海街diary(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
『海街diary』
 
2015年日本、127分。
 
監督:是枝裕和
 
主演:綾瀬はるか/長澤まさみ/夏帆/広瀬すず
 
概要
 ベストセラーを誇る吉田秋生のコミックを実写化したドラマ。鎌倉に暮らす3姉妹と父親がほかの女性ともうけた異母妹が共同生活を送る中、さまざまな出来事を経て家族の絆を深めていく姿を追う。メガホンを取るのは、『そして父になる』などの是枝裕和。テレビドラマ「八重の桜」などの綾瀬はるか、『潔く柔く きよくやわく』などの長澤まさみのほか、夏帆や広瀬すずらが共演。実力派女優たちが繰り出す妙演はもちろん、舞台となる鎌倉の美しい四季の風景も見どころ。(シネマトゥデイより)
 
感想
 いつものように、前から3列目に座る。人によっては近すぎると思うかも知れないけれど、ボクは(見づらくても)視界全体に映画が広がる感じが…自分が映画世界の中に取り込まれるような感じが…好きなんだ。
 
 そして、世界が始まる。
 
 冒頭、妙にぼやけた映像。かなりピントのシビアなレンズを使っているのか…それよりむしろ、輪郭がパキッとしていなくて、フィルム全体が滲んでいるという感じか。そう…これは(デジタルじゃなくて)フィルムなんだ。
 
 フィルム特有の、シャープさに欠ける映像。でも、ボクはキライじゃない。滲んだ輪郭は、かえって人や物の存在を…それがそこにあるということを…を強く感じさせる。デジタル信奉者なのに、フィルムに惹かれてしまうってのは、困った性分だな、と思いつつ。
 
 言ってみればこれは、変則的な『四姉妹物語』なわけだ。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆ちゃま!!! そして広瀬すず…。ただ、人気若手女優を4人掻き集めたって、それだけで姉妹として成立するわけじゃない。
 
 とくに序盤は、その4人が不調和を起こしているように見える。それは物語で設定されている以上にね。ままごとのような日常。そんな日常が、なにが起こるわけでもなく、淡々と紡がれていく。そうしている内に、やがて4人そのものの調和が出来上がっていく。
 
 家族になること。どこか『うさぎドロップ』を思い起こさせる…あるいは、物語の筋と(自然な)演出が一致しているという点において、これはどこか『幕が上がる』に近いのかも知れない。
 
 ただ…なんだろう…何かが欠けている。淡々とした日常描写はこれで正しいと思うし、映像や演出も優れていると思うし、雰囲気だってなかなか良い。ただ、何かが…ボクに突き刺さる何かが欠けているんだ。
 
 この雰囲気はキライじゃないんだけれどね。
 
p.s.
 広瀬すずちゃんのアウトサイド・トラップにびっくりした(笑)
 
☆☆☆☆(4.0)
物語☆☆☆☆
配役☆☆☆☆
演出☆☆☆☆★
映像☆☆☆☆★
音楽☆☆☆☆