペンス。法では裁けぬ悪や罪をネット上で暴露し、その対象への制裁を予告しては実行する謎の予告犯シンブンシとエリート捜査官の攻防が展開する。監督は『ゴールデンスランバー』、『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋。『脳男』などの生田斗真が、新聞紙製の頭巾を被った異様な主人公を怪演、その脇を戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々ら実力派が固める。息詰まるタッチに加え、社会のさまざまな闇に光を当てる硬派な視点にも注目。(シネマトゥデイより)
感想
冒頭、よく分からん新聞紙男からの…戸田恵梨香!!!
まあ、そうでも思わないと見てられんわな。『踊る大捜査線』や『デス・ノート』で見たような、頭の中だけでこねくり回しただけの設定。社会的不正義をえぐり出すかのように作っているけれど、松本清張なんかに比べれば、その洞察力はゴ○みたいなもんだ。
なにより、演出に説得力がないのが致命的。『チーム・バチスタの栄光』『ゴールデンスランバー』…この監督には才気を感じないんだよな…(『ジェネラル・ルージュ』は割と良かったけれど)。リアリティが出せないなら、せめて面白くしてくれと。
面白くできないんなら、せめてせめてリズムを良くしてくれと。1~10までの段階を描くとして、わざわざ1⇨2⇨3⇨4⇨5⇨6⇨7⇨8⇨9⇨10とやっていく必要はないわけで、1⇨3⇨5⇨7⇨10と置いておけば、見ている方は(それなりに慣れている人ならば)勝手に行間を読んでくれる。
もちろん、細部にこそ真髄が宿る映画ってのもある。たとえば、先日見た『あん』の「3分クッキング」の場面とかね。ああいうのは飛ばしてしまうと、映画そのものの良さが失われてしまう。
でも、これなんてやっていることは、ほとんど、「これがこうした」って記号の操作なわけで、そういうのは飛ばして構わないわけ。細部の美しさもリズムの良さもない…って、これもうどうしようもない。
…と、そんな感じで90分が過ぎる。これ、完全に失敗したな…と。
ただ、最後の30分は見るに値する映画。普通…普通はさ、逆でしょ。序盤は面白いけれど終盤に失速するという。これは途中までク○で、最後に羽ばたくって逆のパターン(だからなおさら途中の見せ方を考えるべきとは思うけれど)。
ラストのところで、(頭では理解できても)少し「ん?」って感じさせるところもあるのだけれど、そこを荒川良々さんの演技が救っている。やっぱり上手いんだな…。
そして、戸田恵梨香!!!
☆☆☆(3.0)
物語☆☆☆
配役☆☆☆☆
演出☆☆
映像☆☆☆★
音楽☆☆☆