舟を編む(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
舟を編む 
 
2013年日本、133分
 
監督:石井裕也
 
主演:松田龍平
 
概要
 2012年本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説を、『川の底からこんにちは』などの石井裕也監督が実写映画化。ある出版社の寄せ集め編集部が、気の遠くなるような歳月をかけて二十数万語が収録された新辞書作りに挑む姿をユーモラスに描く。辞書の編さんに没頭する主人公・馬締光也には、三浦原作の『まほろ駅前多田便利軒』にも出演した松田龍平。彼が一目ぼれするヒロインには、『ツレがうつになりまして。』の宮崎あおいがふんするほか、オダギリジョーら多彩な顔ぶれがそろう。(シネマトゥデイ)
 
感想
 辞書ってのは、ひとつの世界みたいなもんだと思う。いや、むしろ言語そのものが世界であって、辞書ってのはその鏡みたいなもんかな…。
 
 いずれにせよ、ひとつの世界を写し取る作業ってのは、膨大な時間のかかる作業だ。まして、その世界は刻々と移り変わっていく。その改訂作業は、ヨーロッパの大聖堂建設のように、何世代にもわたって受け継がれていく。
 
 よく考えることがある。ある人が自分の人生より長い時間ずっと小説を書き続けるのならば、その人の人生は現実のものよりもその小説のものになるのじゃないかって。
 
 この映画は少しそんなことを感じさせた。
 
 この監督は『バンクーバーの朝日』ではボロボロだったけれど、(戦時中のバンクーバーを再現しようとか)あまり難しいことをしないで、現代を誠実に描こうとすれば、ちゃんとしたものを作れるのだろう。
 
 そして、宮崎あおいさんがまたいつもの役を演じている。宮崎さんの演じる役って、どの映画を見てもみな同じだよね(^_^;)
 
 あれは評価が分かれると思うけれど、宮崎あおいという役者が2000年代から2010年代初頭にかけて描こうとしていたものは、ひとつの類型としてずっと残っていくものだとボクは思う。
 
 2000/2010年代における理想化された日本女性の肖像というものを作り上げた…そんな気がする。たとえば、山田洋次監督がその作品で山田洋次的な日本=理想化された日本像を作り上げたようにね。
 
 そして、また黒木華!
 
☆☆☆☆(4.0)
物語☆☆☆☆★
配役☆☆☆☆
演出☆☆☆☆
映像☆☆☆★
音楽☆☆☆☆